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2007年10月10日

「HTML&スタイルシート レイアウトブック」を読んで

最近、CSSでホームページを作る方法をもう少し勉強しようと思い立ち、「HTML&スタイルシート レイアウトブック」外間かおり著 株式会社ソーテック発行 ISBN978-4-88166-568-8 (定価2300円+税)を買ってきました。

外間かおりさんの本って、アマゾンに35冊もリストアップされます。上記の本は、アマゾンで見て、4星半の評価ですが、評価通り、分かりやすくてなかなか良い本だと思います。

この本には、CSSを使ってWebページを2段組、3段組をする例がふんだんに掲載されています。

この本を購入した動機は、表を使わないでCSSで段組をする方法を学びたいという、かなり単純なことなのです。本を読んでそれは理解できましたし、それ自身は、Webページ作成のテクニックとして参考になります。今度、Webページで活用してみましょう。

それは、良いとしまして、気になりましたのは、この本では、2段組、3段組を、absolute-position、もしくは、floatを使って実現しているということです。メインの左右に配置されるサイド・コンテンツに対して、floatなどを指定するのは良いのだろうと思います。

さらに、本文の段組もfloatやabsolute-positionで指定して、見掛け上2段組、3段組にしているのですが、これは、表を使うよりは良いだろうことには同意します。

しかし、やはり真の段組とは言えないのでしょうね。つまり、真の段組であれば、Windowの幅が狭くなれば、自然に改段の位置が変わる、フローするのだろうと思いますが、floatやabsolute-positionで指定するのは、予め、段毎にdiv要素で区切りを入れて置く必要があります。

結局、段毎のブロックをdivで囲むという形で、レイアウトをコンテンツに反映していることになります。極言するとコンテンツとレイアウトが分離していない、とも言えるわけで、CSSの思想に反してしまいます。

結局、CSS2では、まだ、自然な段組はできないのでしょう。

投稿者 koba : 2007年10月10日 08:00

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