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2007年10月19日

INXCreator Preview

10日ほど前に、2007年10月06日 PDF/A Competance CenterとAIIMが戦略的提携という表題のブログの中でINX Creatorのことを紹介しました。

「XSL Formatterの組版結果を、InDeignのINX形式に出力するINXCreator(仮称)を初めて紹介する予定です。」

フランクフルト・ブックフェアでは、来場者の関心を集めたようで、営業担当者からも良い感触の報告がありました。で、商品化へ向けて、検討を始めていますが、そもそもINXCreatorの用途ってなに?
私的には、前のブログでも次のように書きましたが、必ずしも、良い発想かどうか自信がありません。

「XSL Formatterで組版した結果をPDFではなくて、INXに出力して、修正するなんて、ワンソース化に反してXML自動組版の邪道ではないか、という気もしますが。」

ところが、WebでINXについて検索したところ、INXCreator に期待していただいているブログを見つけました。
http://blog.dtpwiki.jp/dtp/2007/10/foxslformatteri_b36d.html

「FOで組版指示書ける人なら、「あーこれInDesignで加工できたらなー」て思っていたものです。それがこれで実現できるなんてアンテナハウスマーヴェラスです!」と紹介していただいてます。

「PDFに出しちゃう自動組版の欠点は、製版上の問題点を修正しにくい(先のエントリも参考にしてください)つう点なので、アドビ様が出しているチョー高機能ソフトInDesignでいじれるというのはしねるほどアドバンテージあるんですよね。ていうか安心感ていうか。」

うーん、このような考え方もあるのですね。そこで、とりあえず、前向きに、InDesign CSS3を我がPCにインストールしてINXCreatorを使ってみました。

○XSL Formatterで組版したページ

これをINXファイルに出力して、InDesignCS3で読み込んでみました。
○IN Designのページ

こんな感じで、まだ、レイアウトが多少崩れますが、大体ページのレイアウトの再現はできます。

それで、ここに於いて、もう一つの疑問が生まれました。
INXとは、レイアウト表現のためのフォーマットではなく、組版対象を記述するフォーマットのようです。
このためINXを使って、レイアウトを完全に再現しようとしますと、少し無理な使い方になり、編集ができなくなりがちです。

PDFも編集できない形式ですので、PDFに出す代わりに、INXに出すというのは、編集できない(できにくい)形式になるであろうことは、予測が付くことですが。

で、InDesignに、編集しずらい形式を読み込んで何に使うのでしょうかね。
要望してくるお客さんに聞いてみたいのですが、お客さんが外国にいる人ばかりなので、直ぐにはなかなかホンネを聞くことができず、ちょっと困ります。

M.C.P.C.さん、如何でしょうか。

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投稿者 koba : 08:00 | コメント (0) | トラックバック