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2007年03月01日
ドキュメント配布フォーマットとしてのPDF
1昨日、お客さんとのミーティングの席上、次のようなご質問をいただきました。
「以前は、PDFは再編集できない形式・完成した文書を配布する形式として適切と理解していたのですが、最近は、リッチテキストPDFを初めとして、PDFをワープロに変換するソフトが増えているようです。そうなりますと、PDFは送り先で再利用されない形式であるという特徴がなくなってしまいます。それなら、Wordなどの形式で送っても良いのではないでしょうか。文書をPDFで送ることに、どのようなメリットがあるのでしょうか?」
実は、これとまったく同じご質問を時々いただくことがあります。実際、Microsoft Officeなどが、非常に普及して、ビジネスユーザなら大半のPCにMicrosoft Officeがインストールされている状態になった現在、ドキュメントを配布する形式としてのPDFに一体どんなメリットがあるのだろうか?という疑問を持たれる方も多いことと思います。
その疑問に対する直接的な回答には、全然、あてはまらないかもしれませんが。
Microsoftは、技術文書の配布にXPS(XML Paper Specification)を使い始めています。たとえば、最近、Microsoft はMSDNで「Print Schema Specification Version 0.95」というのを配布し始めました。
この文書は、もう、XPS形式しか配布されていないようです。それで、私は、やむを得ず、昨年、一度アンインストールしたXPSビューアをもう一度、ダウンロードしてインストールしました。
今度は、.NETFramework3.0をインストールしましたが、そうしますと、IEのプラグインとして、XPSビューアが動いて、IEの画面でXPSを表示します。
○Print Schema Specification(XPS形式)の表紙
これをみて、思いましたが、結局、ドキュメント配布形式としてのPDFのメリットを議論するということも大切ですが、見たい文書が、XPSで配布されてしまえば、有無を言わさず、XPSをインストールしなければならないので、あまり議論をしてもしょうがないかな、ということです。なんだか、結論がお粗末?
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