PDF の加工・編集ライブラリ

PDF の加工・編集ライブラリ
『Antenna House PDF Tool API 』 のご紹介!!

こんにちは!皆さんお元気ですか~
毎日ジメジメした日が続いて体も重くて嫌になりますが。。(梅雨のせいではない??)
梅雨のこの時期、梅干がとっても体に良いそうです。
疲労回復はもちろん、毒消しなどの効果もあるそうなので、 私も酸っぱいのを我慢して毎日1粒食べています。^^
皆さんも良かったら試してみて下さいね!

さてさて、 今日は PDFToolAPI という製品をご紹介しようと思います。
この製品は PDF ファイルの編集や加工、情報取得を行う アプリケーション開発用のライブラリです。

♪  データ流出の防止(墨消し処理)
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♪  画像付き PDF ファイルを軽量化
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その他いろいろ機能があるので、 ぜひ一度弊社のホームページを覘いてみて下さい。
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XSLTを学ぶ(9) ステップの文法を追求する-述部(Predicates)と式

第3回[1]からパスの文法を調べてきました。パスの重要な構成要素にステップがあり、ステップ(省略)は軸、ノードテスト、述部(オプションなので必須ではない)から構成されることを調べました。

ステップの最後の構成部品はオプションの述部です。第6回[2]で見ましたが、述部はを[]で囲った形式です。

式とはどんなものでしょうか? まず、XPathの式の生成規則[3]をトップから辿ってみます。

スタートは定義の[14]ですが、式Exprとは、OrExprです。[21]orExprはAndExprを’or’でつなげたものです。そして、[22]AndExprとは、EqualityExprを’and’でつなげたものです。[23]EqualityExprは、RelationalExprを’=’でつなげたものまたは’!=’でつなげたもの。[24]RelationalExprは、AdditiveExprを'<‘ ‘>”<=’ ‘>=’でつなげたもののようです。つまり、このあたりまでは、式はAdditiveExpr(加算式)の論理演算ということになります。

[14] Expr ::= OrExpr
[21] OrExpr ::= AndExpr | OrExpr ‘or’ AndExpr
[22] AndExpr ::= EqualityExpr | AndExpr ‘and’ EqualityExpr
[23] EqualityExpr ::= RelationalExpr
| EqualityExpr ‘=’ RelationalExpr
| EqualityExpr ‘!=’ RelationalExpr
[24] RelationalExpr ::= AdditiveExpr
| RelationalExpr ‘<‘ AdditiveExpr | RelationalExpr ‘>’ AdditiveExpr
| RelationalExpr ‘<=’ AdditiveExpr | RelationalExpr ‘>=’ AdditiveExpr

ということで、さらにAdditiveExprとは何かを見てみます。[25]ではAdditiveExprは、MultiplicativeExprを’+’または’-‘でつなげたものです。

[25] AdditiveExpr ::= MultiplicativeExpr
| AdditiveExpr ‘+’ MultiplicativeExpr
| AdditiveExpr ‘-‘ MultiplicativeExpr

[26]ではMultiplicativeExprとは、UnaryExpr(単項式)、またはMultiplicativeExprにUnaryExprを掛けた(’*’)、またはMultiplicativeExprをUnaryExprで割り算(’div’)、剰余算(’mod’)したものです。
[26] MultiplicativeExpr ::= UnaryExpr
| MultiplicativeExpr MultiplyOperator UnaryExpr
| MultiplicativeExpr ‘div’ UnaryExpr
| MultiplicativeExpr ‘mod’ UnaryExpr
[34] MultiplyOperator ::= ‘*’

UnaryExprは、UnionExprまたはその前にマイナス記号(’-‘)をつけたもの。

[27] UnaryExpr ::= UnionExpr | ‘-‘ UnaryExpr

UnionExprは、ひとつのPathExpr(パス式)、またはそれを’|’で結合したものです。

[18] UnionExpr ::= PathExpr| UnionExpr ‘|’ PathExpr

PathExpr式は、LocationPath(ロケーションパス)、またはFilterExprまたは、FilterExprと相対ロケーションパスを’/’、’//’ で結合したものです。

[19] PathExpr ::= LocationPath
| FilterExpr
| FilterExpr ‘/’ RelativeLocationPath
| FilterExpr ‘//’ RelativeLocationPath

ロケーションパスについては第3回[2]ですでに学びましたが、XMLツリーのノードを選択するものです。ノードの選択結果はノードの集まり(ノード集合)ですが、これに対して、掛け算(’*’)、割り算(’div’)、剰余算(’mod’)、足し算(’+’)、引き算(’-‘)、比較などの演算をするのは少し不思議な気もします。これは後ほど調べてみることにします([5])。

FilterExprの方は、PrimaryExprまたはPrimaryExprに述部(Predicate)を付けたものとなります。ここに出てくる述部はFilterExpr Predicateのように使われますが、ステップの中で出てくる述部の使われ方はAxisSpecifier NodeTest Predicate*です。この2種類の述部の使われ方の違いはなんでしょうか? これも後ほど調べてみましょう([4])。

PrimaryExprは、VariableReference(変数参照)、式を()で囲ったもの、リテラル、数値、FunctionCall(関数呼び出し)のどれかです。ですので、式には数置の四則演算も表現したものも含まれます(よく知っている初歩的な数式も含まれるということで一安心です)。

[20] FilterExpr ::= PrimaryExpr
| FilterExpr Predicate
[15] PrimaryExpr ::= VariableReference
| ‘(‘ Expr ‘)’
| Literal
| Number
| FunctionCall

最も単純なケースでは、一つの数値(Number)だけでも式となります。例えば、次のように下から辿ってみます。
(1) PrimaryExprがNumber:100
(2) FilterExprがPrimaryExpr:100
(3) PathExprがFilterExpr:100
(4) UnionExprがPathExpr:100
(5) UnaryExprがUnionExpr :100
(6) MultiplicativeExprがUnaryExpr:100
(7) AdditiveExprがMultiplicativeExpr:100
(8) RelationalExprがAdditiveExpr :100
(9) EqualityExprがRelationalExpr :100
(10) AndExprがEqualityExpr:100
(11) OrExprがAndExpr:100
(12) ExprがOrExpr:100

ということで、述部に[100]と書くことができます。

まとめますと、述部([]内)にはを書きますが、式としてはロケーションパスを書くこともできますし、また、数値、変数、関数呼び出し、数式を書くこともできる、ということになります。

途中で、いろいろわからない言葉が出てきていますので、次回以降、もう少し詳しく調べてみます。

[1] XSLTを学ぶ (3) パスとは
[2] XSLTを学ぶ (6) ステップの文法を追求するの[8]、[9]式
[3] 3 Expressions
[4] 次回(第10回)のpreceding::foo[1] と(preceding::foo)[1]の比較 の項を参照してください。
[5] ノード集合の論理演算、比較演算については第11回を参照してください。

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次回:
XSLTを学ぶ (10)式によるノード集合の作成、ノード集合の和集合、フィルター式

前回:
XSLTを学ぶ(8)ステップの文法を追求する-NodeTest

初回:
XSLTを学ぶ(1)XMLのツリーモデルとXPath/XSLTのツリーモデルではルートの意味が違う


電子帳簿保存法4条3項「スキャナ保存」制度を無料で学習できるブログの紹介

電子帳簿保存法4条3項「スキャナ保存」制度を無理なく学習頂けるブログのご紹介です。

税務署への申請方法や「スキャナ保存」導入メリットやデメリットもしっかり踏み込んで書いています。

https://blog.antenna.co.jp/ILSoft2/

よりご覧ください。

最近のブルグタイトルは
第61回「問55 1人では、規則第3条第5項第4号(適正事務処理要件)イ及びロに規定する要件を満たすことはできないのでしょうか。」
です。

是非ご覧ください。


XSLTを学ぶ (8) ステップの文法を追求する-NodeTest

前回は軸について調べましたので、今回はNodeTestを調べてみます。XPath仕様では、NodeTestを次のように規定しています[1]

[7] NodeTest ::= NameTest | NodeType ‘(‘ ‘)’ | ‘processing-instruction’ ‘(‘ Literal ‘)’
[37] NameTest ::= ‘*’ | NCName ‘:’ ‘*’ |QName
[38] NodeType ::= ‘comment’|’text’|’processing-instruction’|’node’

まず主ノードタイプを次のように定義します。ステップの文法では軸の指定に続いてNodeTestを記述します。NodeTestでは軸毎に主ノードタイプに該当するノードを選択することになります。

・attribute軸の主ノードタイプは属性
・namespace軸の主ノードタイプは名前空間
・その他の軸の主ノードタイプは要素

文法上は、attribute::text()のような組み合わせができますが、これは無意味なので何も選択しません。

(1) NameTest

NameTestでは要素や属性の名前を指定して一致するものを選択します。

NameTestでは’*’を使えます。’*’は主ノードタイプが何であれすべてのノードに対して真となります。但し、NameTestの前には、軸指定子(AxisSpecifier)が置かれます。軸指定子が省略されないときは、例えば、child::* は起点ノードの子供であるすべての要素ノードを選択します。attribute::*は起点ノードのすべての属性を選択します。

ステップでは軸指定子を省略できます。するとステップは*または@*の形式となります。ステップにおいて*を指定するとchild::*であり、@*とするとAttribute::*です(第6回[3]の[5]と[13]の規定による)。

二番目のNCNameは、名前空間の接頭辞です。接頭辞はXML名前空間の仕様で規定されています[2]

xmlns:svg=”http://www.w3.org/2000/svg”

という名前空間の宣言があるとしますと、NCNameは’svg’にあたります。svg:*はsvg名前区間にあるすべてのノードを選択し、child::svg:*は文脈ノードの子供でsvg名前空間に属する要素ノードをすべて選択します。

QNameは名前空間接頭辞(オプション)で修飾された名前です。

(2) NodeType ‘(‘ ‘)’

NodeTestは、ノードの種類でノードを選択することもできます。ノードの種類は次の4種類です。

comment()
text()
processing-instruction()
node()

例えば、child::text()は起点ノードの子供のテキストノードを選択します。
comment()はコメントノード、processing-instruction()は処理命令のノードを選択します。
node()は任意の種類のノードを選択します。

ステップで、node()と記述すると、軸を省略したことになり、child::node()を意味します。従って、要素ノードのみを選択します。

[1] 2.3 Node Tests
[2] 3 Declaring Namespaces
[3] XSLTを学ぶ(6)ステップの文法を追求する

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次回:
XSLTを学ぶ(9) ステップの文法を追求する-述部(Predicates)と式

前回:
XSLTを学ぶ(7)ステップの文法を追求する-軸とは

初回:
XSLTを学ぶ(1)XMLのツリーモデルとXPath/XSLTのツリーモデルではルートの意味が違う


税務調査をしっかり乗り切るためにも「スキャナ保存」を検討する

最近、筆者は、とある急成長中小企業の財務担当常務と税務調査の話題で盛り上がりました。

税務署は3名のチームで税務調査に来られて、朝は10時から夕方は16時まで張りつかれて帳簿や証憑を入念に調査されるのですが、特に仕入れ先からの請求書や 飲食やゴルフ等の領収書、各種契約書は、徹底的に質問攻めにされるようです。

このような時に帳簿の摘要欄に簡単なコメントを入れている程度では駄目で、仕訳の元となる証憑の現物の要求がされる訳ですが、段ボールの山から探し出すのがこれがまた大変なのであります。

証憑が探し出せて、しっかり説明できれば良いのですが、無ければ、結構”やばい”ことになっていくようです。

そこで、この企業様は、今回、電子帳簿保存法4条3項「スキャナ保存」制度の要件確保の検討に入られたのです。 そして、単に証憑をスキャンしてタイムスタンプを付与するだけでなく、経費を支払った目的や、内容をしっかり入力しておけば調査官の質問に応えられるので経理部門でルールを設けて今後はしっかり入力しよう!と決意されていました。

アンテナハウスの ScanSave (スキャンセーブ)は、そんな中小企業の「スキャナ保存」制度の要件確保用のソリューションです。

製品ページ:
https://www.antenna.co.jp/scansave/

是非とも参考にして下さい。


XSLTを学ぶ (7) ステップの文法を追求する-軸とは

パスは、ステップを’/’オペレータで結合したものであること、そしてステップは、AxisSpecifier NodeTest Predicate*の形式または省略形で記述されることを前回まで[1]に学びました。

ステップの例として、child::para[position()=1]を取り上げてみます。child::が軸指定子(AxisSpecifier)であり、あるノードを起点とするとき、その起点ノードの子供を選択します[2]

その後のparaがNodeTestでノードの名前の指定であり、child::paraは、起点ノードの子供で名前がparaのノードを選択します。NodeTestには’*’を使うこともでき、child::*とすると起点ノードの子供であるノードをすべて選択します。

[position()=1]はオプションの述部(Predicate)です。この場合、述部はノード集合の中での最初のノードを選択します。

軸は起点のノードからXML文書のツリーの方向を指定します。第1回[3]で学びましたが、ノードには7種類があり、また、軸の名前にはancestor、ancestor-or-self、attribute、child、descendant、descendant-or-self、following、following-sibling、namespace、parent、preceding、preceding-sibling、selfの13種類があります。

この中でself軸は起点となるノード自身を含みます。起点ノードが要素ノードのとき、self、ancestor、descendant、following、precedingは一つのXML文書の(属性、名前空間を除外して)すべてのノードを網羅します。

例えば、次のようなXML文書を考えてみます。

<!–?xml version=”1.0″?–>
<doc>
<body>
<p s=”man1″>Hello! How are you?</p>
<p s=”man2″><img src=”pic1″/>I am fine, thank you.<img src=”pic2″/></p>
<p s=”man3″>I am fine, thank you.</p>
</body>
</doc>

このXML文書をノードのツリーで表します。仮に起点が二つ目の要素ノードpであるとします。このときself::はpノードです。そこを起点にしてancestor、descendant、following、precedingは次のような関係になります。

XSLT2

上の図では、selfの子供pの属性ノード(src=”pic1″など)は除外しています。第2回[4]で説明しましたように属性ノードは子供(child)にはなりません。XSLT仕様では、decendentは、「childまたはchildの子供である」とされています。従って、属性や(名前空間ノードも)decendentにはなりません[5]

また、属性や(名前空間ノードも)はprecedenig、followingからも除外されています。

上の図とは異なりますが、もし、属性ノードsrc=”pic1″がselfであった時は、ancestorはその親であるpノードからルートノードまでとなります[6]。しかし、 following-sibling、preceding-siblingは空です。

child、parentについては第2回[4]で説明しました。child軸、parent軸はそれぞれselfノードの子または親です。child軸は複数の子供ノードを含みます。parent軸はあるとしてもひとつの親ノードのみを含みます。

attribute軸、namespace軸はそれぞれselfの属性ノード、名前空間ノードを含みます。

[1] XSLTを学ぶ(3)パスとは
XSLTを学ぶ(6)ステップの文法を追求する
[2] XPathでは起点ノードを文脈ノードといいます。そして、以下の説明の起点ノードのところは文脈ノードになっています。
[3] XSLTを学ぶ(1)XMLのツリーモデルとXPath/XSLTのツリーモデルではルートの意味が違う
[4] XSLTを学ぶ(2)ノードツリーとノードの親子、子孫関係
[5] 2.2 Axes
[6] XPathの仕様の2.2 Axesには、文脈ノードのancestorは、文脈ノードの親(parent)と親の親、以下同じ、から成るとあります。そして、5.3 Attribute Nodesには、要素はそれに付随する属性ノードの親である、と書いてあります。従って、属性ノードのancestorにはその親である要素ノードを選択することになります。

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次回:
XSLTを学ぶ(8)ステップの文法を追求する-NodeTest

前回:
XSLTを学ぶ(6)ステップの文法を追求する

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初回:
XSLTを学ぶ(1)XMLのツリーモデルとXPath/XSLTのツリーモデルではルートの意味が違う


第61回「問55 1人では、規則第3条第5項第4号(適正事務処理要件)イ及びロに規定する要件を満たすことはできないのでしょうか。」

作成者:アンテナハウス株式会社 益田康夫
資 格:上級 文書情報管理士、簿記3級、行政書士
本ブログの記載内容は、公開日時点での法令等に基づいています。
その後の法令改定により要件が変わる可能性がありますので、最新の法令などをご確認下さい。

 

問55 私は、1人で建設業を営んでいます。この度、国税関係書類(契約書、領収書)のスキャナ保存をはじめようと考えていますが、1人では、規則第3条第5項第4号(適正事務処理要件)イ及びロに規定する要件を満たすことはできないのでしょうか。

個人事業主の方がスキャナ保存をすることを想定した曲論的なQAとなります。

沢山領収書が毎月発生して困っている個人事業主様には多少のニーズはあるかもしれません。

リーズナブルな会計事務所との連携やクラウド会計ベンダー様の工夫のしどころでしょうか?

 

回答

国税関係書類の作成又は受領から当該国税関係書類に係る記録事項の入力までの各事務の一部及び定期的な検査を外部の者に委託するなどの対応をすれば、同号イ及びロの各要件を満たすことはできます。

解説

規則第3条第5項第4号(適正事務処理要件)に掲げる事項1相互けんせい、2定期的なチェック、3再発防止策)について規程を整備するとともに、これに基づき事務処理を行うことが要件とされています。
1については、同号イにおいて、「各事務について、それぞれ別の者が行う体制」とされていることから、「1人」で各事務を行う場合には、この規定の要件を満たさないと考えられます。
しかしながら、「別の者」について特別の制限が設けられていないことから、外部の者を別の者と解することができるため、明確な事務分掌の下に、各事務の一部について委託し、別の者が行う体制としているのであれば、この規定の要件を満たすことはできると考えられます(どの事務を別の者が行うかについては、問56を参照願います。)。
また、2については、事務を担当している者が定期的な検査を行った場合、仮に紙段階で改ざんを行っているときには、自ら検査をしてもチェック機能が働かないこととなるため、「1人」で各事務を検査することは認められないと考えられます。
しかしながら、各事務を検査するのが外部の者でも差し支えありませんので、検査を外部の者に委託し、その者がその事務を担当していなければ、この規定の要件を満たすことはできると考えられます。
なお、上記により外部の者に委託している場合で、外部の者が同号ハに定める「当該各事務に係る処理に不備がある」と認めたときは、委託されている外部の者から同号ハに定める報告が行われる必要があります。

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・問合わせは、 sis@antenna.co.jp まで


XSLTを学ぶ (6) ステップの文法を追求する

第3回([1])と前回([2])でパスには「式の構成部品としてのパス」(ロケーションパス)と「パターンの記述のためのパス」(パターンパス)の2種類あること、そしてロケーションパスは式の一部でありxsl:要素のselect属性で使われること。パターンパスは、match属性で使われることを説明しました。

パスを構成する文法を調べると、ステップがその基本的な単位になっています。パスはステップを’/’で結合して構成します。

そこで、ステップについてもう少し詳しく調べてみます。

1. ロケーションパスのステップは、XPath仕様[3]で決まっています。第3回でステップの文法の入り口として、次の項を紹介しました。

[4] Step ::= AxisSpecifier NodeTest Predicate* | AbbreviatedStep

ステップは軸の指定子(AxisSpecifier)とノードテスト(NodeTest)とオプション(*)の述部(Predicate)、または、省略形(AbbreviatedStep)から構成します。

ステップの省略形は ‘.’(自分自身、self::node()の省略形)、または’..’(親、parent::node()の省略形)です。

[12] AbbreviatedStep ::= ‘.’ | ‘..’

軸の指定子の定義は、次のようになっています。

[5] AxisSpecifier ::= AxisName ‘::’ | AbbreviatedAxisSpecifier
[6] AxisName ::= ‘ancestor’ | ‘ancestor-or-self’ | ‘attribute’ | ‘child’ | ‘descendant’ | ‘descendant-or-self’ | ‘following’ | ‘following-sibling’ | ‘namespace’ | ‘parent’ | ‘preceding’ | ‘preceding-sibling’ | ‘self’

軸の指定子は、軸の名前(AxisName)と’::’または省略形の軸指定子(AbbreviatedAxisSpecifier)で、軸の名前は’ancestor’から’self’まで13種類あります。

[13] AbbreviatedAxisSpecifier ::= ‘@’?

省略形の軸指定子はなにも指定しないか’@’です。なにも指定しないとデフォルトはchild::です。
@はattribute::の省略形です。その他、’//’は/descendant-or-self::node()/の省略形とされています(規則[11]省略)。

NodeTest以下は次のようになっていますが、次回以降もう少し詳しく調べてみます。

[7] NodeTest ::= NameTest | NodeType ‘(‘ ‘)’ | ‘processing-instruction’ ‘(‘ Literal ‘)’
[37] NameTest ::= ‘*’ | NCName ‘:’ ‘*’ | QName  
[38] NodeType ::= ‘comment’ | ‘text’ | ‘processing-instruction’ | ‘node’

NCName、QNameはXML名前空間([4])で規定されています。

[8] Predicate ::= ‘[‘ PredicateExpr ‘]’
[9] PredicateExpr ::= Expr 

述部は式(Expr)を'[‘ ‘]’で囲ったものです。

2. パターンの構成要素であるステップ(ステップパターン)は、XSLT仕様([5])で決まっています。その文法は次の通りです。

[5] StepPattern ::= ChildOrAttributeAxisSpecifier NodeTest Predicate*
[6] ChildOrAttributeAxisSpecifier ::= AbbreviatedAxisSpecifier
| (‘child’ | ‘attribute’) ‘::’

NodeTest、Predicate、AbbreviatedAxisSpecifierはXPathのステップを参照しています。XSLT仕様はXPath仕様を利用して作られていることがよく分かります。

[1] XSLTを学ぶ(3)パスとは
[2] XSLTを学ぶ(5)パターンの記述のためのパス
[3] XML Path Language (XPath) Version 1.0
[4] Namespaces in XML 1.0 (Third Edition)
[5] XSL Transformations (XSLT) Version 1.0
[6] 『スタイルシート開発の基礎』

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次回:
XSLTを学ぶ(7)ステップの文法を追求する-軸とは

前回:
XSLTを学ぶ(5)パターンの記述のためのパス

初回:
XSLTを学ぶ(1)XMLのツリーモデルとXPath/XSLTのツリーモデルではルートの意味が違う


第60回「問54 ・・規則第3条第5項第4号(適正事務処理要件)に規定する「次に掲げる事項に関する規程」とは具体的にどのような規程を整備すればよいのでしょうか。」

作成者:アンテナハウス株式会社 益田康夫
資 格:上級 文書情報管理士、簿記3級、行政書士
本ブログの記載内容は、公開日時点での法令等に基づいています。
その後の法令改定により要件が変わる可能性がありますので、最新の法令などをご確認下さい。

問54 当社は、代表取締役とその妻が経理部長を行い、2人で製品製造販売を営んでいる同族法人です。この度、国税関係書類(請求書、納品書、見積書(控)、注文書)のスキャナ保存を始めようと考えていますが、規則第3条第5項第4号(適正事務処理要件)に規定する「次に掲げる事項に関する規程」とは具体的にどのような規程を整備すればよいのでしょうか。

ここに「適正事務処理要件」のひな型PDFがリンク掲載されています。

回答

規則第3条第5項第4号(適正事務処理要件)に規定する、いわゆる、「適正事務処理要件」については、スキャナによる読み取り前の紙段階で行われる改ざん等の不正を防ぐ観点から必要な措置として要件とされたものです。
このため、中小企業や個人事業者においても、規則第3条第5項第4号に掲げる事項1相互けんせい、2定期的なチェック、3再発防止策)を社内規程等において整備し、事務処理を行うことで「適正事務処理要件」を満たすものと考えられます。
この社内規程等については、事業規模、書類の管理状況、別な規程の存在など(以下「事業規模等」といいます。)により、異なることとなりますが、ご質問のケースの規定は、例えば、次のようなものが考えられます(PDF/679KB)。
なお、適正事務処理要件を満たすため社内規程等をどこまで整備するのかについては、事業規模等を踏まえ、「改ざん等の不正を防ぐ」ことができるのかについて、判断する必要があることに留意してください。

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