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2006年11月01日
「しおり」のすすめ (1) しおりとは?
昨日も見ましたように、現在、Webで配布されているPDFには、「しおり」が付いているものが非常に少ないようです。では、「しおり」は無くても問題がないものなのでしょうか?まず、具体的な例を見てみましょう。
次の図は、しおりが付いている「財務諸表PDF」の例です。
これを次のような「しおり」がない「財務諸表PDF」の例と比較しますと、「しおり」があるほうが、遥かに全体像を理解しやすく、また、画面上で内容を閲覧しやすいだろうと思います。
画面の上で、数十ページのボリュームのPDFを読んで内容を把握しようとしますと、「しおり」があれば全体の大筋を瞬時に把握できます。
しかし、もし、「しおり」がないと、最初から最後まで、PDFリーダでずるずるとスクロール、または、ページをめくりながら見ていく必要があります。こういうPDFは、とても内容を把握しずらく、あまり親切とはいえないと思います。
このように「しおり」の重要性は多くの人が認めるものだろうと思います。
それでは、なぜ、現在配布されているPDFには「しおり」が付いているものが少ないのでしょうか?その理由として、次のようなことが考えられます。
1.PDFを作成する人が「しおり」について、まったく、知識を持っていない。
2.「しおり」については知られているが、あまり便利なものとは認識されていない。
3.「しおり」については知っているが、PDFに「しおり」を付けるにはどうしたら良いか知らない。
4.PDFを作成するのに使っているツールに「しおり」作成機能がない。
5.「しおり」を簡単につけるツールが普及していないため、「しおり」を付けたいが、手間が掛かることから敬遠されている。
次回は、もう少し、「しおり」が普及していない理由について考えてみたいと思います。
投稿者 koba : 2006年11月01日 08:00
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コメント
確かに、紙に印刷して読むことを想定しないのであれば、PDFにする必然性はあまりないでしょうね。
特に、有価証券報告書のような数字が多いものは、特に印刷してみないとじっくり確認もできないでしょうし。
投稿者 小林 : 2006年11月01日 20:44
私の勤務先でも同じくPDFにて公開しておりますが、やはり「しおり」に関しては全く考えておりませんでした。PDF含めドキュメントは基本的に印刷して読むものという考えがあるようです。
投稿者 みずたに : 2006年11月01日 11:22