« PDF/X-3 まとめ | メイン | リッチテキストPDF2 近日発売 »

2006年08月08日

PDF セミナー 第二回終了しました。

PDFセミナーの第二回を行いました。セミナーの最初にもお話しましたが、アドビはPDFを、どんどん機能強化して難しいものにしていっています。

それに対して、私達は、PDFをもっと簡単に使えるものにしていきたいと考えています。PDFが紙に代わる電子媒体であるならば、PDFを紙と同じように身近に簡単に使えるようにしていくこと、それが私達の使命であると考えています。

ところで、セミナーでお話しする材料として、Webで配布されているPDFを幾つか集めて、しおり、Web最適化、タグ付きPDFの使用状況を調べて見ました。

次の表は、Webで検索してダウンロードしたPDF(中央官庁の報告書、マニュアル類とメーカのマニュアル類)におけるしおりWeb最適化Tag付きPDFの設定率です。

全体で29件しか調べていなくて、数が少ないのであまり数字に統計的な意味がないですが、それでも何となく傾向は分かります。

利用率 しおり(BookMark) Web最適化(リニアライズ) Tag付き
全体 27.6% 72.4% 6.9%
100P以上 66.7% 33.3% 16.7%
100P未満 17.4% 82.6% 4.3%

これで気がつきますのは、しおり(Bookmark)の使用率が意外に低いこと、およびWeb最適化の使用率は意外に高いことですね。

しおりはプリンタドライバからPDFを作成するだけでは設定できないことが理由と思います。PDFを閲覧する上で、しおりはとても便利な機能なのでもう少し使用率を高める工夫が必要ではないでしょうか。

タグ付きPDFの利用率が低いのは予想通りです。

次回セミナーは、9月4日(月曜日)開催の予定です。ぜひ、大勢の方にご参加くださいますようお願いします。

投稿者 koba : 2006年08月08日 08:00

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.antenna.co.jp/PDFTool/mt-tbng2.cgi/398

コメント

確かに、私も、しおりという名前はしっくりこないという印象を持っています。

しおり機能は、PDF Referenceでは文書のアウトラインとなっていますが、このように呼び方がいろいろあるのも分かりにくくなる原因と思います。

投稿者 小林 : 2006年08月08日 20:45

長い物ほど Web 最適化の使用率が低いのは困ったものですね。

しおりの普及率が低いのは、「しおり (bookmark)」という
名前が良くないのではないでしょうか。しおりはふつう読者が
挟むものであって、文書の作り手側が場所を選んで挟んでおく
物ではありません。

PDFの「しおり」機能は、書籍で言う爪かけ (thumb index)
のような物なので、別の名前、例えば「目次機能」と命名して
いれば、もっと普及したのではないかと思います。

投稿者 狩野宏樹 : 2006年08月08日 13:08

コメントしてください




保存しますか?