Comtech DITA IA 育成ワークショップを開催しました (その2)

講義も終盤になりますと、お二人が日本にいる間に、またプロの通訳者がいる間にと質疑応答が絶えません。それならばお昼もご一緒して時間を有効にと、大変熱い時間を過ごしました。また参加されたパートナー会社より、ぜひアドバンスクラスのワークショップを開催してほしいとの要望が届いています。今の日本における DITA 分野でまさに必要としていたワークショップであったと言えると思います。

Comtech DITA IA

講義の様子

Comtech Service, Inc. はコロラド州デンバーに位置するコンテンツ管理と情報デザインを扱う会社で、JoAnn Hackos博士が代表を務めています。また、JoAnn Hackos さんはコンテンツ管理と情報開発の実践に焦点を当てた会員組織 CIDM(Center for Information-Development and Management ) を主宰。年3回、DITA North America 、Best Practice 、そして DITA Europe を開催しています。

アンテナハウス(株)日本と Comtech Service, Inc. は、2015年12月にパートナー契約を締結し、アンテナハウスは ワークショップシリーズ:情報モデリングワークショップを日本語で、日本国内の顧客に教える権利を得ました。そして Comtech Service, Inc. は日本国内で情報モデリングのワークショップを行うのに必要なスキルをアンテナハウスに提供します。

今回のワークショップで得た知識を元に、更に勉強して、アンテナハウスとパートナーは Comtech 社の技術を継承し、今度は私たちが Comtech 社にならって日本における DITA 推進を図るべく、教育コンサルティング活動を行ってまいります。DITA 導入をお考えの企業様、ぜひお声をかけてください。きっとお手伝いできる事があると思います。

アンテナハウス海外サイト
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第65回 「H28年度改正の通達・趣旨説明・QAを明確に理解するには・・」

作成者:アンテナハウス株式会社 益田康夫
資 格:上級 文書情報管理士、簿記3級、行政書士
本ブログの記載内容は、公開日時点での法令等に基づいています。
その後の法令改定により要件が変わる可能性がありますので、最新の法令などをご確認下さい。

「H28年度改正の通達・趣旨説明・QAを明確に理解するには・・」

電子帳簿保存法取扱通達(平成28年9月30日以後申請分) や 趣旨説明等が公開されましたが
皆さんどうですか?読まれてみて、しっかり理解できますでしょうか?
何だか理解が空回りしませんか?
その原因と考えられるのは、電子計算機を使用して作成する国税関係帳簿書類の保存方法等の特例に関する法律施行規則の 平成二十八年三月三十一日財務省令第二十六号 
が改正部分だけの表示で、施行規則に反映されたものが公開されていないことが、要件の理解を妨げている要因の一つです。

H28年緩和の通達・趣旨説明・QAを熟読して理解をしようとするばするほど、施行規則の改正部分の
合わせこみの重要度がお分かり頂けると思います。

もしご希望の方には、益田が個人的に作成したものを提供しますので、下記まで、その旨を書いて頂きメール下さい。

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・問合わせは、 sis@antenna.co.jp まで


Comtech DITA IA 育成ワークショップを開催しました(その1)

先週7月4日から5日間、Comtech Service社 より講師をお招きし、IA(情報アーキテクト)育成ワークショップを開催致しました。そしてトピックベースオーサリングのための情報モデリングについてみっちり講義をしていただきました。

Comtech IA

講義の様子

講義は JoAnn Hackos 博士と Dawn Stevens さんの2名と、逐次通訳者2名で10時から6時まで、行われました。講義内容は大変に有意義なもので、高度の知識を得ることができました。このワークショップは、IA(情報アーキテクト)の養成を目的としているので、お客様から依頼を受けた時に既存の文書の情報モデルを作成することができるよう、常にユーザーゴールを意識し、講義をしてくださいました。

また実際に与えられた文書を、聴講者がグループに分かれて、コンテンツをタイトル、要約文、前提条件、Task のコンテクスト、ステップ、後要件にあてはめる作業を行ったり、また、ホワイトボード、フリップチャートを使って、講義を聴くのみではなく、コンテンツの定義付けを自分たちが考え、書き出すことで、より理解を深めることができたと思います。

興味深かった事は、グループ別で行ったワークショップの結果がグループによって全く違ったことであり、これに対し、正解はどれですということが講師より示されなかった事。つまり、その企業にとって何が一番適切か、歩み寄って決めていく必要があるということを学ばせていただきました。

5日間で学んだテーマは次の内容でした。

● DITA 導入における次の分野での情報モデルの実践方法。

  • 情報タイプ
  • コンテンツ単位とインライン要素
  • 文書構造とマップストラテジー
  • リンクストラテジー
  • コンテンツ管理
  • 再利用ストラテジー
  • メタデータ

● 必要とされる情報が最大限に保障されるよう、異なるチーム間で情報を共有する方法。

● 双方歩み寄って円滑に妥協案を推進し、アプローチの異なるチーム間の問題を解決する方法。

● DITA 1.3についての現時点の情報を公開し、どういったところに取り入れるべきか、推奨されるテーマ。

● オーサリング処理過程を円滑に行うために、どのようなオーサリングテンプレートを開発すべきか。

● 執筆チームが情報モデルを固守するために必要な DITA 制約を学習。適所に制約があることで、執筆者は、現在の文脈内でサポートされていない要素または属性を選ぶことができず、要素に掛かっている制限を理解し、また、トピックが無効であれば、エラーが訂正されるまで処理できないことを理解。

● 顧客の情報開発要件をサポートするのに最適で、最も必要とされる DITA 特殊化の理解。

● 共通のオーサリングガイドラインを実施するのに役立つスキマトロン規則。情報モデルと制作ガイドラインに記述されている実践方法に執筆者が従えるように、スキマトロン規則は執筆者にガイダンスを提供することの理解。

明日もこのワークショップについてお伝えします。

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第64回 「スマホ に関連する 通達などが公開されました 7月6日 」

作成者:アンテナハウス株式会社 益田康夫
資 格:上級 文書情報管理士、簿記3級、行政書士
本ブログの記載内容は、公開日時点での法令等に基づいています。
その後の法令改定により要件が変わる可能性がありますので、最新の法令などをご確認下さい。

「スマホ に関連する 通達などが公開されました 7月6日 」

https://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/joho-zeikaishaku/dennshichobo/1607/index.htm

 上記がとても大事ですね・・・!

4-19 スキャナの意義

4-22 対面で授受が行われない場合における国税関係書類の受領をする者の取扱い

4-23 特に速やかに行うことの意義

4-28 日本工業規格A列4番以下の大きさの書類の解像度の意義

4-35 定期的な検査を行う体制の意義

しっかり読みこみましょう!

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・問合わせは、 sis@antenna.co.jp まで


Server Based Converter V5.2 の次回メンテナンスリリースについて

Server Based Converter V5.2 のメンテナンスリリースについて紹介させていただきます。
Server Based Converter V5.2 をお使いのお客様で、弊社と保守契約を結んでいらっしゃるお客様には、バグ修正を行ったメンテナンスリリース(MR)を配布しております。

  • V5.2 MR7
    2016/07/25

前回までの、改訂内容については、

を、ご覧ください。

Server Based Converter は、Microsoft Office, PDF などのファイルを、PDF, Flash, SVG, 各種画像形式にダイレクトに変換する変換エンジンです。 ダイレクト変換の意味は、たとえば、Microsoft Office がない環境でも、ファイルさえあれば、それをダイレクトに内容を見える形式に変換できるのです。ダイレクト変換には、Microsoft Office のライセンスも不要です。
Server Based Converter は、ダイレクト変換というユニークさが評価され、多くのウェブサービス、パブリッククラウド、プライベートクラウドなどで利用されています。

Server Based Converter に関する詳しい情報は、
Server Based Converter
を、ぜひ、ご覧ください。

評価版もご用意しております。
サーバベース・コンバーター 評価版のお申し込み
から、お申し込みください。


XSLTを学ぶ (11)論理値(Boolean)と関連する基本的な関数のいくつか

第9回[1]では、式の生成規則を辿っている途中に幾つかわからない項目が出てきました。その一つは、ノード集合に対する演算の扱いです。ここでは論理演算や比較の演算におけるノード集合の扱いを調べてみます。

論理値(Booleans)[2]

or式は左辺と右辺の両方のオペランドをboolean関数と同じように論理値に変換して評価します。どちらかが真であれば真となり、そうでないとき偽となります。boolean関数はXPathで規定するコア関数の一種であり、引数を論理値に変換します。ノード集合は空でないとき真となります(詳しくは下に紹介しました)。

and式は両方のオペランドをboolean関数と同じように論理値に変換して評価します。両方が真であれば真となります。そうでないとき偽となります。

第9回の規則[23]の関係式(RelationalExpr)すなわち <=、<、>=、>、および等価式(EqualityExpr)すなわち=または!=、は左辺と右辺の二つのオペランドを次のように比較します。(ノード集合が関係するときだけを取り上げてみます。)

ノード集合同士を比較するときは、最初のノード集合と二つ目のノード集合の中に、ノードの文字列値同士を比較したときに真になるようなノードが含まれている時に限り、その比較は真になります。

ノード集合と数値の比較では、ノードの文字列値をnumber関数で数値に変換し、数値同士として比較します。ノード集合の中に、数値同士を比較して真になるようなノードが含まれていれば、比較が真になります。

ノード集合と文字列値の比較では、ノードの文字列値と他方の文字列値を比較し、文字列値同士を比較して真になるようなノードが含まれていれば、比較が真になります。

ノード集合と論理値の比較では、ノード集合をboolean関数で論理値にして、他方の論理値と比較します。

XPathには基本的な関数が規定されています。次に今日出てきた関数を紹介します。

boolean関数[3]
形式: boolean boolean(object)

boolean関数は引数を次のように論理値に変換します。
・数値は、ポジティブゼロでもネガティブゼロでもなく、NaN(Not-a-Number:数値でない)でもないとき真となります。
・ノード集合は空でないとき真となります。
・文字列は、長さがゼロでないとき真となります。
・四つの基本型以外のオブジェクトはその型依存の方法で論理値に変換されます。

number関数[4]
形式: number number(object?)

number関数は引数を次のように論理値に変換します。
・数値の後が空白で、前にオプションのマイナス記号、さらにその前のオプションの空白から構成される文字列は、その文字列によって表現される数学的値に最も近いIEEE 754数に変換されます。それ以外の文字列はNaNに変換されます。
・論理値の真は1に変換され、論理値の偽は0に変換されます。
・ノード集合は最初にstring関数を使ったように文字列に変換され、次いで引数が文字列のときと同様に数値に変換されます。
・四つの基本型以外のオブジェクトはその型依存の方法で数値に変換されます。

もし、引数が省略されたときは、既定値として文脈ノードのみから成るノード集合が使われます。

string関数[5]
形式: string string(object?)

文字列関数はオブジェクトを次のように文字列に変換します。
・ノード集合はノード集合の中で文書順で最初のノードの文字列値を返すことで文字列値に変換されます。ノード集合が空のときは空文字列が返されます。
・数値は次のように文字列に変換されます。
 ・NaNは文字列NaNに変換されます。
 ・ポジティブゼロは文字列0に変換されます。
 ・ネガティブゼロは文字列0に変換されます。
 ・ポジティブな無限大は文字列Infinityに変換されます。
 ・ネガティブな無限大は文字列-Infinityに変換されます。
 ・数値が整数型のときは、小数点や先行するゼロのない十進数で表現されます。数値がマイナスのときは、マイナス記号が先行します。
 ・整数でないときは、小数点を含み、小数点の前に少なくとも1個の十進数があり、小数点の後に少なくとも1個の十進数があり、マイナスのときは、マイナス記号が先行する形式となります。不要な先行するゼロがあってはならず、少数点の後には他のIEEE 754と区別するのに必要なだけの数値がなければなりません。
・論理値の偽は文字列falseになり、論理値の真は文字列trueになります。
・四つの基本型以外のオブジェクトはその型依存の方法で文字列に変換されます。

もし、引数が省略されたときは、既定値として文脈ノードのみから成るノード集合が使われます。

なお、string 関数は表示用に整形するために用意されているものではありません。整形にはXSLTのxsl:number要素を使います。

[1] XSLTを学ぶ(9)ステップの文法を追求する-述部(Predicates)と式
[2] 3.4 Booleans
[3] boolean関数
[4] number関数
[5] string関数

前回:
XSLTを学ぶ(10)式によるノード集合の作成、ノード集合の和集合、フィルター式

初回:
XSLTを学ぶ(1)XMLのツリーモデルとXPath/XSLTのツリーモデルではルートの意味が違う


第63回 「スマホ に関連する 新QAが公開されました 7月6日 」

作成者:アンテナハウス株式会社 益田康夫
資 格:上級 文書情報管理士、簿記3級、行政書士
本ブログの記載内容は、公開日時点での法令等に基づいています。
その後の法令改定により要件が変わる可能性がありますので、最新の法令などをご確認下さい。

「スマホ に関連する 新QAが公開されました 7月6日 」 

ほぼ 予定通りでしたね。注目のH28年緩和に関わるQAが発表されています。

下記よりご覧ください。

https://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/joho-zeikaishaku/dennshichobo/jirei/07index.htm

代表的なものとして時間の無い方は、まずはここから押さえましょう!

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XSLTを学ぶ (10)式によるノード集合の作成、ノード集合の和集合、フィルター式

前回[1]の定義[19]にあるようにロケーションパスをパス式として使うことができます。そのときパス式はロケーションパスによって選択したノードの集合を返します。

ノードの集合は、’|’オペレータで和集合にできます(前回の定義[18])。定義[18]だけでは分かりませんが、XPath仕様書[2]には「オペランドはノード集合でなければならない」とされています。

以上により、の中では、ロケーションパスでノード集合を作り、ノード集合の和集合を作ることができます。

定義[19]では、パス式の生成方法にFilterExpr(フィルター式)を使う方法もあります。フィルター式には、FilterExprの後に述部(Predicate)を付けるものがあります。このときの述部は「ロケーションパスで使われるときと同様に式をフィルターするために使われる。フィルターされる式がノード集合にならなければエラーとなる。述部は、ノード集合をchild軸に関してフィルターする」とされています。

つまり、パス式がFilterExpr Predicateで生成されるとき、FilterExprはノード集合でなければなりません。

FilterExprは基本式(PrimaryExpr)で構成されます。基本式の中でノード集合を生成できるのは、VariableReference(変数参照)、()で囲った式、FunctionCallです。

[15] PrimaryExpr ::= VariableReference
| ‘(‘ Expr ‘)’
| Literal
| Number
| FunctionCall

前回述部に二種類あることに注意しましたが、この違いは()で囲った式と組み合わせると明確になります。

XML文書中で、例えばpが要素ノードであるとき、パス式p(child::p)自体は基本式ではありませんが、(p)は基本式です。

述部[]と組み合わせたとき、次の二種類となります。
(1) p[1]はステップであり、ロケーションパスです。
(2) それに対して、(p)[1]はフィルター式です。

この場合は違いは明確ではありませんが、次のような場合は違いが明確になります。

preceding::foo[1] と(preceding::foo)[1]の比較

preceding軸の定義は次のようになっています。「起点ノードと同じ文書の中で、文書順で起点ノードの前にあるすべてのノードを含みます。但し、先祖と属性ノードと名前空間ノードは除外します。」(XPath 2.2 Axes)

軸には文書順の軸と、逆文書順の軸があります。起点ノードと起点ノードよりも文書の中で後のノードを含む軸は文書順の軸です。起点ノードと起点ノードよりも文書の中で前方のノードを含む軸は逆順の軸です。preceding軸は、逆順の軸に属します(XPath 2.4 Predicates)。

ノード集合のメンバーの軸に関する近接位置(proximity position)とは、文書順の軸ではメンバーを文書順に並べたときの順番、逆順の軸では文書で出現する順序の逆に並べたときの順番です。

そして、述部[]はノード集合を絞り込んで新しいノード集合を作ります。述部の中の式は、ノード集合の各ノードを起点のノードとし、近接位置を文脈位置として評価します。評価結果が真であれば、そのノードは新しいノード集合に含まれます。

そこで、preceding::foo[1] は起点ノードの先行ノードであるfoo要素ノードを文書の逆順にたどり、そのときの1番目のfoo要素ノードを選択します。

(preceding::foo)[1] は[1]に適用する軸はchild軸なので先行ノードであるfoo要素の集合の最初のノードを選択します[3]

[1] XSLTを学ぶ(9)ステップの文法を追求する-述部(Predicates)と式
[2] XML Path Language (XPath) Version 1.0
[3] 3.3 Node-setsには、このように書かれています。ちょっと強弁の印象がありますが。

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Formatter(XML)関連技術書、PDF関連書籍ご紹介

次回:
XSLTを学ぶ (11)論理値(Boolean)と関連する基本的な関数のいくつか

前回:
XSLTを学ぶ(9)ステップの文法を追求する-述部(Predicates)と式

初回:
XSLTを学ぶ(1)XMLのツリーモデルとXPath/XSLTのツリーモデルではルートの意味が違う


第62回「問56 妻と2人で事業を営んでいる個人事業者ですが、規則第3条第5項第4号イの「各事務について、それぞれ別の者が行う体制」とは、具体的には、どのように体制を整備したらよいのでしょうか。」

  1. 作成者:アンテナハウス株式会社 益田康夫
    資 格:上級 文書情報管理士、簿記3級、行政書士
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「問56 妻と2人で事業を営んでいる個人事業者ですが、規則第3条第5項第4号イの「各事務について、それぞれ別の者が行う体制」とは、具体的には、どのように体制を整備したらよいのでしょうか。」 

本問いのポイントは、「それぞれ別の者が行う体制」です。

社内の不正な経理を防止するにはダブルチェックが重要ですよね!
よって厳しい要件のように思わないでふつうに対応しましょう!

回答

具体的な体制については事業規模等を踏まえ、個々に検討していく必要がありますが、最低限、国税関係書類をスキャナで読み取って保存する際には、スキャナで読み取った画像が紙の記載事項や色調と同等であることを確認し、タイムスタンプを付す事務とこれ以外の事務について、それぞれ別の者が行う体制を整備することが必要です。

解説

平成27年度の税制改正において、規則第3条第5項第4号(適正事務処理要件)を新たに設けることにより、事務担当者間でチェック機能を働かせる仕組み(担保措置)が講じられました。
この要件のうち、同号イの「各事務について、それぞれ別の者が行う体制」とは、具体的には、各事務に関する職責をそれぞれ別の者にさせるなど、明確な事務分掌の下に相互にけんせいが機能する事務処理の体制がとられていることが必要とされるものです。
事業規模の小さな事業者にとっては、1人で全ての事務を行うことが可能な場合もありますが、1人で全ての事務を行うこととなると、紙段階で行われる改ざんについてスキャナで読み取った画像を同一人が確認することとなるため、この要件を満たさないこととなります。
このため、「各事務について、それぞれ別の者が行う体制」については、最低でも、スキャナで読み取った画像が紙の記載事項や色調と同等であることを確認し、タイムスタンプを付す事務とこれ以外の事務について、それぞれ別の者が行う体制を整備することが必要となります。

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瞬簡PDFシリーズのマニュアルのWeb公開と冊子の販売

Webマニュアルの公開

瞬簡PDFシリーズ製品では、ユーザーズマニュアルやヘルプを、PDF形式やWindowsヘルプ形式でご利用いただけますが、いずれも製品をインストールした後に表示できるようになっています。
ご購入前や製品をインストールしていないパソコン、スマホなどから、簡単にマニュアルを確認する方法がこれまでありませんでした。
そこで、Webから手軽にマニュアル(ユーザーズマニュアル)をご覧いただけるよう準備を進めており、現在、下記の3製品を公開しております。

瞬簡PDF 書けまっせ 6 ユーザーズマニュアル
https://www.antenna.co.jp/kpd/pdfwritemanual_web/index.html

瞬簡PDF 作成 7 ユーザーズマニュアル
https://www.antenna.co.jp/SPD/skpdf7_webpage/index.html

瞬簡PDF 編集 6 ユーザーズマニュアル
https://www.antenna.co.jp/pdfedit/manual/index.html

Webマニュアルは、すでに『AH Formatter』や『AH PDF Tools API』などシステム製品などでも公開しており、こちらも順次拡大予定です。

紙のマニュアルも販売中

瞬簡PDF 作成 7 ユーザーズマニュアル

紙のマニュアルを読みたいというご希望も多くいただいております。
そこで、『瞬簡PDF 作成 7』のユーザーズマニュアルを冊子(紙の本)でお求めいただけるようになりました。

AmazonのPOD(プリントオンデマンド)サービス
『瞬簡PDF 作成 7 ユーザーズマニュアル オンデマンド(ペーパーバック)』
https://www.amazon.co.jp/dp/4900552240/

製品インストール後に利用できるPDFマニュアルはA4の用紙にプリンターで印刷することを想定しています。
POD版のマニュアルは、冊子用に最適化した版面、誌面レイアウトになっています。
現在は『瞬簡PDF 作成 7』だけですが、ご要望に応じてこちらも順次拡大予定です。

なお、この『瞬簡PDF 作成 7 ユーザーズマニュアル オンデマンド(ペーパーバック)』は、弊社の書籍編集・制作Webサービス『CAS-UB』で執筆し、AmazonのPOD用に出力したものです。PDFマニュアル版、POD版をひとつの原稿から生成できます。

※【ご注意】『瞬簡PDF 作成 7 ユーザーズマニュアル オンデマンド(ペーパーバック)』には、PDF変換ドライバ『Antenna House PDF Driver』の操作方法や設定方法についての記載はございませんので、ご注意ください。Webマニュアルはこちら(PDF Driver 利用ガイド)をご覧ください。


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