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2007年07月02日
日本企業の文書デジタル化は、未だ、紙中心から変化なし
社団法人 日本画像情報マネジメント協会が発表した、「日本版SOX法導入に伴う内部統制と文書の電子化に関する緊急アンケート調査」の調査結果概要を見て驚いてしまいました。
Q1:文書の電子化の状況
・十分 1.2%
・概ね十分 25.4%
合わせても1/4しか文書の電子化が進んでいない、と回答しています。
Q2:e文書法について、概ね知っているのは31.6%、内容を知らない人を含め、知らない人が7割近い。
Q3:JSOX法は、現在、プロジェクトを立ち上げた段階が大半。
で、JSOX法のドキュメントの保存方法としては、
・紙文書のまま記録 52.5%
・紙文書を電子化して記録 34.7%
・すべて最初からデジタルデータで管理 18.8%
ということで、最初からデジタルでデータ管理を計画している会社は2割を切っています。
この調査は、3000社に発送して、177社回収(回収率 5.9%)ということで、きちんとした統計調査としてみるには回収率が低すぎると思います。しかし、回収率が低いと言うことは関心の高い人からの回答に偏っているはずですので、実態よりもかなりプラスの方向にバイアスが掛かった数値になっていると思います。
ということは、デジタルデータ派ってほとんどいないということになりますね。
しかし、この結果は、販売管理ソフト、会計処理ソフトなどの業務ソフトのPDF対応が遅れているという実態を考えるとうなずけます。要するに日本のビジネスマンの中で、PDFを使いこなしている人って極僅かってことじゃないでしょうか。
※デジタル化=PDFはかなり飛躍していると、反省しました。
出典
・(社)日本画像情報マネジメント協会
・「日本版SOX法導入に伴う内部統制と文書の電子化に関する緊急アンケート調査報告書」