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2007年01月14日
日本語の文字についての用語について(3) — 朝日文字
朝日新聞の文字を「朝日文字」と呼ぶのだそうですね。既に、ご承知の方も、多いと思いますが、その「朝日文字」も、いよいよ、今日が最後で、明日15日(月曜日)からかなりの文字が新しい字体に変わってしまうとのことです。
9日に朝日新聞に、「常用漢字表にない漢字約900文字の字体を変更する」との社告が掲載されたそうです。
ウィキペディアの「朝日文字」によりますと、朝日新聞社は、1946年に『当用漢字字体表』が制定されたときに、当用漢字以外の漢字も、当用漢字字体表と同じような規則で、字体を簡略化し、その簡略化した漢字によって新聞紙面の印刷を行っていたのだそうです。この朝日新聞独特の漢字を「朝日文字」と呼んでいたのだそうです。
朝日新聞の社告には、例として次のような字体の変更が記載されていました。
常用漢字の字体は変更しないようですので、紙面に現れる漢字のほとんど大部分は、変わらないのだろうと思います。
朝日新聞の社告に例示されている2つの文字のうち、オウの方は、2つの字体が、それぞれ印刷標準字体と簡易慣用字体として標準とされていますので、必ずしも、字体の変更の必要がないものです。トウの方は「朝日文字」の方は、簡易慣用字体になっていません。
投稿者 koba : 2007年01月14日 08:00
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