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2006年10月09日
XSL-FOの勧告提案までの経過
ここで、XSL-FOがV1.0からV1.1までの経過について、振り返ってまとめてみたいと思います。
・2001年10月 XSL-FO V1.0の勧告
・2002年4月頃からXSL-FO V1.0のErrataの作成作業開始。
ユーザ等からのコメントへの対処作業
テストケースの改訂
・2002年10月25日 XSL-FO V1.0についてErrataの発行
Extensible Stylesheet Language (XSL) Version 1.0 Errata
(その後、随時更新)
・2002年秋までに作業グループ内で時期バージョンでは2.0を狙わずに、各社の拡張の標準化を図ることで合意したようだ。
・2002年12月新しい作業委員募集 新しいメンバ数人が参加。
・2003年前半まで XSL-FO拡張についての提案の収集
・2003年秋に電話投票でXSL-FO V1.1での標準化アイテムを決定
この意思決定過程で、私の記憶ではXSL Formatterでかなり沢山のクレームがあった脚注の配置の問題が拡張候補にリストアップされなかった。このため脚注の配置については、V1.1でもベンダ独自仕様のままになっているのは残念。
ちなみに、XSL Formatterは、脚注について次のような拡張をしています。
○axf:footnote-align 脚注の配置を指定します。
○axf:footnote-position 脚注を段ごとに配置するかどうかを指定します。
○axf:footnote-stacking 脚注の配置の方法を指定します。
XSLFormatter V4.0 のXSL独自拡張仕様
アンテナハウスから提案したはずなんだけど、アピールできなかったのは失敗。
・2003年12月最初の作業草稿(Working Draft)を公開
Extensible Stylesheet Language (XSL) Version 1.1 Requirements
W3C Working Draft 17 December 2003 (要求)
Extensible Stylesheet Language (XSL) Version 1.1
W3C Working Draft 17 December 2003 (作業草稿)
・2004年春。作業草稿を出してから様々な意見が出た。次の段階に進むため、再度、仕様に盛り込む項目について作業グループで投票が行われる。
※欧米人は投票が好きなんだ。主張を通すには、投票で点を稼がないとだめってことだね。
・2004年11月 XSL 勧告へのコメントの処理について公開資料更新
Disposition of Comments on XSL Recommendation
・2004年12月第二回目の作業草稿(Working Draft)を公開
Extensible Stylesheet Language (XSL) Version 1.1
W3C Working Draft 16 December 2004 (作業草稿)
・2005年7月ラスト・コール(最終草稿)を公開
Extensible Stylesheet Language (XSL) Version 1.1
W3C Working Draft 28 July 2005
その後は、2006年2月に勧告候補、2006年10月に勧告提案となっています。いや、しかし、振り返ってみますと長い道のりでした。
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