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2007年03月16日
XSL Formatter用のWeb Service Interface V2.0を発売
アンテナハウスは、3月15日より、XSL Formatter V4.1用のWeb Service Interface V2.0を発売しました。
本製品は日本語版と英語版を同時に発売しています。
Web Service Interface V2.0日本語版のWebページ
Web Service Interface V2.0英語版のWebページ
XSL Formatterは、XML+XSLをPDFにするためのソフトウエアです。多くの場合、サーバ上で自動組版を行うために使われます。但し、XSL Formatterのサーバライセンスのみですと、サーバ側の自動組版システムのプログラム開発が必要となります。
Web Service Interface を使うことで、サーバ側のプログラム開発が必要なくなり、次のように簡単に、1台のサーバ上のXSL Formatterの組版機能を多数のクライアントから使うことができるようになります。
(1)サーバ用のコンピュータにXSL Formatterサーバ版をインストール
(2)同じコンピュータに、Web Service Interface のサーバサイド・モジュールをインストール
(3)(複数の)クライアント用のコンピュータにWeb Service Interface のクライアントサイド・モジュールをインストール
これで、複数のクライアントからサーバ側のXSL Formatterの組版機能を共有できるようになります。
さらに、今回のWeb Service Interface V2.0から、フォルダ監視サービス機能が新規追加になりました。
フォルダ監視機能は、変換元フォルダを設定(複数も可)しておくと、該当フォルダを定期的に監視し、新しい変換対象ファイルがフォルダに放り込まれたことを検出します。そして、検出したファイルをサーバに送って、PDFに変換します。変換が終了したら、指定した変換先フォルダにPDFを移します。
V1.0では、監視フォルダ機能がありませんでしたので、クライアント側からサーバ側にマニュアルでデータを送る必要がありました。V2.0からは、変換元フォルダにXML+XSLを放り込むだけで、変換先のフォルダにPDFが出来あがることになり、システムを作って使うことがさらに簡単になります。
このような、フォルダ監視の仕組みは、多くの自動組版システムに用意されており、特に目新しいものではありません。これに対して、本Web Service Interface V2.0の特徴は、クライアントとサーバ間の通信をSOAP/HTTPという標準のWeb Serviceプロトコルを使っていることです。これにより、インターネットに接続されたサーバ上のXSL Formatterの機能をファイアー・ウオールを超えて、遠隔地から利用するようなシステムを簡単に構築できるようになります。
投稿者 koba : 2007年03月16日 08:00
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