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2006年08月04日

PDF/X-3 (3)

3.2 デバイス依存カラー
DeviceCMYKは、印刷条件がDeviceCMYKで指定されている時は、PDF/Xの出力インテントで識別される印刷条件で解釈しなければなりません。

これに対して、PDF/X-3のファイルにDeviceCMYKで定義されるカラーが含まれているにも関わらず、指定印刷条件がCMYKでないならば、Resource辞書のColorSpace下位辞書にDefaultCMYKカラー空間を含めなければなりません。そして、それは測色計によるカラー定義を提供しなければなりません。

DeviceGrayは、印刷条件がCMYKで指定されている場合、その黒色成分とみなします。印刷条件がグレーで指定されるときは、PDF/Xの出力インテントで識別される印刷条件で解釈しなければなりません。

DeviceGrayで定義されるカラーデータを含んでいるにも関わらず、指定印刷条件がCYMKでもグレーでもない場合は、Resource辞書のColorSpace下位辞書にDefaultGrayカラー空間を含めなければなりません。そして、それは測色計によるカラー定義を提供しなければなりません。

DeviceRGBも、DeviceCMYK、DeviceGrayと同様です。

3.3 ICCBasedカラー空間
ICCBasedカラー空間やその他の既定値のStream辞書では、Alternate(代替)カラー空間を含むことができません。

3.4 Separation, DeviceNカラー空間
CMYKカラー、スポットカラーにはSearationまたはDeviceNカラー空間を使うことができます。

PDF/X-3におけるSeparation, DeviceNカラー空間の仕様は、PDF/X-1aにおける同様の仕様を3.2項の記述に沿って拡張したものとなっています。

すなわち、送り手と受け手が、別の約束をしていない限り、名前をつけた色素は、意図した出力デバイスで使える独立した色素でなければなりません。

SeparationまたはDeviceNカラー空間で指定したスポットカラーをプロセスカラー色素を使って印刷するときは、SeparationまたはDeviceNカラー空間の代替カラー空間と色調変換式を使います。

代替カラー空間が、PDF/Xの出力インテントと同じデバイス依存カラーの場合、PDF/X-3準拠のリーダは、代替カラー空間をその印刷条件を参照するものとして扱います。また、代替カラー空間がDeviceGrayの場合は、PDF/X出力インテントで識別されるCMYKの黒と同等に処理します。代替カラー空間が、印刷条件と対応しないデバイス依存カラー空間を使っている場合は、3.2項を適用します。

3.5 Indexed、Patternカラー空間
IndexedPatternカラー空間の基底となるカラー空間についても、上記の3.2項を適用します。

投稿者 koba : 2006年08月04日 08:00

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