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2006年10月08日
XSL-FO V1.1 がProposed Recommendationに
Extensible Stylesheet Language (XS-FO) V1.1が、10月6日にProposed Recommendationとして公開されました。
Extensible Stylesheet Language (XSL) Version 1.1
W3C Proposed Recommendation 06 October 2006
これからW3Cの会員代表者による投票が行われ、投票の結果によりますが、問題なければXSL-FO V1.1 勧告仕様として認められることになります。投票の期限は11月3日です。
V1.1は、2月に勧告候補になった後、半年以上かけて実装報告を集め、その報告に基づいて議論と微調整が行われてきました。9月にはほぼ全ての問題について検討修了してProposed Recommendationになりました。
関係されたワーキング・グループの皆様の真摯な努力に対して、心からお礼を申し上げたいと思います。
V1.1では、V1.0のマイナーなバージョン・アップであり、延べ22項目が追加されています。この仕様が勧告になるための条件は、各項目に対して、2つのベンダのサポートがあることです。
ベンダからの実装報告は、まだ公開されていませんが、アンテナハウスを含め4社からの実装報告が集まっています。(実装報告のサマリは、ベンダ各社の反対がなければ公開される予定になっています)。
4社中で22項目全てを実装済みと報告しているのはアンテナハウスのみ。2番手は13項目フル実装+6項目部分実装+3項目未実装となっています。4社合わせますと20項目が2社以上の実装、2項目がアンテナハウスのみの実装となっています。
問題があるとしますと、アンテナハウスのみ実装の2項目が基準に達していないということですが、この2項目はオプションで、特にそのうちひとつは、日本語と中国語用の縦書きのために追加したものである、とされています。
XSL-FOの概要と、今回のV1.1で追加された機能につきましては、次のページに紹介していますので、ご参照ください。
1ヶ月あまりで結論がでることになります。差し戻しということはないと思いますので、年内には勧告になるものと期待しています。
投票をお願いいたします