« 2007年01月27日 | メイン | 2007年01月29日 »
2007年01月28日
PDFの解像度とは?(3) GDI 型PDF Driverの解像度
前回は、PDFの仕様上はグラフィックスがデバイス独立の座標系で表される、そこで、PDFのファイルをダイレクト生成する場合は、解像度の設定は無関係、ということをお話しました。
では、なぜ、様々なPDF Driverに、解像度設定があるのでしょうか?
これについては、もう以前にお話していますが、PDF Driverは、Windowsがプリンタに印刷する仕組みをつかってPDFを作成するからです。
簡単に整理しますと、Windowsからプリンタに印刷するとき、アプリケーションはGDIという仮想的なデバイスにデータを可視化します。そして、GDIに可視化されたデータがプリンタに送りだされることになります。
GDIでは画像が1ピクセル単位で表されますので、ピクセル密度の設定が解像度設定にあたります(次の図をご参照ください)。
※2006年02月14日PDFの作成方法(21) – PDFドライバの解像度(続き)
結局、「GDI型のプリンタドライバ」は、WindowsのGDIを経由して、プリンタで紙に印刷する仕組みをそのまま使ってPDFを作成するため、プリンタのドット密度に相当する解像度の設定によって、PDFでグラフィックスを表す精度が影響を受けてしまうことになります。
これについて、実際に実験で示したデータについては、2006年02月13日 PDFの作成方法(20) – PDFドライバの解像度をご覧ください。
投票をお願いいたします