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プリントオンデマンド関連の実践情報ご紹介

アンテナハウスの電子出版グループでは、プリントオンデマンド(POD)による出版に真剣に取り組んでいます。

2015年11月よりアマゾンPODをはじめとし、三省堂オンデマンドなどのオンライン書店から、紙本の販売を始めています。2016年までに13タイトルとなりました。また、2017年1月に1タイトルを発売済み、販売準備中が1タイトルとなっています。

次のページに出版物の一覧を紹介しています。
アンテナハウス書籍・総合目録

ちなみに現在アマゾンPODは値引きセールが行われており、弊社の本も最大30%引きとなっています。30%引きのタイトルは次の二つです。いま、お買い得です。
「XSL-FO の基礎 XML を組版するためのレイアウト仕様」
「おにぎり水産 鬼切社長のEコマース奮闘記: ~とある地方の笹かまぼこ工場がネットショップを成功させるまで~」

プリントオンデマンドによる出版についてもう少し詳しく紹介するページも作成しました。

プリントオンデマンド(POD)の紹介
流通によるプリントオンデマンドでの出版が現実のものとなった今、その活用の課題を考える。(2017年1月時点)

弊社のプリントオンデマンドの制作は、ほとんどのタイトルを書籍編集制作サービスCAS-UBで行っています。

CAS-UBの紹介ページ

現在制作しているのは、ECマーケティング人材紹介の石田麻琴社長のブログを本にした、ECMJ流!Eコマースを勝ち抜く原理原則シリーズです。

この本の、制作工程をまとめてご紹介しているブログがこちらです。

CAS-UBによる本の制作工程:ECMJ流! 編集・制作作業の中途ふりかえり

そのほか、ECMJ流!シリーズの制作にあたって気が付いたことなど、いろいろとブログにて紹介していますので、ぜひご覧になってみてください。例えば:

CAS-UBによる本の制作工程:ECMJ流! 巻末に出典記事のリストを作成する例のご紹介 
索引の作り方を考える。一歩進んで、本文に出てこない索引語や、索引語の階層化の試み。

少し古いですが、昨年(2016年)2月に開催したセミナーでPOD出版の実践経験をご紹介しました。このスライドはかなり人気があります。

専門的書籍の 新しい制作・流通のケーススタディとして 『PDFインフラストラクチャ解説』 学びと課題 2016年2月16日

以上、簡単にPOD出版の関連情報を整理してみました。ご参考にしていただければ幸いです。


XML・DITAとPDF関連出版物

アンテナハウスでは、今年からプリントオンデマンド(POD)による弊社製品関連の技術情報などの出版に力を入れています。

今年は現在までに次の出版物を発売しました。これらの中にはCAS-UBで作っているものと、そうでないものがあります。CAS-UBで作っているものはすべてAH FormatterでPDFを作っており紙(POD)とKindle版があります。ところが、CAS-UB以外で作っているものはKindle版がありません。

もともとソース文書をXMLやHTMLなどのタグ付きのXMLで作っていますので、やろうと思えばKindle版も簡単にできます。しかし、簡単といっても少なくとも独自の変換ツールを作れば数日はかかります。数日は短いのですが、人件費に換算しますとたぶん黒字にできないでしょう。Kindle版を作れないのです。技術というよりコストの問題です。1冊あたりの市場はそのくらい小さいため、せいぜい1,2時間でKindle版を作れないと黒字にできないと思います。この位の短時間で作るとなるとCAS-UBしか対応できないでしょう。

1.『PDFインフラストラクチャ解説』 POD版、Kindle版などがあります。詳しい情報

2.『XSL-FOの基礎』 POD版、Kindle版などがあります。詳しい情報

3.『スタイルシート開発の基礎』 POD版のみです。詳しい情報

4.『MathML数式組版入門』 POD版のみです。詳しい情報

5.『DITAのすすめ(改訂版)』 POD版、Kindle版などがあります。詳しい情報

これまでに発行したタイトル一覧の紹介ページ


CAS-UBでPODによる本作りの勧め 

CAS-UBは、書籍などのコンテンツを編集し、編集が終了したらPDF、EPUBに出力するWebサービスです。

すべてのデーターはサーバー上に置いて、Webブラウザを利用してコンテンツを編集します。

通常(CAS-UBを使わないとき)は、書籍を綺麗な版に整理してPDFにするには、DTPソフトウェアを使えるオペレータに作業をしてもらう必要があります。オペレータに依頼したり、あるいは社外の制作会社に発注しますと、手続き、コミュニケーション、費用、期間がそれぞれ必要となります。ページ単価でお金がかかるため、馬鹿にならないお金と時間がかかってしまいます。

CAS-UBを使えば、原稿を整理して、綺麗なページに仕上げる作業を、ご自分あるいは自社内でできますので、コストと時間の大きな節約になります。また、いつでも・何回でも気に入った出来になるまで変更するのも自由です。

PDFができれば、それをプリントオンデマンドで印刷・製本する会社に依頼すれば、1週間程度で本ができあがります。

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7月1日~7月4日 国際電子出版EXPO出展記

2015年7月1日~4日に第19回電子出版EXPOが国際展示場で開催されました。今回もCAS-UB、AH Formatterを中心とした展示を行いました。目新しさという点ではいまひとつでしたが、当初予想したよりも大勢のお客様にご来場いただきました。ご来場いただきましたお客様には、この場をお借りしまして心からお礼申し上げます。

20150716EXPO

CAS-UBは、今年は、プリントオンデマンド(POD)で使っていただくことをテーマにしています。CAS-UBでPDFを制作して、それからPODで本を作るということです。サンプルとして、青空文庫から『暗号舞踏人の謎』をCAS-UBで縦書きのPDFにして簡単な冊子を作ってみました。

出版事例報告:CAS-UBを使い、紙印刷と電子書籍の二つを同時に出版しました。
『暗号舞踏人の謎』(アーサー・コナン・ドイル)

展示会でも展示しまして、ご来場いただいた方々にご覧いただきました。書籍用PDFを作るのは、現在、既にWordやInDesignのようなアプリケーションの機能がかなり高くなっています。このため、EPUBと比較すると問題を感じている方、課題を持っている方が少ないのではないかと思います。

但し、ワンソースEPUBとPDFを同時に作ったり、書籍を作った経験のない方でも、特にDTPや組版を勉強しなくても、DTP並みの綺麗なレイアウトのPDFを作ることができるツールはあまりありません。

自己出版や、多品種少量にならざるを得ない専門・技術的な本を、制作専門のDTPオペレータ不要でPDFにできるという点ではCAS-UBは独自と思います。今後、もっとこの点をアピールしていきたいと考えています。

アンテナハウスは、ほそぼそに近いですが、継続することに意味があると考えて、国際電子出版EXPOの前身であるデジタル・パブリッシング・フェアの時代からずっと、1コマで出展をしてきました。

デジタル・パブリッシング・フェアの時代は、いまひとつピントの絞れない展示会という印象がありました。
2011年に国際電子出版EXPOに名前が変わり、ターゲットが明確になりました。

2011年はEPUBが大きな関心を集め、EPUBとは何か? というご質問を多くの方からいただきました。それから4年を経過しました。

今年のご来場者の方からは、既にEPUBを作っているがいろいろ問題があって別の方法を検討している、というようなお話を伺うようになり、時間の経過に従って、市場が変化している様子をつぶさに感じ、大変印象を深くしました。