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2006年12月27日

PDF Viewer SDK V1.3 を出荷開始しました

アンテナハウスでは、PDF Viewer SDK V1.3をOEMのお客様向けに出荷開始しました。

PDF Viewer SDKは、V1.3では次のような機能強化を行いました。

1.表示精度の向上
2.埋め込みフォントのグリフによる表示
3.「アウトライナー」、「書けまっせ」などのための機能追加
4.Cインターフェイスの追加
5.その他の様々な改善

また、V1.3より、表示対象PDFを、
・ PDF1.3~1.6仕様準拠のAdobe Acrobatで作成されたPDF
・ アンテナハウス製PDFドライバで作成されたPDF
・ アンテナハウス製XSL Formatterで作成されたPDF
・ その他の製品で作成された、アドビシステム社が公開している「PDF Refarence」に準拠したPDF

とし、アドビAcrobat、および弊社のPDF作成ライブラリー以外で作成された互換PDFの表示を公式にサポートします。

PDF Viewerは、現在、弊社の「自在眼9」「自在眼9SDK」「リッチテキストPDF」「XSL Formatter」などに組み込んでいます。製品によってPDF Viewerの表示精度が少しずつ違っていますが、PDF Viewerの最新版V1.3は、「書けまっせ!!PDF2」、「アウトライナー」のPDF表示機能として搭載しています。

PDF Viewer SDK V1.3は、弊社の製品のために開発した最新PDFビューアの機能をISV(独立系ソフトウエア・メーカ)様に広く提供するためのものです。

以前に、ある方から、「アドビのReaderがあるのに、なぜ、わざわざPDF Viewerを開発するのか?」と質問をいただき、「PDF Viewer SDK の意義について」(2005年10月5日)という一文を公開しましたが、1年を経過しましても、この状況は変わらず、ますます、サードパーティのPDF表示ソフトの必要度が高まっているようです。

PDFの仕様は、既に10年以上を経過していて、非常に膨大で、複雑なものになっています。フォントなども古いフォント技術がそのまま残っていて、あまり効率的なものではないように思います。

アドビ以外の会社が、そういうものをきちんとサポートしていくのは、なかなか大変なのも事実ですが、PDFが普及し、多様な活用方法が期待される状況の中で、よりよいソフト製品を出していこうとすれば、優れたPDF表示エンジンをもっているかどうかは、PDFソフトウエア・メーカとしての生命線でもあります。

弊社がPDF Viewer に取り組み始めてから、まだ、1年半程度しか経過していませんし、まだまだ不十分なものですが、チャレンジャー精神をもって、さらに強化していきたいと考えています。

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投稿者 koba : 08:00 | コメント (1) | トラックバック