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2007年04月02日

PDFと署名(2) — PDFの署名機能と電子署名

現在、PDF Toolに電子署名機能を追加しようとして開発していることは、昨日、申し上げました。開発担当者がやっていることの報告を聞いたり、時間があるときにPDF Referenceを見たりしてますと、PDFの署名機能と、一般の電子署名といわれる機能は、かなり異なっているように思います。

で、かなり異なっているようだということはなんとなく分かりますが、厳密にどこが、どう異なっているかは説明できません。そんな具合で、どうも、隔靴掻痒の感があります。

これからPDF 電子署名機能を出すにあたり、これではちょっと頼りない。ということで、ブログを書くついでに、このあたりを、もう少し明確にするために自分で調べてみることにしました。実際、とこが異なっているかを理解するには、一般の署名機能もPDFの署名機能について少なくとも概略を理解する必要があります。そこで、まず、次のことを整理してみたいと思います。

(1)一般に電子署名とはどういうものか?
(2)PDFの電子署名とはどういうものか?

電子署名とは?
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の「電子署名」の項を見てみます。

電子署名

次のような説明があります。
「電子署名とは、電子的な文書に付与する徴象であり、紙文書での印やサインに相当する機能を意図したものである。」

電子署名は、パソコンなどで扱うデジタルデータに付与するもので、紙文書での押印やサインに相当するものというのは、なんとなく分かります。

「電子署名を実現する仕組みとしては、公開鍵暗号方式に基づくデジタル署名が有力である。日本では電子署名及び認証業務に関する法律(電子署名法)にて、RSA、DSA、ECDSA の3方式を指定している。いずれも公開鍵暗号方式に基づく方式である。」

ということで、この文章からは次のことが分かります。

・電子署名には、「公開鍵暗号方式」に基づくものと、「そうでないもの」がある。
・公開鍵暗号方式が有力。
・公開鍵暗号方式の中では、RSA、DSA、ECDSA の3種類が日本では法的に認められている。

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投稿者 koba : 08:00 | コメント (0) | トラックバック