« オープンソース・ビジネスについて考える | メイン | さまざまなPDFの作成技術の概観 »

2006年05月16日

PDFとフォント(29) エレメント方式フォント

アウトラインフォントのお話は、ほとんど、アドビシステムズが開発したフォントと、Microsoftが開発したフォントで終始してしまいました。

しかし、他にフォントがないのか?と言われるとそのようなことはないでしょう。

他の方式のフォントがないのか、とWebを探していましたら、リコーのエレメント方式フォント((JetFont)というものが見つかりました。

これは、文字を書き表すストロークを、約700種類に分類しておき、そのストロークを組み合わせて文字を表す仕組みです。

詳しくはエレメント方式フォントのWebページをご覧ください。

漢字のように何万種類もの文字があるときは、小さな部品から組み立てていく方式は、有効なように思います。JetFontは漢字だけではなく、ラテン系の文字やハングルなども文字として用意しているようです。

このフォントは、フォントデータとラスタライザ(ソースプログラム)で提供されるようですので、Linuxなどにも載せて使えそうです。

PDFに使うのはどうなんでしょう?PDFの仕様を拡張しなくてもPDFに埋め込んで使えるのかな?フォントのラスタライザが問題ですが、こういう技術をPDFと一緒に使えるようにしていくと、マルチプラット・フォームのPDF配信ができるようになるかもしれません。

大いに期待したいものです。

投稿者 koba : 2006年05月16日 08:00

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.antenna.co.jp/PDFTool/mt-tbng2.cgi/291

コメント

コメントしてください




保存しますか?