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2006年09月26日

XSL-FOとCSSの未来

XMLを印刷するための標準仕様としてXSL-FOとCSSがあるということは、既に、ブログで何回か取り上げました。
ブログの記事をまとめたもの

XSL-FOとCSSは兄弟のような関係ではありますが、標準化という点でもかなり異なる状況にありますし、また、互換性という点では、どうもだんだん離れていきそうな雰囲気になっています。

しかし、利用者側の視点ではそれでは困ります。なぜかと言いますと、まず、CSSとXSL-FOでは似たようなレイアウトモデルを採っていますし、レイアウトを指定するためのプロパティもかなり似通っています。

使用しているユーザの数、出回っている書籍の数、Webの情報という点から見ますとCSSの方が、XSL-FOよりはるかに多いのではないかと思います。つまり、XSL-FOに比べて、CSSの方が圧倒的に普及しているということは間違いないだろうと思います。

そうしますと、CSSを使った経験のある人、CSSについての知識を持つ人が、XSL-FOを使ってみようということになることが多いはずです。そういう人にとっては、CSSのプロパティが、そのまま、XSL-FOで使えると有難いでしょう。それができればXSL-FOの普及はもっと進むと思います。

ところが一方で、CSSとXSL-FOは標準化がかなり独立に行われ、さらに悪いことには、標準化に携わっている人の中に、無用なライバル意識があってお互いに譲歩して接近しようという気持ちがないように感じます。

標準化をすすめるワーキング・グループの運営でも、XSL-FOは強力なリーダ・シップで統制をとって、一応、順調に進んでいるのに対して、CSSのワーキング・グループは、どうも統制がなく、仕様策定もいきつ戻りつで、順調に進んでいません。

この状況をなんとか打開しなければならないでしょう。これは、私だけではなく、CSS仕様に関心を持つ人の多くが感じているだと思いますが、どうしたら良いでしょうかねえ。

投稿者 koba : 2006年09月26日 08:00

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