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2006年04月25日
PDFとフォント(16) アウトラインフォントのタイプ
昨日は、アウトラインフォントがグリフのアウトラインを数学的な曲線で表わすものであること、そして、曲線で囲まれた領域のドットを塗り潰すことでグリフを可視化することを説明しました。
アウトラインフォントの中核はグリフのアウトラインデータですが、フォントファイルには、グリフの幅や高さを表すメトリック情報、あるいは、文字コードとグリフ番号の対応表、などのデータも含まれます。
アプリケーションがフォントを利用するための様々なデータを含めて、フォントファイルにどのような状態で収容されているかの仕様がフォントファイル形式と言います。
現在、普及しているアウトラインのフォントファイル形式には次のものがあります。
・PostScript Type 1
・TrueType
・OpenType TrueTypeアウトライン
・OpenType CFFアウトライン(PostScriptアウトライン、Type1アウトラインなどということもあります)
実際のところ、私が多少なりとも知識をもっていますのは、上の4つなんです。
ところが、PDF Referenceを読みますと、他にもいろいろ出てきます。
PDF Reference 5.4項に、PDFで定義するフォントの種類一覧(表5.7)がありますが、ここでは、
・Type0
・Type1
・MMtype1
・Type3
・TrueType
・CIDFontType0
・CIDFontType2
が出ています。(表5.7にはOpenTypeという言葉は出てきません)。
この他、
・Type42
フォントという言葉も聞いた覚えがあります。
PDF ReferenceあるいはPDFをAdobe Reader で表示したときのフォントの属性の用語と、一般に使われる用語に少しずれがあるような気もします。
そこで、これから少しフォントの種類について、調べて、整理してみたいと思います。
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