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設定を変えてPDFを作成してみよう!その3:設定変更でフォント埋め込みと画像圧縮

設定を変えてPDFを作成してみよう!その1:フォントの埋め込み
設定を変えてPDFを作成してみよう!その2:ファイルサイズを小さくする
のつづき

その1とその2ではあらかじめ用意されている「Antenna House PDF Driver 6.0」の設定を選択することで、簡単にフォントを埋め込んだPDFやファイルサイズを小さくしたPDFの作成方法をご紹介しました。

では、フォントを埋め込んで、尚且つファイルサイズの小さなPDFを作成するにはどうするのか?

「Antenna House PDF Driver 6.0」にあらかじめ用意されている設定には、フォントの埋め込みと、ファイルサイズを小さくする両方の指定がされた設定はありませんが、このような場合でも、詳細な設定を変更することでご利用用途に合ったPDFの作成ができます。

また、「フォントを埋め込んで、尚且つファイルサイズの小さなPDFを作成する」であれば、すでにある設定の一部を変更するだけで簡単に作ることができます。

PDFの印刷設定変更は簡単。

「フォントを埋め込んで、尚且つファイルサイズの小さなPDFを作成する」場合の簡単な手順の例をご紹介します。

ソフトの印刷画面のプリンターで「Antenna House PDF Driver 6.0」が選択されている状態で、「詳細設定」(または「プロパティ」)ボタンを押すと「Antenna House PDF Driver 6.0 印刷設定」画面が表示されます。

SPD70_印刷設定001

この画面で左の設定一覧にある「サイズ優先」を選択して、一覧下にある「編集」ボタンを押します。

Antenna House PDF Driver 6.0 印刷設定 画面

Antenna House PDF Driver 6.0 印刷設定 画面

設定の編集画面[一般]を表示しますので、「設定の名称」欄に適当な設定名を付けます。
例.)サイズ優先 フォント埋め込み

設定変更[一般] 画面

設定変更[一般] 画面

画面上部のタブ[フォント]をクリックしてフォントの設定画面に切り替えます。

ラジオボタン「使用されているすべてのフォントを埋め込む」を選択します。
(この設定で使用されているフォントが埋め込まれます。ただし、埋め込みできないフォントは埋め込まれません。)

設定変更[フォント]画面

設定変更[フォント]画面

「OK」ボタンを押して設定の編集画面を閉じます。

設定の一覧に今作成した設定「サイズ優先 フォント埋め込み」が追加されていますので、この設定を選択して「OK」ボタンを押して印刷設定画面を閉じます。

印刷設定[サイズ優先 フォント埋め込み]を選択

印刷設定[サイズ優先 フォント埋め込み]を選択

この状態で「印刷」ボタンを押してPDFを作成すれば、フォントが埋め込まれたPDFの完成です。

画像圧縮とフォント埋め込みしたPDFの完成

画像圧縮とフォント埋め込みしたPDFの完成

このように、設定変更画面を利用することでご利用用途に合った最適なPDFを作成することができます。

PDF作成ができるアンテナハウスのデスクトップソフトは

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設定を変えてPDFを作成してみよう!その2:ファイルサイズを小さくする

「設定を変えてPDFを作成してみよう!」の続きです。

 3. PDFを作成してもファイルサイズが小さくならない。

これは文書に貼り付けた画像に対して圧縮をしていないケースが考えられます。

「Antenna House PDF Driver 6.0」のインストールの初期状態の設定「Default」では画像の解像度を下げないため、文書に張り付けてある画像が大きい場合、作成されるPDFのファイルサイズが大きくなります。

このような場合も、あらかじめ用意してある設定を選択するだけで、PDFのファイルサイズを小さくすることができますのでお試しください。

画像の圧縮は簡単。

ソフトの印刷画面のプリンターで「Antenna House PDF Driver 6.0」が選択されている状態で、「詳細設定」(または「プロパティ」)ボタンを押すと「Antenna House PDF Driver 6.0 印刷設定」画面が表示されます。

印刷設定03

Antenna House PDF Driver 6.0 印刷設定

Antenna House PDF Driver 6.0 印刷設定

この画面で左の設定一覧にある「サイズ優先」を選択して、「OK」ボタンを押して印刷設定画面を閉じます。

この状態で「印刷」ボタンを押してPDFを作成すれば、ファイルサイズが小さくなったPDFの完成です。

今回、次のようなデジカメの写真を複数枚貼り付けたWord文書を利用してPDFを作成しました。

テスト用Word文書

テスト用Word文書

このWord文書を設定名「Default」と「サイズ優先」を利用してPDF作成した結果、
 「Default」設定— 写真_default.pdf    2,390 KB
 「サイズ優先」設定 — 写真_サイズ優先.pdf  302 KB
と、大幅にサイズを小さくすることができました。

PDFの出力結果

PDFの出力結果

※文書に張り付けてある画像によっては、PDFのファイルサイズが小さくならない、あるいはあまり小さくならない場合があります。


設定を変えてPDFを作成してみよう!:フォントの埋め込み

PDFを作成する場合、PDFに変換するための設定があることはご存知でしょうか。
PDFは変換設定をすることで、目的や用途に合わせた最適なPDFを作成することができます。

ほとんどのPDF作成ソフトには、変換の設定があります。
もちろん弊社のPDFを作成できるソフト「瞬簡PDF 作成」や「瞬簡PDF 編集」に付属する「Antenna House PDF Driver」にも詳細に指定ができる変換設定があります。

お客様からのお問い合わせのやり取りの中で、設定を変更せずにそのままPDF作成をしていると思われるケースがたびたびあります。
代表的なケースでは

  1. PDFを作成して別のパソコンで開いたら文字化けをした。
  2. PDFを作成したときに文書のタイトルや見出しにかっこいい形の文字を使ったのに、別のパソコンで開いたら普通の文字の形になった。
  3. PDFを作成してもファイルサイズが小さくならない。

といったものです。

(1)と(2)はほとんどの場合はフォントの埋め込みをしていないことが原因です。
(3)は文書に貼り付けた画像に対して圧縮をしていないケースが考えられます。

「Antenna House PDF Driver」はPDF作成時に設定を選ぶだけで目的にあったPDFが作成できるように、あらかじめいくつかの設定を持っています。PDFを作成するときに目的に近い設定を選ぶだけで、簡単にPDFを作成できるようになっていますが、ソフトのインストール時に設定されている「default」という設定は、あまり手を加えず現在表示している文書をシンプルにPDFにする内容になっています。

目的にあった設定を選んでPDF作成をするか、簡単な設定変更で適切なPDFを作成し、ご活用いただければ幸いです。

1.)PDFにフォントを埋め込む

  1. PDFを作成して別のパソコンで開いたら文字化けをした。
  2. PDFを作成したときに文書のタイトルや見出しにかっこいい形の文字を使ったのに、別のパソコンで開いたら普通の文字の形になった。

これらを解決するにはPDFにフォントを埋め込みます。
フォントを埋め込むことで、PDFを作成した環境以外でも問題なく表示できるようになります。

以下は、Word文書にいくつかのフォントを指定した文字を利用して作成した文書(画像左側)をPDFに変換して表示したものです。(画像をクリックで拡大します。)

フォント埋め込み

PDFを作成したパソコンでAdobe Acrobatを利用して表示しました。(画像右側)
PDFにフォントを埋め込んでいませんが、システムに同じフォントがあるためもとの文書と同じフォントで表示されます。

iPhoneで表示:フォント埋め込みなし

フォント埋め込みをせずに作成したPDFをiPhoneで表示してみました。(画像右側)
システムに同じフォントがないため、代わりのフォントで表示しています。全然違うフォントになっていたり、文字と文字の間が詰まったりしています。

埋め込み方は簡単。

ソフトの印刷画面のプリンターで「Antenna House PDF Driver 6.0」が選択されている状態で、「プリンターのプロパティ」(または「詳細設定」)をクリックすると「Antenna House PDF Driver 6.0 印刷設定」画面が表示されます。

印刷設定01

Antenna House PDF Driver 6.0 印刷設定

Antenna House PDF Driver 6.0 印刷設定

この画面で左の設定一覧にある「フォント埋め込み」を選択して、「OK」ボタンを押して印刷設定画面を閉じます。

この状態で「印刷」ボタンを押してPDFを作成すれば、フォントが埋め込まれたPDFの完成です。

iPhoneで表示:フォント埋め込みあり

フォント埋め込みをして作成したPDFをiPhoneで表示してみました。(画像右側)
フォントが埋め込まれているため、元のパソコンで作成した文書と同じ状態で表示できました。


AH CSS Formatterで作った本:『CSS Secrets』(Lea Verou)をチェック!

CSSについての解説書はたぶん数えきれないほどありますが、6月に発売された『CSS Secrets』の評判はかなりよさそうです。しかも、この本は弊社のAH CSS Formatterを使っているらしい!

O’ReillyからはPDF版とEPUB版も購入できます。AmazonはKindle版のみです。Kindle版はたぶんあまり読み易くないし、DRMがかかっているので買いたくありません。PDFにしようか、紙版にしようかと迷いましたが、ビジュアルな本は高くてもやはり紙でしょう。早速購入してみました。

書名:『CSS Secrets, Better Solutions to Everyday Web Design Problems』(英語)
著者: Lea Verou
発行所: O’Reilly Media 米国
発行日:2015年6月
ページ数:392

本書のタイトルは、Webデザインで日々発生する問題にどう対処するかについてです。但し、Web全体のデザインをどうしたら良いか、というものではありません。CSS仕様の項目をトピック的にとりあげて、CSS 2.1からCSSレベル3でどのように強化されたのかという観点の説明が主体です。例も、大きなコードではなく簡単なコードとその表示見本を示しています。仕様を作成する立場からの解説本という位置づけになるでしょう。

表紙

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本のページは次のような内容です。

内容1

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内容2

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この本の制作方法について

この本の内容は、O’Reillyが定義するHTML Book標準のHTML5で書かれており、レイアウト、図、カラーなどはHTML+CSSでスタイル付けされているそうです。

本の制作はO’Reillyの提供するAtlasシステムを使っています。O’Reilly AtlasのPDFレンダラーはアンテナハウスのAH CSS Formatterが採用されています。

つまり、上のようなページは印刷用CSSでレイアウトを指定し、弊社のAH CSS FormatterでPDF化しています。

すごいですね!

CSS組版の実際

CSSでレイアウト指定して作られた本はこれが初めてではありません。例えば、アンテナハウスでPDFを制作した『日本語組版処理の要件』という本もCSS Formatterで制作しています。

HTML+CSSで本を作る、ということは技術的にはできているわけです。

残る大きな問題は、こうした手法が、どの位一般的に使えるか、また生産性がどうか、ということでしょう。『CSS Secrets』の著者であるLea Verouさんは、現在、W3CのCSSワーキンググループに招待されてInvited Expertとして仕様の策定作業に参加しているほどの人です。つまりCSSについて恐らく世界でも有数の専門知識をもっている人が、CSS組版レイアウトの限界に挑戦した(著者の言葉)本が『CSS Secrets』です。この著者だからできることで、誰でもすぐに真似できることではありません。

さて、この本の制作についての統計が載っています。

・内容HTMLは10,000行を超える
・レイアウトはSCSSで4,700行、SCSSから生成したCSSは3,800行

※SCSSというプリプロセッサを使って、SCSSの記法で書いたプログラムからCSSを生成している。最近は、Webページもほとんどこのような手法で作るようになっていると言われます。CSSをハンドコードするのはもはや少数派?

1冊の本のために3,800行の印刷用CSS(生成)しているのですが、これにどれだけの時間を労するものなのか?
『CSS Secrets』はTechyな著者によるTechyな挑戦と言えます。著者がかけた時間と熱意に脱帽です。

一方、プロが使う仕事のためのツールは生産性が重要な指標になります。

システムやツールを評価する観点として、InDesignなどのDTP方式と比べて生産性がどの程度かは、実用性を判断する上で大きなポイントです。

ちなみにアンテナハウスでは、Atlasと類似の本を作る仕組みとしてCAS-UBをサービスしています。CAS-UBはテキスト文字組主体の本に限れば、InDesignよりもはるかに高い生産性で本を作ることができます。ビジネス・ツールは生産性を向上できないと意味がないと思います。

『瞬簡PDF 編集 6』の奥義 「作業スペース」攻略の段

『瞬簡PDF 編集 6』では「作業スペース」が保存できる

瞬簡PDF 編集 6 CD-ROM版パッケージ
『瞬簡PDF 編集 6』は、PDFの結合やページ入れ替え、注釈編集などPDFの編集作業全般をおこなうことができるソフトウェア『瞬簡PDF 編集』の最新バージョンです。

今日は、『瞬簡PDF 編集 6』で進化した「作業スペース」の活用法をご紹介します。「作業スペース」の機能を上手に活用できれば、PDFの編集作業の幅がグンと広がります。

瞬簡PDF 編集 6 の「作業スペース」

瞬簡PDF 編集 6 の「作業スペース」

「作業スペース」保存で広がる用途

これまでの『瞬簡PDF 編集 』旧バージョンにも「作業スペース」はありましたが、ファイルとして保存することはできませんでした。そのため作業が完了するまでは「作業スペース」を開いたままにしておく必要がありました。また、別の環境で作業の続きをするといったことはできませんでした。

今回、『瞬簡PDF 編集 6』では「作業スペース」のファイル保存ができるようになりました。ファイルへ保存することで次のようなことが実現できます。

  • 「作業スペース」をバックアップできる
  • 他の環境に「作業スペース」を引き継ぐことができる

「作業スペース」のファイル保存は「エクスポート」、復元は「インポート」です。いずれのコマンドも「ツール」リボンの「作業スペース」グループにあります。

「ツール」リボンの「作業スペース」グループ

「ツール」リボンの「作業スペース」グループ

別の人に「作業スペース」を引き継いで作業の続きをしてもらったり、「作業スペース」の複製を作れば作業の分岐や分担などもできるかもしれません。
なお、開くことのできる作業スペースはひとつだけなので、「インポート」すると、すでにある作業スペースが置き換えられる点にご注意ください。

お求めは下記からどうぞ

アンテナハウスオンラインショップおよび、ネット通販や全国の家電量販店、パソコンショップでもお買い求めいただけます。また、仮想環境などにも対応したライセンス販売もございます。

詳しくは『瞬簡PDF 編集 6』のホームページをご覧ください。


『瞬簡PDF 編集 6』発売のお知らせ

9月3日よりダウンロード版販売開始

瞬簡PDF 編集 6 CD-ROM版パッケージ
『瞬簡PDF 編集 6』は、PDFの結合やページ入れ替え、注釈編集などPDFの編集作業全般をおこなうことができるソフトウェア『瞬簡PDF 編集』の最新バージョンです。

今回のバージョンアップの目玉は、なんといっても前バージョンから大幅にアップした動作速度でしょう。機能(とその実装方法)についてすべてを見直した結果、今回、プログラムを1から作り直しました。 また、最新のリボンインターフェイスを取り入れるなど、操作性も全面的に見直しています。

『瞬簡PDF 編集 6』ができること

『瞬簡PDF 編集 6』は、マウス操作でサムネイルを移動させるだけで、簡単にPDF の結合やページの組み換えができます。それだけならPDFを扱う他社製品も同じですが、本製品が他社製品と大きく異なる特長は下記のふたつ。

  • 多くのファイルを同時に並べて、結合やページの組み換えができる
  • いろいろな形式のファイルをドラッグ&ドロップでPDF化できる

なので、PDFのページ操作のし易さは驚くほど簡単です。テキストファイルやWordファイル、画像ファイルを、作業スペース(編集作業するテーブルのようなもの)にドラッグして並べ、マウスでファイルやページを動かして並べ替えるだけです。

瞬簡PDF 編集 6 操作画面

瞬簡PDF 編集 6 操作画面

しおりやリンクボタンの設置や編集も簡単にできます。複数のPDFを集めて配布するPDFを作る仕上げの作業にもってこいの製品です。

墨消し機能を搭載

長らくお待たせしましたが、ついに墨消し(文字などを削除する)機能を搭載しました。 テキストを選択することでどんどん墨消し指定ができます。墨消し後に作成したPDFは、墨消しした部分のテキストの検索やコピーができなくなります。

墨消し機能で文字を消去

墨消し機能

また、矩形で選択したエリアの墨消しでは、スキャンした画像や写真の一部を消すことも可能です。 白など墨色(黒)以外の色や、ページ番号の削除のように特定のページを一度に墨消しできるなど、いろいろな応用が可能です。

ご購入のご案内

アンテナハウスオンラインショップでは9月3日よりダウンロード版を先行販売しております。9月25日からネット通販や全国の家電量販店、パソコンショップでもお買い求めいただけます。 また、仮想環境などにも対応したライセンス販売もございます。

詳しくは『瞬簡PDF 編集 6』のホームページをご覧ください。


PDFとEPUBのフォント埋め込みについての簡単な解説文

CAS-UBのブログで、PDFとEPUBのフォント埋め込みについての簡単な用語解説文を書いています。

フォント埋め込みとは

電子ドキュメント内の文字情報は文字コードを使って表されるが、文字コードだけでは文字の形は分からない。文字コードをもとに文字の形を描画するにはフォントを使う。電子ドキュメント作成時にフォントのデータを内部に含めることを「フォント埋め込み」という。フォントを埋め込んだ電子ドキュメントを配布すれば、受け手は埋め込まれたフォントを使って文字を可視化できるので、例えば太字、丸文字など、ドキュメント作成者の意図した形で文字を表現できる。

さらに詳しく


CSS を組版に使うときに注意すべきこと(入門編その2)

こんにちは、『AH Formatter』のサポート担当です。
前回、CSS でレイアウトを実現する上で注意すべき点を挙げてみました。[1]
おさらいすると、
・セレクタで対象を決めて、プロパティと値でスタイル付けすること
・セレクタは多重定義できること
・優先順位があること
などです。
優先順位は大雑把に言ってしまえば、
1.Style=””
2.idセレクタ
3.classセレクタ、属性セレクタなど
の順番に低くなります。

詳しい仕様は、
http://www.w3.org/TR/css3-selectors/
に載っています。
日本語の解説サイトもたくさんあります。
私もまだまだ勉強中です。

実際のところ、一番頻繁に使われているのは <div class=”~”> のタイプかと思います。
コンテンツを divタグで囲って classセレクタでレイアウトを指定します。

.hoge{
border-style:solid;
border-color:#fbbdaf;
border-width:10px 10px 10px 10px;
color:#000000;
font-size:90%;
padding:0.1em 0.4em;
}

<div class=”hoge”>
<p>Antenna House</p>
<p>AH Formatter</p>
</div>

出力結果

ネストしたdiv構造で次のようなケースはよくあります。

.default{
background-color: #900;
padding:10pt;
font-size:20pt;
}
.test{
color:red;
border-top-style:dotted;
border-top-width:10pt;
border-top-color:yellow;
}
.test2{
border-style:solid;
border-width:5pt;
}
.test3{
border-bottom-color:blue;
}

<div class=”default”>
<div class=”test test2 test3″>
<p>Antenna House</p>
</div>
</div>

この場合、競合したスタイルは、後から指定されたものが優先になります。
組版結果は次の通り。

出力結果

さらに、前回、同じセレクタに対して何度でも指定することができると書きました。
上記の例で、
.default{
background-color: #00EE40;
}
を追加したらどうなるでしょう。
この場合も後から定義されたものが有効になります。

次に、CSS が外部ファイルに定義されていて、
このふたつの defaultクラスが別々のファイル(”styleA.css” と “styleB.css”)に保存されていたら?

<link rel=”stylesheet” type=”text/css” href=”styleA.css” />
<link rel=”stylesheet” type=”text/css” href=”styleB.css” />

答えは、”styleB.css” の.default{ }が有効になります。
この順番が変わるだけで結果が違ってきてしまいますね。ああ恐ろしい。

実際にサポート業務をしていると、次のようなデータを見ることが多くあります。

<!DOCTYPE html>
<html xmlns=”http://www.w3.org/1999/xhtml”>
<head>
<meta http-equiv=”content-type” content=”text/html; charset=utf-8″/>
<title>Test</title>
<link rel=”stylesheet” type=”text/css” href=”style-A.css” />
<link rel=”stylesheet” type=”text/css” href=”style-B.css” />
.
.
.
<link rel=”stylesheet” type=”text/css” href=”style-X.css” />
<link rel=”stylesheet” type=”text/css” href=”style-Y.css” />
<link rel=”stylesheet” type=”text/css” href=”style-Z.css” />

</head>
<body>
<h1>Test</h1>
<div class=”A B C D”>
<div class=”E F G”>
<div class=”H I J K L M N” id=”sample”>
<div class=”O”>
<p>………</p>
<ol class=”M A Z”>
<li>……</li>
<li>……</li>
<li>……</li>
</ol>
</div>
</div>
</div>
</div>
</body>
</html>

こんな状態でレイアウトを変更しようとなった時に、
どこを変更したらいいかをすぐに判断するのは難しいですね。
CSS はレイアウトを分離して共通化して運用できるのでとても便利ですが、
複数の開発者が共有するような場合には工夫しないと破綻してしまいそうです。
設計段階での明示的なルール決めと共に、
シンプルなオーサリングやレイアウト設定が必要になります。

続きのお話はまたいずれ。

[1] CSS を組版に使うときに注意すべきこと(入門編)


JEPA 会員社製品紹介セミナー&名刺交換会でCAS-UB V3.0と縦組書籍のPDF化

本日は、14時~16時まで日本電子出版協会(JEPA)ビジネス研究委員会の企画による電子出版ソリューションやサービス提供会社の製品紹介セミナーが開催されました。

会場の1/3のスペースに製品説明のスペースを作り出展社12社が、順番にそれぞれ持ち時間10分で自社製品の紹介を行うと共に、会場の残りの2/3のスペースでは各社のスペース(机一つ分)で商談を行うという企画です。

弊社は毎年この催しに参加していますが、今年はかなり大勢のお客さん(100名以上とのこと)が集まり、例年に増して盛況でした。

弊社では、CAS-UB V3.0を現在開発しておりまして、先日、ニュースでご案内しました通り、9月17日にクラウドサービスをV3.0にする予定です。

ニュース書籍編集・制作WebサービスCAS-UB V3を近日公開「本の制作室」で書籍組版サービスの受注開始へ

プレゼンテーションでは、V3.0の機能強化ポイントである、(1) テキスト・レイアウト指定機能の強化、(2) 縦組書籍のPDFレイアウト機能の強化を中心に説明させていただきました。

スライドはこちらに公開しております:スライドシェア

他の会社の電子書籍の発表もなかなか興味深いものでした。しかし、電子書籍の制作という観点でみますと、CAS-UBのようなワンソース・マルチユースを狙っている紹介はまったくなく、InDesignなどで印刷用PDFを作ってそこからEPUBを作るワークフローを想定しているものばかりでした。この辺り、現実路線ではありますが、ワークフローの革新という点では、新奇性に欠けると感じたところです。

8月28日 EBOOK 2.0にて紹介していただきました。「アンテナハウスがEPUB3/PDF制作サービス提供


Windows Server 2003 のサポート終了

過日、2015年7月15日に「Windows Server 2003」のサポートが終了しました。
Windows Server 2003 のサポート終了

『AH Formatter』におきましても「Windows Server 2003」を
マイクロソフトのサポート終了にともない動作環境の保証外としております。
「Windows Server 2003」そのものが脆弱性など問題が発見されても
修正プログラムは提供されませんので該当 OS で『AH Formatter』をご利用いただいている場合は、
後継システムへの移行を強くお勧めいたします。

なお、OS の話とは別になりますが、『AH Formatter』の最新版は V6.2 となります。
旧バージョンをご利用いただいている方は、
最新版へのバージョンアップを是非ご検討ください。

評価版は以下のページよりお申し込みいただけます。
AH Formatter V6 評価版のお申し込み

 


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