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2005年11月08日

PDFの作成方法(6) – Acrobat PDF

Acrobat6から、PDFを作成するプリンタ・ドライバの名前は、Adobe PDFになっています。実は、これは、PostScriptプリンタ・ドライバとDistillerを連続で動かすものです。

これを確かめてみましょう。

まず、Wordで簡単な文書を作成し「印刷」メニューからAdobe PDFを選びます。Adobe PDFの印刷ダイヤログで、「ファイルに印刷」を選択します。

○Adobe PDF の印刷ダイヤログで、「Print to file(ファイルに印刷)」をチェックしたところ:
AdobePDF.jpg
(ここで使用しているのは、Acrobat6(英語版)、WindowsはXPです。)

○出力されたファイルをテキスト編集ソフトで開いてみます。すると先頭の部分に次のように書いてあります。

Content.jpg

ですので、これは、PostScriptレベル3のファイルなんですね。つまり、Adobe PDFは、PostScriptプリンタ・ドライバと同じ機能をもつことがわかります。

さらに、このファイルをDistillerでPDFに変換することもできます。

また、Adobe PDFで「ファイルに印刷」にチェックしない(既定値)で実行しますと、PDFファイルができます。

以上のことから、Adobe PDFプリンタを指定すると、ユーザに見えないところでPostScriptを作り出し、それをDistillerを使って、PostScriptからPDF変換を行なっているのだろうと推測できます。

ということは、Acrobat Distillerプリンタ・ドライバの後継がAdobe PDFで、PDFWriterはなくなったらしい、といえます。

投稿者 koba : 2005年11月08日 00:08

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