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2006年03月07日
SVGの行方は?
アドビのCEO Bruce Chizenのインタビューを読んでいて気になったことを、もうひとつ挙げます。
それはSVGの行方です。
SVGは、Scalable Vector Graphicsの略で、W3Cが制定しているWebなどで使うためのベクトル・グラフィックスの標準です。2003年にV1.1仕様が勧告となっています。
・SVG V1.1仕様
Scalable Vector Graphics (SVG) 1.1 Specification
W3C Recommendation 14 January 2003
SVGには、フルセットの仕様のほか、携帯などで使うためのSVG Tiny、SVG Basicなどのサブセットの規格もあります。
・SVGモバイル仕様
Mobile SVG Profiles: SVG Tiny and SVG Basic
W3C Recommendation 14 January 2003
SVG Tiny は携帯電話用のビューアとして使われることも多く、スウエーデンのIkivo ABの推定では、SVGビューアを搭載したモバイル機器が世界で950万台出荷されているとしています。
Over 60 Million Ikivo Powered Mobile SVG Handsets Shipped
現時点では、携帯電話用のビューアとしてSVG Tiny がFlashと並ぶ存在と言っても過言ではありません。
SVGの仕様策定にあたってはアドビの技術者の貢献が大きかったと思います。現在もアドビはSVG仕様の編集者を出していますし、SVG仕様はPDFと非常に似通ったところがあります。
現在の時点でもPC用のSVGV1.1ビューアとしては、アドビのSVGビューアが一番ポピュラーでしょう。
しかし、アドビのBruceのインタヴューではSVGは一言も出てきません。
SVG Tinyが携帯用ビューアの有力候補なのですが、アドビはSVG Tinyではなく、FlashLiteとPDFのセットで携帯に取り組むということです。そうすると、SVG Tinyはどうなってしまうんでしょう?
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