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2005年10月20日

PDFってどんなもの(1)

PDF(Portable Document Format)とは、HTML、JPEGなどと同じように電子ファイルの形式名で、米国のアドビシステムズ社が発明したものです。


PDFが生まれた背景や歴史についての簡単な説明は、ここにあります。

http://www.adobe.co.jp/products/acrobat/adobepdf02.html

PDFは、よく、Acrobatと混同されることがありますが、Acrobatはアドビシステムズ社が開発・販売するPDF処理ソフトウェアの「製品名」ですので、混同しないように注意しましょう。

電子ファイルの形式としてのPDFは、大雑把にいうと紙のページを電子的に表現したものです。一枚の白紙の紙を思い浮かべてみてください。皆さんが鉛筆で紙に文字を書いたりや線を引くときは、どの位置に、どんな大きさで、どんな文字や絵を描こうかと考えます。そうして、頭の中に考えたとおりに、手を動かして、文字と絵を書きますね。

PDFのファイルの中には、皆さんが頭の中で考えた状態と同じような情報が、「命令」として記述されています。即ち、1枚の紙の左上を原点にして、下方向と右方向に座標軸をとってできる平面を定義し、その平面のどこに、どんな大きさで、なんという文字を書くか、どんな太さで、どんな種類(直線、点線...)の線を引くか、どんな画像をどこにどんな大きさで配置するか、といった命令を記述したものです。PDFファイルの中にはそういう情報が1ページずつ記述されています。

このPDFファイルを読んで、記述された命令を解釈・実行して、実際にコンピュータの画面やプリンタにページを出力するプログラムが、PDF リーダ(Reader)またはPDF ビューア(Viewer) と呼ばれるものです。

PDF ビューアのひとつがAdobe Reader (以前は、Acrobat Readerと呼ばれていました)です。実際のところ、Adobe Reader を使っている人が99%位いるのではないかと思いますが。

投稿者 koba : 2005年10月20日 10:00

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