日別アーカイブ: 2016年4月12日

第43回 証憑書類のスキャナ保存講座「 問34 規則第3条第5項第2号(1)に規定する「スキャニング時の解像度である25.4ミリメートル当たり200ドット以上」とは、A4サイズのものだと何画素以上となるのでしょうか。」

作成者:アンテナハウス株式会社 益田康夫
資 格:上級 文書情報管理士、簿記3級、行政書士
本ブログの記載内容は、公開日時点での法令等に基づいています。
その後の法令改定により要件が変わる可能性がありますので、最新の法令などをご確認下さい。

 問34 規則第3条第5項第2号(1)に規定する「スキャニング時の解像度である25.4ミリメートル当たり200ドット以上」とは、A4サイズのものだと何画素以上となるのでしょうか。

回答

約388万画素以上になります。

★国税庁が懸念される改竄痕の検出には最低200dpiが必要と言うことです。

解説

A4サイズの紙の大きさは、縦297ミリメートル、横210ミリメートルであり、1インチは25.4ミリメートルです。
このA4サイズの紙の大きさは、インチ換算すると、縦約11.69インチ、横約8.27インチになります。
これを画素に換算すると、縦11.69インチ×200ドット=2,338画素、横8.27インチ×200ドット=1,654画素、そして総画素を算出すると2,338画素×1,654画素=3,876,052画素になります。
したがって、A4サイズの紙が規則第3条第5項第2号(1)に規定する解像度の要件を満たすためには、約388万画素以上が必要となります(A4サイズを画面最大で保存する際に必要な画素数です。)。
また、機器によっては、A4サイズと縦横比が異なっているものもあることから、縦2,338画素、横1,654画素をそれぞれ満たしているか確認する必要があります。

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『XSL-FOの基礎』(草稿)をFormatter Club会員向けに配布しています。

御承知の方も多いかと思いますが、最近、Amazon を始め様々なオンライン書店からプリントオンデマンド(POD)による書籍の販売が始まっています。

PODは、PDFを書店に預けておき、受注の都度、プリントと製本をして届けるという方式です。その方式の特性上、採算を目標とする商業出版にはあまり向かないと思います。しかし、商業出版では採算に合わないような少部数の出版物や、普及啓蒙を目的とする出版で活用できると考えております。

そこで、その実践として、この度、昔「XSL-School」で使用していましたテキストを刷新してPODで販売することを計画しました。このテキストは、2001年~2002年にXSL Formatterの草創の時代に作成したものです。

現在、この内容を見直してPODなどで販売する準備を進めております。本のタイトルは『XSL-FOの基礎』(XML を組版するためのレイアウト仕様)を予定しています。

XSL-FO-Book

本書は、XSL-FO V1.1の仕様をご理解いただくことを目的としています。本書で解説しておりますのは、標準の仕様書の範囲内ですので、アパッチのFOPなどのオープンソースXSL-FOプロセサでも共通であり、弊社AH XSL Formatter V6.3のユーザーでない方でも活用いただけるものです。

当初のテキスト作成時は、XSL-FOプロセサの完成度、XSL-FOの仕様書の実装度合も不十分でした。現在、XSL-FO V1.1の仕様書に沿って内容を見直し、仕様書に書かれた内容をサンプルFOとしてAH XSL Formatter V6.3で作成しています。10数年を経て、XSL Formatterの完成度が高くなっていることが実感できました。

現在、関心をお持ちの方にレビューいただきながら改訂を進めています。本書完成するまでの間、Formatter Clubの会員向けに配布しております。関心をお持ちの方は、ぜひFormatter Clubにご参加いただき、本書へのご意見をお寄せください。

Formatter Clubの参加方法は次のWebページにございます。

AH Formatter:Formatter Clubについて

なお、本書は完成後は、PODで販売を計画しており、無料配布は完成までの期間のみとなります(完成版と同時に無料配布は終了の予定です)。予めご了承くださいますようお願いいたします。

※ 無料配布は終了しました。ご協力よろしくありがとうございました。(2016/5/23)


DITA Festa Kyoto 2016体験レポート

海外営業グループのメンバーです。今年1月の体験レポートに引き続き、先日3月8日(火)に京都・烏丸にて DITA Festa 2016 Kyoto が開催され、今回もアンテナハウス株式会社のひとりとして参加してきましたので、体験レポートをお送りいたします。今回私は企画立案や翻訳など様々な側面で携わることができました。

基調講演者としてアメリカ・テキサス州より DITA 仕様の第一人者でもあるエリオット・キンバー氏、および日本からはサトーテクノロジー株式会社 本田光東様をお招きしました。

キンバー氏からは、DITA をはじめて導入するにあたって必要な部分と不要な部分を見分け、スモールスタートを切るためのコツなどを、森と木という比喩を用いることで DITA 初心者の私たちにもわかりやすく解説していただきました。DITA はまだ日本では普及が遅く、DITA 移行に二の足を踏む企業が多いなかで、DITA 仕様作成者からのお話というのはとても貴重なものでした。

またサトーテクノロジー株式会社 本田様からは、実際に DITA 移行に踏み切るまでの経緯や悩みから、実際に運用してみて実務面で現場がどうなったのか、という新鮮な経験談を、視覚的にもわかりやすいスライドを駆使しながらご説明いただきました。

両氏の講演から、今回の DITA Festa のテーマである「 DITA はお気軽に」にふさわしく、気軽に DITA を始めてみるきっかけ作りが出来たのではないかと思います。

ところで 2015年12月から当日まで、私はエリオット・キンバー氏と、本イベントの企画や、キンバー氏とのやり取り・交渉・連絡・依頼・スケジュール管理、スライド翻訳などを黒幕?として担当してきました。この京都での講演会の翌週には、東京にて DITA コンソーシアムジャパンの会員様向けとしてキンバー氏による DITA 1.3 詳解ワークショップも開催されました。これらすべてのイベントが終了するまで、正直なところ私は1週間前から謎の胃痛に悩まされていましたが、最終日のワークショップの翌日には不思議とすっかり治っていました。自覚はしていませんでしたが、大きな責任とプレッシャーを感じていたのでしょう…無事終えることができ、また参加者の皆さまからもご好評をいただき、大きなやりがいを感じました。

講演いただいた皆様、ご参加いただいた皆様、DITAコンソーシアムジャパン各位、およびその他ご協力いただきました皆様に、今回の成功を支えていただいたこと厚くお礼申し上げます。

今後も DITA Festa は順次開催されますので、ぜひ皆さまもご参加いただければ幸いです。

2016-4 dita festa kyoto

エリオット・キンバー氏による講演風景