カテゴリー別アーカイブ: XSL-FO・CSS

海外出展情報 その1

DITA North America

4月14日から17日にかけて、アンテナハウスはノースカロライナ州ダーラムで開催された CMS/DITA North America に、スポンサーとして出展しました。 これは、情報開発管理センター(CIDM)が主催する第21回目の ContentManagement Strategies/DITA North America conference です。 この会議では、メタデータと分類法、パーソナライズされたコンテンツ配信、インテリジェントコンテンツ、ケーススタディ、DITA 2.0 と軽量 DITA、および構造化オーサリングなどのテーマを扱う4つのセッションが同時開催されました。 この会議には、DITA 規格に関する質問に応じたり、問題解決に貢献した DITA 有識者も多数参加されていました。 参加者はまた、実地体験をすることもできます。Technology Test Kitchen では、興味のあるツールを試したり、既存のツールを使って新しいトリックを習得したりできます。

今年は Technology Test Kitchen で、XSL-FO と CSS を使って PDF 出力をするデモを行いました。 PDF 変換用の DITA のスタイル設定に関しては、最もよく使用されるスタイルシート言語は XSL Formatting Objects(XSL-FO)です。これは、DITA Open Toolkit(DITA-OT) が PDF 変換の主要パスとして XSL-FO を使用しており、いくつかのFOプロセッサをサポートしているためです。しかし、DITA-OT できれいな PDF を作成する別の方法もあります。Cascading Style Sheets(CSS)です。 CSS はその単純さのために印刷に広く使用されるようになり、新しい DITA 採用者は従来の XSL-FO の代わりにこの代替パスを採用することもあります。 AH Formatter は XSL-FO と CSS の両方をサポートしているので、お客様には選択肢があります。このテストキッチンでは、XSL-FO と CSS の違いについて説明し、さまざまなプラグインオプション、カスタマイズされたスタイルシートを利用し、DITA-OTAH Formatter を使用して各プロセスがどのように機能するかを示しました。そして彼らの要求に基づいていくつかのライブデモをしました。質疑応答の時間を設け、既存のお客様との間で非常に興味深い議論があり、どのフォーマット方法がそれぞれのお客様にとって最適であるかについて可能性を探ることができました。

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[AH Formatter] より良い欧文組版を目指して

良い欧文組版はどのようなものかという問いを解決するために
良い組版の「良さ」を受け取る相手は誰なのかを考える必要があります。
活字によって、利益を受け取るのは読み手です。
欧文組版は左から右のように、横へ視線が流れます。
スムーズに視線が流れると、読み手は読みやすいと感じることでしょう。
それに対して、横以外を意識させるような何らかの配置があると、視線の流れがその方向に移り、読みにくくなってしまいます。
欧文組版で、横以外の視線を意識させてしまうものに次のような例があります。

1. 連続したハイフネーション
欧文組版では、単語が行末で分割され、次の行に送られるときハイフネーションが起こります。
そして、ハイフネーションが数行にわたり続いてしまうと、行末にハイフンが縦に並んでしまいます。
読者はその縦に並んだハイフンの連続に視線が移ってしまいます。
※ これは『AH Formatter』で組版する場合、hyphenation-ladder-count によって抑制することができます。

2. リバー
欧文では文中の単語間に空白があります。
その空白が大きめになっている場合に、それらの空白が数行に渡って縦(斜め方向)に連続すると、目線がそちらの方向に移ってしまいます。
長い単語が規則的に並んだときに現れやすいものです。

これだけではありませんが、欧文組版ではこのような要素も考慮して、読みやすい文字の並びを作成する必要があります。
より良い欧文組版を目指して『AH Formatter』は現在も改良されています。

AH Formatter ロゴ

『AH Formatter』の評価版は以下のページよりお申し込みいただけます。是非、お試しください。
AH Formatter 評価版のお申し込み

『AH Formatter』についてお問い合わせがございましたら sis@antenna.co.jp 宛てにご連絡ください。


海外出展情報 その2

Tekom 2018

The European Association for Technical Communication  (欧州技術通信協会)は、11月13日から15日までドイツのシュトゥットガルトで開催される TCWorld aka Tekom  という年次の会議を主催しました。Tekom Europe は、世界最大のテクニカルライターの専門家向けの協会です。

Tekom では、PDF が今日使用されている最も一般的なドキュメントフォーマットであり、PDF を中心としたアンテナハウスの製品には常に大きな関心が寄せられています。 アンテナハウスは、AH Formatter V6.6Office Server Document Converter V7.0PDFXML変換ライブラリV2.0web Interface for AH FormatterWeb Interface for OSDC Regression Testing System V1.4 などの製品を紹介しました。

Tekom の参加者のあいだでは、XSL-FO は最適な組版ストラテジーとして選択されていますが、またページ組版としてのCSSにも非常に興味が持たれています。 AH Formatter V6.6 では、CSS の機能が改善されました。また、Formatter と CSS の併用に興味がある開発者のために、弊社ウェブサイトで CSS ページ組版入門 第4版 を公開しています。またプリントオンデマンド版がAmazon.co.jp から販売開始されました。

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海外出展情報 その1

DITA Europe

昨年の11月5日から6日にかけて、アンテナハウスはオランダのロッテルダムで開催された CMS/DITA Europe でスポンサーとして参加しました。 第14回目にあたる Content Management Strategies/DITA Europe であり、2日間にわたって DITA に関する貴重な情報がふんだんに提供されました。会議では、参加者は Technology Test Kitchen と呼ばれるセッションで、発表者が新しい DITA ツールまたは CMS の使用方法を説明した後に、一緒に実地経験を積むことができました。

アンテナハウスは、DITA Open Toolkit 用の Antenna House PDF5-ML プラグイン を使用して、1つの DITA 文書に複数の言語をフォーマットする方法についてのデモを Technology Test Kitchen で発表しました。 PDF5-ML プラグインは AH Formatter と連携して動作するように設計されており、DITA Open Toolkit が提供するデフォルトの PDF プラグインよりも使いやすく、変更や管理が簡単で、尚且つパワフルです。 参加者は、PDF5-ML プラグインに大きな関心を示し、多言語ドキュメントを修正して PDF 出力を生成することがどれほど迅速かつ簡単であるかを体験しました。

セッションの合間には、参加者と席者と出展会社が集い友好を深めるための休憩室が設けられていました この会議の出展会社の多くはアンテナハウスのパートナーであり、また参加者の多くは AH Formatter のユーザでしたので、彼らと再会し、ソフトウェアの新機能を紹介し、パートナーシップを強化すべく今後のプランについて話し合う絶好の機会であったと思います。

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text-decoration-* 指定の解釈について

とある業務で CSS の仕様を読み、気になった点が以下でした。
text-decoration-* という指定の解釈についてです。

https://www.w3.org/TR/2018/CR-css-text-decor-3-20180703/#text-decoration-color-property
によれば
親の text-decoration-color 指定時、子供の text-decoration-line の指定がない場合に子供が text-decoration-color を指定した場合、どうするか書いていないようです。

では、ブラウザはどのような実装にしているのでしょうか?
子供の単独の text-decoration-color の色指定が、親の text-decoration-line の色指定と独立という解釈を取っているブラウザは Google Chrome や Firefox がありました。
Microsoft Edge はこれらの実装されていません。
※ 2018/11/27 現在

上記 ふたつでは text-decoration-line と text-decoration-color を共に指定しないと、子の下線の色はその指定から何も影響を受けないということです。
text-decoration-color で色の指定があっても、text-decoration-line の指定がない場合、親のそれらの色のスタイルを引き継ぐという実装が正しいのかはわかりませんが、現状、ブラウザ上ではそうなっている、ということが分かりました。
腑に落ちないところも多々ありますが、今後とも、CSS の仕様を勉強していこうと思います。

 


[AH Formatter V6.6] 新機能 justify-rowspan-height のご紹介

こんにちは
AH Formatter サポート担当です。

先月末に『AH Formatter V6.6』を公開いたしました。
今回は V6.6 で実装された新機能のうちのひとつを紹介いたします。

それが、オプション設定ファイルの justify-rowspan-height です。
ヘルプには機能説明として次のように書かれています。

 rowspanされたセルがあり、そのセルの高さが高いとき、
 そのセルが占める各行の高さをなるべく均等にするかどうかを指定します。
 高さが指定されている行やセルがあるとき、文字方向が回転しているセルがあるときは、
 その行より後ろだけが均等になるように処理されます。

実際のサンプルを見てもらうとこんな感じです。

justify-rowspan-height=false の例

セルや行の高さが固定でなく、rowspan された右側のセルの高さが左側のセル 1-1~3-1 の合計の高さより大きいとき、
左側のセル 1-1~3-1 の合計の高さは右側の rowspan されたセルの高さになります。
『AH Formatter V6.5』以前または justify-rowspan-height=”false” では 3-1 のセルだけ高くなります。

1-1~3-1 が共通している項目であれば、高さ、揃えたいなぁと思うでしょう。
しかし、右側のセルの内容量が流動的であれば固定値で高さを指定するのも難しい。
そのような場合に、
『AH Formatter V6.6』ではオプション設定ファイルで justify-rowspan-height=”true” と指定すると高さを揃えることができます。

justify-rowspan-height=true の例

注意点として、
この機能はオプション設定ファイルで指定するので、ドキュメント全体に影響するかもしれません。
個別にテーブル単位での指定はできません。
それから、”なるべく均等にする” ので、きっちり等分というわけにはいかないかもしれませんのでご了承ください。

AH Formatter V6 サンプルFO集」のページでも V6.6 の新機能を近日公開予定です。
※ 2018年9月25日 サンプルを掲載しました。「サンプルFO集 更新情報」をご覧ください。

 


[AH Formatter V6.6] OpenType の MATHフィーチャに対応

2018年8月30日にリリースいたしました新バージョン『AH Formatter V6.6』から対応された MathML に関する機能についてご紹介いたします。MathML は W3C が定めた数式記述言語となります。詳しくお知りになりたい方は弊社より販売、公開中の「数式組版入門」を是非ともご覧ください。

本題に戻りますが『AH Formatter V6.6』では数式用の OpenType フォントに含まれる、MATHフィーチャに対応しました。MATHフィーチャには数式の配置、サイズ調整などレイアウトするための多くの情報が含まれています。次の画像は『AH Formatter』の V6.5 と V6.6 で MathML を描画した一例となります。

OpenType の MATHフィーチャの組版例

各数式を組版している数式フォントは V6.5 が STIX、V6.6 が STIX Two Math となります。
STIX Two Math は MATHフィーチャを含みますが、STIX は含みません。

V6.6 では MATHフィーチャの処理により分数式の割線と分子分母との間隔が文字毎に調整され、
積分記号などもフォントに含まれている MATHフィーチャの情報を元にしたグリフを採用します。

MATHフィーチャの機能はオプション設定ファイル enableOpenTypeMATH によって設定を変更できます。enableOpenTypeMATH に指定できる機能名キーワードはマニュアルにてご紹介しております。enableOpenTypeMATH の設定により MATHフィーチャの処理そのものを有効・無効することや特定の処理だけを有効・無効にすることも可能です。

MATHフィーチャ対応のほか『AH Formatter V6.6』の詳しい機能については、製品ページをご覧ください。
V6.6 の新しい機能

評価版をご用意しております。是非、お試しください。
AH Formatter 評価版のお申し込み

 


Antenna House Formatter V6.6 のご紹介

2018年8月30日に XML/HTML 自動組版ソフトのベストセラー『AH Formatter』をバージョンアップした『AH Formatter V6.6』を公開しました。

AH Formatter ロゴ

『AH Formatter』は XML で記述されたマニュアル、契約書、報告書・書籍などを XSL-FO または CSS によりレイアウトを指定して、PDF に出力したり印刷するソフトウェアです。

XSL-FO は W3C が XML に対するレイアウト指定の標準として勧告している世界標準です。国内外で『AH Formatter』は最も優れた XSL-FO 準拠製品との評価を確立しており、現在、自動車、携帯電話、航空機、OA機器のメーカ等のマニュアル制作システムなど数千社のお客様にお使いいただいています。

『AH Formatter』は Webページ用に普及している技術である CSS もご利用いただけます。CSS3 のページモデルにも対応しているため、高品質なページ組版が実現できます。

マニュアルのような複雑なレイアウトには XSL-FO を、比較的単純なレイアウトには直感的な CSS をお薦めしています。

詳しくは製品ページをご覧ください。

AH Formatter の組版フロー

 
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海外出展情報 その2

アンテナハウスは、5月30日~6月1日にシカゴで開催された Society for Scholarly Publishing Annual Meeting (学術出版協会)に出展しました。初めての出展となります。ここではアンテナハウスが参加者のあいだでも、出展者のあいだでも非常に知名度が高かったことに驚き、またうれしくもありました。このカンファレンスは学術誌に焦点を置いています。SSP は創立40周年を迎えました。学術誌出版における過去とこれからの展望、収益モデルの変更、資金調達の課題、規制の変更、技術の革新、新しいマーケットの確立などがテーマとなりました。

6月9日と10日にロンドンで開催された Markup UK に出席しました。 Markup UK では弊社社員 Tony Graham が “Introduction to CSS for Paged Media” を発表しました。ここで発表した資料は ここ から入手可能です。 ページ出力に CSS を使用することに多くの関心が寄せられました。なお現在このチュートリアルは英語版しかありませんが、日本語版も作成中で近々公開の予定です。

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海外出展情報 その1

5月から6月にかけて、アンテナハウスは3つのカンファレンスに参加しました。

1月に参加したPDF Days はワシントンで開催されましたが、5月にはドイツのベルリンでも PDF Days  が開催されました。アンテナハウスは再びこの会議に参加して参りました。PDF Association の主催で行われ、PDF Association のミッションは世界中の関係者のための 教育、専門知識、経験を共有し、PDF 技術を使用したオープンスタンダードベースの電子文書実装を促進することであると明記されています。アジェンダ を見てみますと PDF2.0、アクセシブル PDF 関連が多く、署名、暗号化、また最近実施となった GDPR 準拠に触れて “GDPR and PDF Are you ready?” なんてセッションもありました。やはり一番は PDFア クセシビリティに最も関心が集まったようです。アンテナハウスは PDF Association の会員です。

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