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2006年04月18日
PDFのメタデータ (4) — XMPメタデータの埋め込み
昨日は、XMPについて、(1)様々なリソースの特性に関するメタデータを記述する仕様を決めていることを説明しました。
XMPの仕様書では、さらに、(2)メタデータをリソースに埋め込むための仕様、および、(3)ファイルのフォーマットについて知らないアプリケーションが、ファイルをスキャンしてメタデータを取得する方法などについて記述しています。
XMPの仕様書でメタデータを埋め込む方法を説明しているリソースの種類は次のものです。
・TIFF
・JPEG
・JPEG 2000
・GIF
・PNG
・HTML
・PDF
・AI (Adobe Illustrator)
・SVG/XML
・PSD (Adobe Photoshop)
・PostScriptとEPS
・DNG(Digital Negative)
これらのリソースにXMPメタデータを埋め込むときは、次のようにXMPメタデータの前後を<?packet ..?>という命令で囲ってパケット化します。
<?xpacket begin="バイト・オーダー・マーク" id="W5M0MpCehiHzreSzNTczkc9d"?>
XMLテキスト化したXMPメタデータ
<?xpacket end="w"?>
上のバイト・オーダー・マークの部分は、U+FEFFをXMPメタデータと同じ符号化方式(UTF-8、UTF-16、UTF-32)で符号化したデータとなります。
パケット化したデータは、各リソース・ファイルの中に埋め込むことが推奨されています。画像ファイルのようなバイナリ・ファイルに埋め込んだ場合、画像ファイルの形式について知らない場合でもファイルのバイナリ・データをスキャンしてXMPパケットを見つけ出すことができなければなりません。
XMP仕様書には、<?packet ..?>命令を見つけてXMPメタデータを認識するための、スキャンの方法についても説明されています。
また必要であれば、XMPメタデータを埋め込まずに、リソースの外部においてリソースと関係つけることもできます。外部に置く場合、XMPメタデータ・ファイルの拡張子は.xmpとし、MIME タイプが必要な場合は、application/rdf+xmlを使うことになっています。
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