年別アーカイブ: 2013年

電子書籍の「言い値」課金モデル

おはようございます。CAS-UB担当営業です。

「PWYWモデル」という電子書籍の課金モデルをご存知でしょうか(恥ずかしながら、昨日そういうものがあることを知りました…)。日本語では、「言い値モデル」と訳されています。

「言い値」というと、ずいぶん読者に有利なように感じますが、実際にそれで商売が成り立つんでしょうか。売り手にも買い手にも、相応の知識といいますか、共通の認識、若しくは価値観なりを持っていないと成り立たなさそうに感じます。

欧米では、大学などへの電子教科書レンタルで見ることができるようです
(ITmedia eBook USER 1月23日記事:電子書籍の“言い値”販売競争が本格化へ、GumroadとAmazonが密かにサービス駆け引き)。

類似でイスラエルの「Total Boox」が「読んだ分だけ課金する」(書籍全体の10%を読んだら、書籍1冊分の価格の10%を支払い、20%読んだら価格の20%を支払う)というサービスを展開しています。

日本でも、実験的に行っています(これが昨日見た記事です)。
その名も「言い値書店」。サービスを開始してから6か月ほど経つそうで、今のところ、個人作家作品が主体のようです。
電子書籍として、PDF、TXT、EPUB、MOBI ファイル形式が対象ですが、現在はPDFが主です。これからEPUBなどが増えるのでしょう。

hon.jpが『個人作家のためのPWYWモデル入門』の実験6結果を追加・公開
hon.jp DayWatch(2013-09-09 09:55:47)

CAS-UBは、販売には直接かかわりませんが、こうして電子書籍をPDF/EPUB/MOBIなどで出したい作家さんを応援する「電子書籍編集・制作Webサービス」です。
画像をアップロードして、1ページ1枚、画像だけの電子書籍を作ることも、会社の資料をアップロード、EPUB出力して携帯端末で打ち合わせ前に確認したりすることもできます。もちろん、小説や論文だって作れます。
是非一度、お試しください。

クラウド型電子書籍編集・制作サービス:CAS-UB
お試しライセンス(30日)お申込みページ


マルチTIFFを複数ページのPDFに変換できる


XMetaL 8J(XMetaL日本語版)スクリーンショット

今年の3月にXMetaL 8 の英語版がリリースされ、それ以来開発元のジャストシステムカナダに日本語版を早く出すよう再三リクエストしてきました。もうそろそろXMetaL 8 の日本語版が正式リリースされるはずなのですが、まだ開発元から連絡がありません。

待ちきれないので少々フライング気味ですがスクリーンショットを少しだけリークします。
なお、このスクリーンショットはテストバージョンのもので、正式版では多少違うところがあるかもしれません。

まずは挿入メニュー。

insert

insert

次にマップエディタの中のファイルメニュー

mapeditor

mapeditor

最後にオンラインヘルプ

help

help

エディターの操作って所詮慣れの問題なので、英語版でもそれほど問題ないのではないかと思っていたのですが、こうして日本語になったものを見ると、やっぱりいいですねえ。とくにオンラインヘルプが日本語化されたのは個人的に大歓迎です。やっと読む気になりました(笑)

本当に、もう間もなく正式版が出て来るはずですので、もう少しご辛抱ください。


XMetaL 8J(XMetaL日本語版)紹介セミナー 報告

8月30日にアンテナハウス、アートダーウィン主催、富士ゼロックス協賛でXMetal Author Enterprise 8Jの紹介セミナーを開催しました。
ほぼ満席状態となり、暑い中をご参加くださった皆様には感謝申し上げます。

最初のセッションでは「DITA入門」と題し、DITAの特徴、特にコンテンツ再利用の機能について力を入れてお話させていただきました。以前このブログでも触れさせていただきましたが、conrefやconkeyrefあたりの話ですね。
この機能を使いこなすことができたら立派なDITAマニアということになると思います。

2番目のセッションは「XMetaL V8 日本語版紹介」です。ここでも再利用の話をさせていただきました。
conrefやconkeyrefを使うためにどのような操作をするのか、というような説明をしたのですが、最後の最後、conkeyrefのデモでずっこけてしまいました。ご参加者の皆様、申し訳ありませんでした。
アンケートでも「もっとこうした方が良かったのでは?」というご意見を多数いただきました。少々反省しています。

最後のセッションは「XMetaL編集機能のカスタマイズ方法」です。実際の業務でXMetaLをより使いやすくするにはどうすればいいのか、というのがテーマです。
私も知らなかったのですが、C#でロジックを書ければXMetaLの挙動を相当大きくカスタマイズできるんですね。
ご参加いただいた方もカスタマイズにご興味をお持ちの方が大勢いらっしゃいました。

さて、肝心のXMetaL 8Jですが、ここ2~3日のうちに正式リリースされるとの情報が入っています。ご期待ください。

XMetaL 製品ページ(https://www.antenna.co.jp/xmetal/


Frankfurt Bookfair 2013 – CAS-UBの新機能

国内では様々な(CAS-UB)セミナーが開催されていますので、逐次追加される新機能をご存知の方も多いと思いますが、海外向けとしては、Frankfurt Book Fairで、次の機能を紹介してきたいと思います。

簡単にEPUBを作りたい人のために

  1. Word変換機能を使ってお手持ちのWord文書を途中のステップを全部飛ばしてEPUB3を生成することができます。(直行便)
  2. Wordインポート機能を使って、CAS-UBにWordをインポート。編集画面で、表紙と奥付に記載する項目(著者のプロフィール、版数・発行年月日)を編集します。CSSテーマでお好みのレイアウトを選択し、タイトルページで出版元ロゴを指定し、EPUB実行することで、よりきめ細かくEPUBを生成することができます。

マークアップを利用する高度なEPUBとPDFを作成したい人のために

  1. フォント埋め込み機能を追加します。ユーザーがアップロードしたフォントを埋め込むことができます。フォント・フォルダーにアップロードしたフォント名をマークアップで指定するとともに、フォントファイルをEPUBに埋め込みできるようにしました。
  2. 参考文献作成機能を追加しました。ユーザーが参考文献フォルダーにアップロードしたBibファイルから参考文献一覧を自動作成します。BibTeXのような機能です。Bibファイルに記述した文献には参考文献IDが自動的につきます。参考文献ID参照からリンクを作成できます。
  3. SVG記事の機能を追加しました。全画面SVGをEPUBに登録することができます。
  4. 数式編集機能を強化しました。数式はMathML、SVG、LaTeXで記述することができます。また、ブロック数式に数式IDを付与することで、数式番号を自動生成できます。

現在ブックフェアに向けて、英語ドキュメントを準備中です。

アンテナハウス(海外サイト)
http://www.antennahouse.com/

http://rainbowpdf.com/


Frankfurt Bookfair 2013


Frankfurt Bookfair
が、10月9日から13日まで開催されます。フランクフルト・ブックフェアは500年以上の歴史を有する見本市です。15世紀半ばにヨハネス・グーテンベルクがマインツで活版印刷を発明してから、すぐ近くのフランクフルトで地元の書籍商らによって最初の本の市が開かれました。印刷技術の向上や電子メディアの進出に影響を受け、現在、本をめぐる動向はめまぐるしく変化しています。毎年このブックフェアには7,000の展示者と 300,000人近い入場者が集まって来ます。

メッセ・フランクフルト(見本市会場)

メッセ・フランクフルト(見本市会場)

アンテナハウスは今年は独自のブースを構え、主にクラウド型汎用書籍編集・制作サービス(CAS-UB)を展示する予定でいます。

アンテナハウスのCAS-UBは、自ら本を作りたい研究者、専門家、編集者などが、EPUBやPDFを簡単に作ることができるサービスです。世界の動向を見ても、今後電子書籍を読むだけではなく、自分でも作ってみようという人たちは増えていくと思います。コンテンツを編集するのにあまりHTMLタグ付けが得意でなくても、簡易マークアップ記法を用いて作成できるようになっており、また、編集メニューを使って、目次、索引、注釈などプロフェッショナルな仕上がりにすることができます。

Wordで作った原稿をCAS-UBにインポートして、EPUBに変換することもできます。出版物は1つのソースから、EPUB、Kindle、PDF、Webページ、HTMLといった複数の形式の文書で作成することができます。これはCAS-UBの最大の利点です。

このサービスを世界中の人たちに提供したいと、英語版の準備をしてきました。私たちのCAS-UBがどのような評価を受けるのか、伝統のあるBookFairで世界の出版業界の動向を知るのに、また世界中の出版業者とのネットワークを広げるよい機会です。

ブースは Hall 4.2 J95 です。今回はアンテナハウス日本からも参加します。

この時期ドイツに行かれる方は是非アンテナハウスのブースにお立ち寄りください。

アンテナハウス(海外サイト)
http://www.antennahouse.com/

http://rainbowpdf.com/


PDFの逆変換ライブラリ

PDFの逆変換ライブラリについて、話をいたします。
PDFからの逆変換として、PDFtoEXCEL変換ライブラリを既に販売しております。この度、PDFtoWordとPDFtoPPTの変換を加えて、装いも新たにPDFtoOffice変換ライブラリとして、2013年8月1日から販売を開始いたしました。

お客様(開発者)は、ライブラリ関数に変換元PDFの指定、変換先(Word、EXCEL、PPT)を指定して、プログラムに簡単に組み込んで頂くことが出来ます。
変換条件をオプション設定ファイルに予め設定しておき、変換時に指定することで、より具体的な変換ができます。
例えばEXCEL変換の場合、PDFページ開始終了の指定、 PDFページに対しEXCELの1シート単位あるいは、1シートに連続変換、画像・線画の出力しない、セルを縦に結合する、と云った指定ができます。

元のOffice文書を無くしてしまい、PDFのみ残っているが、Officeで再編集したい。あるいは企画書、計画書作成時、PDF資料からのデータを再利用して、仕事の効率を上げたいと云った要望があります。
他メーカからもそのような要望に応えて、PDFからOfficeに変換する製品が販売されるようになりました。
仕事の効率を上げるための決め手は、製品の変換精度の良し悪しとなります。

他社との精度比較を詳しく評価したものを下記サイトに公開しております。
 https://www.antenna.co.jp/pdftooffice/conv_compare.html 

PDFtoOffice変換ライブラリの開発インターフェースは、C/C++、.NETにJava、コマンドライン追加して、充実いたしました。 変換結果、精度は、コマンドライン利用により、簡単に確認することが出来ます。
また、お客様(開発者)のご要望により、ライブラリ関数のAPIインタフェースの追加、調整を致しております。
PDFtoOffice変換ライブラリを御社の製品の機能の一部に盛り込んで頂きますと、ASP(SaaS)によるサービスや、ワークフローシステムなどにおけるビジネスが、期待できます。
詳細は以下のWebサイトをご参照願います。

https://www.antenna.co.jp/pdftooffice-lib/index.html

評価版を提供させて頂いております。
お申込みされる方は、以下のお問合せ先にご連絡宜しくお願い申し上げます。

お問い合わせ先
アンテナハウス株式会社
OEM営業グループ
oem@antenna.co.jp
TEL: 03-5829-9021


比較ツールに関して

弊社サーバベース・コンバータでは、変換結果テストとしてある旧バージョンでの状態(A)と新バージョンでの状態(B)を比較し、その妥当性を検証しています。
この比較作業ですが、単純にDOSコマンドのFCコマンドで行うと、かなりの数が「AとBで異なる」との結果になってしまいます。
これは、サーバベース・コンバータの機能追加や性能向上、及び不具合修正などにより行間、文字間や目視ではほとんど気づかないレベルの色の違いも検知してしまうためです。
FCコマンドをしないよりは、したほうが目視での確認作業数が減ることは確かなので使用しておりますが、まだまだ目視で確認を行う数が多く、テスト作業全体の負荷が中々下がりませんでした。

ところが先日、その解決方法として、弊社開発担当者より「ある方法を使用することにより、AとBの違いに関して【数%以内を許容値とする。その%は指定可能】ができそうだ」との回答がありました。
これが実現すれば、テスト作業の大幅に改善される見込みが有り、且つ、そのお話を商談中にあるお客様にしたところ「ウチも興味あるので、商品化する予定があるのであれば状況を伝えてくれ」とのお話もいただけました。
現時点では、「許容値」の機能を実装したツールに関して、そのテスト段階ですのでまだまだお見せすることはできませんが、ブラッシュアップを続け製品へと昇華できるようにしたいと考えています。

また、製品化の際には、前出のお客様とは別のお客様より相談を受けている「AとBの任意箇所を選択し、それぞれのテキスト内容を比較して違いをわかるようにしたほしい」の実装も視野に入れたいと思っています。
テキストの比較に関しては、文書の構成やセキュリティ関連のみならず、教育分野への応用が期待できると考えています。

<用途>

・文書の構成
→AとBの任意箇所を指定、比較し追加、修正した部分をわかる(色反転や【】を使用)ようにし誤字脱字、句読点や文言の妥当性などをチェックしやすくする。
・セキュリティ
→改ざん防止
・教育
→E-ラーニング等で行うテストの自動、半自動化。
 全自動では、計算問題や選択問題、回答が明確な問題しか対応できないが、半自動(模範解答と異なる場合にアラート)のロジックを入れることにより、ほぼすべての問題形式に対応でき、採点作業の手助けになる。
→複数の正解がある問題は「同義・同意語」登録することにより対応可能

実現するには、色々と超えなければならないハードルが有りますが、弊社では様々な製品、及びライブラリが有りますので、その組み合わせで十分対応可能と考えております。


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以下のような記事をご案内しておりますので、是非ご覧ください。


電子書籍EPUBとPDFを簡単に制作・配信する方法セミナー

おはようございます。
本日も昨日に引き続き、セミナーのご案内です。

その名も「電子書籍EPUBとPDFを簡単に制作・配信する方法セミナー」
ソフトウェア・パートナー様(電子書籍配信面を担当)との共催セミナーになります。

電子書籍(EPUB/PDF)の制作は弊社アンテナハウスのCAS-UBを使い、配信と管理にはソフトウェア・パートナー様の「CUBE」(キューブ)(PDFが開きます)で!

作り方によっては、CAS-UBとCUBEの連携で、制作から配信・管理まで一連の電子書籍サービスが構築できます。

自社内でのマニュアル制作管理や、お手持ちの原稿、動画などの電子書籍化や配信についてご興味をお持ちの方は、ぜひご参加くださいませ。


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