« Googleのクリック詐欺訴訟 その後 | メイン | PDF/X-1a:2001、PDF/X-1a:2003 (10) »

2006年07月24日

PDF/X-1a:2001、PDF/X-1a:2003 (9)

9.PostScript XObject

PostScript XObjectは、PostScriptのプログラムをPDFの中に埋め込むものですが、PDF/X-1aでは使用禁止です。またPSオペレータ

なお、PDF Reference Fifth Editionでも、既に過去のものとして、使用しないことになっています。

PDF/X-1a:2003では、form XObjectsに、Subtype2キーの値PSを使用してはならないことが追記されています。これは、PostScript XObjectを、subtypeキーをformとし、Subtype2キーをPSとしても定義できますので、それを禁止したものです。

10. 暗号化辞書

PDF/X-1aでは暗号化辞書は使用禁止で、PDFのセキュリティ設定は利用できません。

11. 代替イメージ
image XObjectを指定するイメージ辞書には、ベースイメージに加えて複数の代替イメージを登録することができます。これはAlternatesキーにimage XObjectの配列として指定します。これらのすべての代替イメージは同じベースイメージの同じエリアのものでなければなりません。

さらに、各代替イメージには、その特性を指定しますが、DefaultForPrintingキーの値がTrueになるものは禁止されています。

12.注釈
PDF/X-1a:2001では、TrapNet以外の注釈は、完全にBleedBoxの外になければなりません。(BleedBoxがないときは、TrimBoxまたはArtBoxの外)。

PDF1.4で、注釈にPrinterMarkが追加されました。そこで、PDF/X-1a:2003では次のように変更されています。

TrapNetPrinterMark以外の注釈は、完全にBleedBoxの外になければなりません。(BleedBoxがないときは、TrimBoxまたはArtBoxの外)。

PrinterMark注釈は、TrimBoxArtBoxの外側になければなりません。

いずれにせよ、PDF/X-1aを画面に表示したり、印刷するとき、注釈が実際のページの内容に重なってはならないことを規定しています。

投稿者 koba : 2006年07月24日 08:00

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.antenna.co.jp/PDFTool/mt-tbng2.cgi/381

コメント

コメントしてください




保存しますか?