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2006年11月05日
「しおり」のすすめ (5) Word からPDFの「しおり」を作る
Microsoft Wordで作成したドキュメントをPDFにするとき、「しおり」を作るには、次の二つの手続きが必要です。
(1) Word文書を作成する際に、スタイル機能を使って適切な「見出し」を設定する必要があります。
(2) 「見出し」を設定したWord文書をPDFに変換する際に、Microsoft Wordの「印刷」メニューではなく、PDF変換ツールのアドインボタンを使います。
・Antenna House PDF Driverの場合、下の図の左のアドインボタン
・Acrobatの場合はPDF Maker(下の図の右)
そうしますと、出来上がったPDFには次の図のように「しおり」が付きます。
Wordでは、9段階の見出しを付けることができますので、PDFの「しおり」も最大9階層のツリーを作ることができます。
しかし、実際のところ、Wordのスタイルをきちんと使って文書を作る人は少ないでしょうし、アドインボタンを使わねばならないということになりますとやや面倒です。
また、無償で配布されているPDFドライバなどには、アドインボタンのような付属ツールがありません。
このあたりに、一般にWebで配布されているPDFに「しおり」が付いていない原因がありそうです。
ただし、Word2007では、PDFをSaveAsで作成するオプションが用意されるようです(この話、結局どうなったんだろう?)。SaveAsでPDFを作成する際には、「見出し」を「しおり」に変換できます。そうなりますと、来年あたりからPDFの「しおり」普及度がぐっとあがることが期待できそうです。
【注】Wordの「見出し」と「アウトラインレベル」は通常は1対1に対応していますので、本文中では区別しないで使っています。ただし、独立に設定もできるようです。
投稿者 koba : 2006年11月05日 08:00
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