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2006年12月06日
「アウトライナー」のご紹介(1)
「アウトライナー」は、公開・配布・印刷するPDFを仕上げるために使っていただくソフトです。
既に、何回かお話していますが、PDF文書を画面で閲覧する際には、全体構成を把握するのに、しおりや目次が欲しいものです。ところが、アプリケーションから印刷メニューでPDFを作成すると、一般にはしおりがつきません。そんなこともあり、いまは、Webで配布されているPDFにはしおりのないものが大多数です。
しおりが付いているのは、制作会社などが専門のツールを使って作成しているマニュアルPDFなど極一部のもののみ。一般のビジネスマンがMicrosoft Officeなどで作成したPDFにはしおりがないことが当たり前ではないかと思います。
このような時に、「アウトライナー」を使っていただくことで、しおりや目次の作成を簡単に、高い生産性で行っていただくことができます。さらに、例えば、大勢の人から原稿を集めて、論文集などを作成する場合など、PDFにあとからしおりや目次を作る作業にもお使いいただけます。
さて、前書きが長くなりましたが、最初に「アウトライナー」の売りの機能としてしおりと目次の自動作成の流れをご覧いただきたいと思います。
次の画面は、しおりも目次もないPDFを表示したところです。
これを「アウトライナー」で読み込みます。そして、次のように「自動生成」ウイザードを動かします。
そうしますと、「アウトライナー」がPDFの本文を自動的に解析して、しおりに相当する見出し項目を集めます。この例では、51件の項目を集めました。この間、大体20秒程度です。また、目次のための白紙ページが2ページ挿入されます。
もちろん、「アウトライナー」の画面にしおりと本文を表示しながら、調整することもできます。
最後にPDFを作成すれば出来上がり。
出来上がったPDFを表示しますと、次の図のようにしおりと目次がしっかり付いていることをご確認いただけます。
AdobeのAcrobatなどでもPDFにしおりをひとつづつ付けることはできますが、恐らくAcrobatでは、このケースではどんなに慣れていても30分はかかると思います。「アウトライナー」を使えば、5分もかからず作業完了!
投稿者 koba : 2006年12月06日 08:00
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