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2007年08月04日
外字(表外字)
外字を作成することで使用するフォントに定義されていない文字を独自に登録して使うようにすることができます。Windows では Windows 付属の「外字エディタ」で EUDC(エンドユーザ定義文字、End-user-defined characters)としてあらかじめ定められた領域にグリフを定義することができます。
この定められた領域とは、Unicode では PUA(Private User Area:U+E000 - U+F8FF)領域であり、この先頭の一部範囲が Shift-JIS の [F040 - F9FC] に対応します。
さて、「外字エディタ」でグリフを作成した場合、そのグリフは EUDC フォント(EUDC.tte)に格納されます。これは TrueType 形式のフォントファイルです。
「外字エディタ」には作成したフォントの使用方法を指定する、「すべてのフォントにリンクする」「指定したフォントにリンクする」というオプションがあります。前者はデフォルトの EUDC フォントになります。「指定したフォントにリンクする」とは、特定のフォントと EUDC フォントを対応付けて、デフォルトの EUDC フォントに定義されている外字より優先して使用されます。これらの対応は、レジストリの [HKEY_CURRENT_USER\EUDC\932] に定義されます。デフォルトの EUDC フォントは次のように定義されています。
"SystemDefaultEUDCFont"="C:\\WINDOWS\\fonts\\jeudc.tte"
「指定したフォントにリンクする」の場合、たとえば「MS 明朝」に他の EUDC(kakunin.tte)を使用するようにすると次のように定義されます。
"MS 明朝"="C:\\WINDOWS\\Fonts\\kakunin.tte"
このように定義されている場合、「外字エディタ」で U+E000 に なんらかのグリフを作成し、kakunin.tte として、保存してあれば、「MS 明朝」で U+E000 の文字を使用した場合、kakunin.tte に定義した文字が表示されます。
投稿者 numata : 2007年08月04日 08:00
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