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2006年03月01日

印刷ワークフローの中でPDF関連の問題

さて、一昨日の続きですが、Facilis Guardianを使う目的は、入稿したPDFを自社の出力システムで問題なく処理できるか、ということをできるだけ早く、問題が起きる前にチェックすることとなります。

本当は、このようなチェックは印刷会社ではなく、印刷を発注する企業の方で行ってからPDFを渡す方が、手戻りがなくなり、効率的でしょう。しかし、発注者側で、発注先の印刷会社のRIPを特定したチェックを行うというのは、役割分担として難しく、結局、受注者である印刷会社が泣いているのが現状のように思います。

では、PDFを印刷する工程で、実際にどんな問題が起きているのでしょうか?

梶間社長は次のようにまとめています:
・Web用に作成したページに混入している印刷に向かないPDFファイルが入稿される。
・別々に作成したPDFをつなぎ合わせたり、ページ単位で差し替えるケースが増えている。Adobe Reader では表示できても、CTP出力できないページが紛れ込む。
・PDF変換情報が不明のPDFファイルが増えているが、うまくCTPできないことが多いので早くより分けたい。
・単色ページものとして受注したもので、表示はモノクロでもカラーモードの画像の混入が増えている。
-単色ページ物なのに、あるページの範囲がCMYKモードになっていて、白色のCMY版が出る。
-単色ページ物なのに、カラー画像が混じっていて、画像が小さくて見落としてしまう。これは、PDF/X-1aにしても防げないケースがある。
-単色テキスト部分がカラー分版される入稿が後を絶たない
・フォントの埋め込み忘れ。
・CTPのRIPが処理エラーを起こす。RIPが落ちてしまう。
・用紙サイズが異なるものが混在するため、面付け結果がおかしくなる。
-用紙サイズが違うページが混在し、トンボが紙面に入る。
-アートボックス指定のページが混在する。
-回転指示が入ったページが混在する。
オーバープリント

こういうのを読みますと、現在のようにいろいろな種類のPDF作成ソフト、PDFを編集するツールがある状況では、確かにいろいろ問題がでるのだろうな、と思います。

当社のように、PDF生成、PDFを分割・結合こともできるツール「リッチテキストPDF」などを出している会社としては、こういうことが起きないようにする責任も感じます。

〔参考資料〕
分かったつもりの印刷用語CTP
これからのCTPワークフローは・・・

投稿者 koba : 2006年03月01日 08:00

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