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2007年04月26日
1億台のコンピュータ計画、進捗状況(2)
2007年04月23日 1億台のコンピュータ計画、進捗状況(1)の続きです。
・100ドル・ラップトップで、最も革新的な点は、ディスプレイだろう。このディスプレイは、グレースケールとカラーの2つの機能をもっており、切り替え可能。グレースケールの場合、1200×900ピクセルの解像度で、安価な時計や電卓などと同じ液晶方式。カラーの場合は、バックライトに白色のLEDパネルを使ってており、800×600ピクセルの解像度をもつ。この時、1200×900ピクセルの白黒液晶も同時にイメージを表示するので、解像度は1200×900ピクセルに近い印象を受ける。
このような、2つのモードをもつディスプレイは商用のラップトップでは初めてだそうな。
・また、ネットワークも革新的。IEEE 802.11sという、今年に最終版になる見込みのメッシュ・ネットワークの標準を、ドラフト仕様の段階で採用した。ディスプレイの上にウサギの耳のように突き出したWi-Fiアンテナを使って電波の受発信をする。ノードからノードの距離が600メートル離れていても接続が可能。
・OSは、RedHatのFedra CoreをベースにしたLinuxを採用。GUIの操作環境は、現在の主流であるデスクトップメタファではなく、新しいSugarという操作環境を開発した。
問題は、このようなラップトップ・コンピュータは、数千万台のオーダーで未開発な国に提供されたときにどういう社会・経済的な現象が起きるかどいうことでしょう。
レポートの最後の方では、様々な人のコメントが紹介されていますが、明るい展望を述べている人が少ないように思います。
いづれにせよ、近いうちに実際の配布が始まるということで、これは注目しておく必要があるように思います。
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