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2005年11月01日
PDFの作成方法(1) – 全体の仕組み
今日は、PDFファイルを作成する仕組みについて簡単に説明しましょう。自分は、仕組みを知らなくても使えれば良いという人も多いとは思いますが、PDF製品を選択する上でも、仕組みを知っておいても損はないのではないでしょうか。
PDFファイルを作るソフトは世界中に一杯ありますが、それぞれの仕組みは公開されていません。また、使いやすいソフトは、内部が複雑な仕組みになっていても、それをユーザに隠して簡単に使えるようにしています。このことは、ユーザに見える、表面的に現れる名前からだけでは、仕組みは分からないことを意味します。
また、ソフトウェアは機械と違って分解して仕組みを調べることができません。しかし、大雑把に言って、Windowsの環境では、次の図の、①と②の組み合わせ、③、④の経路のどれかで作成する仕組みになっていると考えて間違いないでしょう。
※アップルのMac OS Xでは、Quartzという描画エンジンからPDFへの直接変換ができますので、少し事情が違うと思います。
②PostScriptファイルをPDFファイルに変換する。PostScriptファイルは①アプリケーションからPostScriptプリンタ・ドライバを使って作る。また、Webなどで流通しているPostScriptファイルを使うこともある。
③アプリケーションの「印刷」メニューで見えるPDF生成用のプリンタ・ドライバを使ってPDFファイルを生成する。
④アプリケーションから、プリンタ・ドライバを通さずにPDFを生成する。
①から④については、これから、順を追って説明したいと考えています。
ところで、ドライバ(Driver)って、運転手ではありません。パソコン用語ではドライバは周辺機器を動作させるためのソフトウェアのこと。プリンタを動作させるのがプリンタ・ドライバですが、PDFの場合は周辺機器を使わないのにプリンタ・ドライバということが多いのは、歴史的なものじゃないでしょうか。
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