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2007年11月08日
PDFのパスワード・セキュリティについて
PDFのパスワードによるセキュリティには、(1)PDFファイルを開くパスワードと(2)PDFの利用制限を設定するパスワードがあることは良く知られていると思います。
(1)PDFファイルを開くパスワードはユーザーパスワード、(2)PDFの利用制限を設定するパスワードはオーナーパスワードまたはマスターパスワードということもあります。
このPDFには、(1)PDFファイルを開くパスワードとして”OpenPWD”、(2)PDFの利用制限を設定するパスワードとして”PermitPWD”が設定されています。
このファイルをダウンロードして、アドビ・リーダなどで表示する際には、パスワードの入力が要求されます。そこで、OpenPWDを入力すれば開いて内容を見ることができます。
では、ファイルを開くパスワードのダイヤログで、誤って、PermitPWDと入力したらどうなるのでしょうか?
これを試してみますと、PDFを開いてみることができることが分かります。
つまり、PDFの利用制限を設定するパスワードは、オールマイティのパスワードなのです。
では、もうひとつ、(1)PDFファイルを開くパスワードと(2)PDFの利用制限を設定するパスワードに同じ値を設定することはできるのでしょうか?
実際に試して見ますと、Acrobat8.1では、この2つに「同じパスワードを設定することはできません」、として拒絶されてしまいます。役割が違うものに同じ値を設定できないのは当然といえば当然ですけどね。
■ご参考
PDFの標準セキュリィティ機能