カテゴリー別アーカイブ: コラム

月曜日連載! Microsoft Wordスタイル探索(20)―箇条内容が複数行になるとき2行目以降を1文字行頭に寄せるレイアウト指定はうまくできない?

箇条書きのレイアウトについて、今日は、月曜日連載! Microsoft Wordスタイル探索(18)―箇条書きのレイアウトとその設定方法のタイプのレイアウト設定方法について調べてみます。

は箇条内容が2行以上になる場合、2行目以降の開始位置を、箇条内容の最初の行の開始位置よりも1文字行頭よりに揃えるレイアウトです。日本語の段落は段落先頭で1文字分字下げするのが一般的なこともあり、この箇条書きレイアウトは日本語組版に向いているように感じます。しかし、どうやらWordの箇条書きの設定だけではこのようなレイアウトは指定できないようにです。

いろいろ試した結果では、先週説明した「リストのインデントの調整」で、①番号の配置をゼロ、②インデントを1文字分(10.5ポイントでは3.7mm)、③番号に続く空白の扱いを「なし」としたうえで、④箇条内容の先頭に全角の空白を1文字入れる必要があるようです。

箇条内容を1文字字下げするレイアウトの指定

箇条内容を1文字字下げするレイアウトの指定

具体的な例は次のようになります。

箇条内容の先頭行1文字字下げした例

箇条内容の先頭行1文字字下げした例

箇条内容の先頭に、「全角空白を入力する」というのはあまり良い解決策ではないでしょう。しかし、他に良い方法が見つかりません。

次になぜ良い方法が見つからないかを考えてみます。

既定の設定ではリボン「ホーム」の「箇条書き」や「段落番号」のコマンドを使うと、箇条書きラベル(行頭の記号や番号)の直後にタブ文字が入ります。そして「リストのインデントの調整」でタブ位置を設定できるので、インデントを3.7mm、タブ位置を7.4mmとしても同じレイアウトができそうな気がします。しかし、この設定では箇条番号に続くタブは、インデント位置に揃えるのに使われてしまいます。2文字(7.4mm)のタブ位置が有効にならず、この結果、次のような配置になってしまいます。

インデントよりも大きなタブ位置は有効にならない

どうやら、箇条番号に続くタブを有効にするには、タブ位置より大きなインデントを設定する必要がある(同じことですが、別の言い方をすると、タブ位置がインデントよりも小さくないと箇条番号に続くタブが有効にならない)ようです。例えば、次の図のようにタブ位置を2文字(7.4mm)とし、インデントの設定を4文字(14.8mm)とすれば、タブ文字が有効になります。(注1)

タブ位置はインデントより小さいときに有効になる

タブ位置はインデントより小さいときに有効になる

Wordの箇条書き既定設定では箇条書きラベルと箇条内容の区切りとしてタブ文字が入力されます。このタブ文字の役割が、タブ位置に揃える役割と箇条内容とラベルの区切りという二つの役割を兼ねているという、Wordの仕様に若干の問題があるのかもしれません(注2)。

箇条書きシリーズ
1回目(11)―箇条書きは難しい?
2回目(14)―箇条書きとはなにか?
3回目(15)―箇条書きの話、世間の箇条書きガイド(続き)
4回目(16)―箇条書きのタイプとそれに対応するWordの機能・表現方法
5回目(17)―Word組み込みの箇条書きスタイルは使えない、その理由は?
6回目(18)―箇条書きのレイアウトとその設定方法
7回目(19)―Wordで箇条書きのレイアウトパターンを指定する方法(続き)

(注1)ただし、インデントを1文字分より小さくする(例えば、インデント3.6mmにする)と、2文字分のタブ位置が、タブ位置の方がインデントより大きいにも関わらず、有効になります。この場合、1文字分のインデントは箇条書きラベルと重なるためでしょう。
(注2)「Word2010:「箇条書きと段落番号」のインデントとタブ位置について」では、Word2010には、タブを「ぶら下げインデント」 ではなくタブ位置で配置するオプションがあるという記述があります。しかし、Word2019ではこのオプションが見当たりません。
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◆前回:(19)―Wordで箇条書きのレイアウトパターンを指定する方法(続き)
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【Wordの「スタイル」ってなんだろう】ゼロから学ぼう! Microsoft Wordのスタイル機能・シリーズ -アウトラインと見出しスタイルについて- vol.1

【vol.1】Wordの「スタイル」ってなんだろう

「はじめに」ということで、ウェビナー全体の構造とともに、Wordのスタイルについて、Wordの画面を使用して簡単に紹介します。


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月曜日連載! Microsoft Wordスタイル探索(19)―Wordで箇条書きのレイアウトパターンを指定する方法(続き)

前回「(18)―箇条書きのレイアウトとその設定方法」に続いて、Wordで箇条書きのレイアウトを指定する方法を調べてみます。

前回は、最初に一般的な箇条書きのレイアウトパターンを網羅し、その中で、ラベルの配置(左右)について調べてみました。今日は、ラベルと箇条内容(文)の配置について調べてみます。

まず、番号付き箇条書きを作成します。番号付き箇条書きはリボン「ホーム」の「段落番号」コマンドを使います。「段落番号」のダイアログにはラベルと箇条内容(文)の配置に関するメニューはありません(画面は前回のブログで紹介済みなので詳細は省略します)。

箇条書きの配置を設定するには、編集画面で番号付き箇条書きを設定した箇所にカーソルを置いて、右クリックで表示されるメニューから、「リストのインデントの調整」を選択します。右クリック・メニューは文脈依存なので、カーソル位置の文字によっては「リストのインデントの調整」が出ないこともありますが、そのときはカーソル位置を変えてみます。

リストのインデントの調整

リストのインデントの調整

リストのインデントの調整で表示されるダイアログでは、①番号の配置、②インデント、③番号に続く空白の扱いの3項目を設定できます。

リストのインデントの調整ダイアログ

リストのインデントの調整ダイアログ


番号の配置では、本文領域左端から箇条番号の左端の距離を設定できます。インデントは本文領域左端から箇条内容の開始位置までの距離です。この図は2つめの箇条項目を選択したときの値の例ですが、それぞれ7.4mm、14.8mmとなっています。この段落の文字サイズは10.5ポイントになっており、7.4mmは10.5ポイントの大きさの2文字分にあたります。14.8mmは4文字分です。

リボン「ホーム」の「アウトライン」コマンドで似たような箇条書きを作ることもできます。こうして作製した箇条書きの箇所にカーソルを置いて、右クリックして表示されるメニューから「リストのインデントの調整」を選択します。すると、「新しいアウトラインの定義」ダイアログが表示されます。このダイアログの配置セクションには、①左インデントからの距離、②インデント位置、③番号に続く空白の扱いという設定項目があります。

箇条書きの「リストのインデントの調整」ダイアログと言葉が少し違いますが、項目の意味は同じです。上の例では、レベル2の箇条項目を選択していますが、このとき表示されている数字も同じになっています。

番号付き箇条書きの作り方によって、設定するダイアログが異なることを除けば、2種類の箇条書きで、ラベル番号の開始位置と箇条内容の開始位置を同じように指定できることが分かりました。

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6回目(18)―箇条書きのレイアウトとその設定方法

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月曜日連載! Microsoft Wordスタイル探索(18)―箇条書きのレイアウトとその設定方法

今回は箇条書きの配置(レイアウト)を考えてみます。Microsoft Wordの機能を調べる前に、まず、Wordにこだわらず一般的に箇条書きのレイアウトパターンにどのような変数があるかを考察してみましょう。

1. 基本的な箇条書きは各項目はラベルと箇条内容から構成されます。

箇条書きの基本レイアウト

箇条書きの基本レイアウト


2. 箇条書きのラベルと箇条内容の間の空きは1文字が普通ですが、変更することもあります。次のようにラベルと箇条内容の間を詰めることもできるでしょう。

ラベルと箇条内容の間を詰める


3. 箇条書きのラベルを本文の通常段落の開始位置と同じにすることもできるでしょう。
ラベルの位置を段落の開始位置に揃える

ラベルの位置を段落の開始位置に揃える


4. ラベルが記号ではなく順序数の場合は、順序数の桁数が変わることもあります。そうすると、ラベルの文字(数字)を右揃えにするか、中央揃えにするか、左揃えにするか、という選択があります。
ラベルの文字(数字)の配置

ラベルの文字(数字)の配置


5.次は、箇条項目によって箇条内容が2行以上になることがあります。その場合、2行目以降(継続行)の開始位置を前の箇条内容と揃えるという選択肢があります。
箇条内容が2行以上になったときの継続行の行開始位置

箇条内容が2行以上になったときの継続行の行開始位置


6.箇条内容が2行以上になる場合、2行目以降(継続行)の開始位置を前の箇条内容より1文字行頭よりに揃えるという選択もできます。特に継続行が3行以上になるときは、この方が体裁が良いように思います。
箇条項目の継続行を1文字上げるレイアウト

箇条項目の継続行を1文字上げるレイアウト


7. 箇条書きブロックの前後の行間を広げて、箇条書きのブロックを見やすくすることもできるでしょう。
箇条書きブロックの前後の行間を広げる

箇条書きブロックの前後の行間を広げる

箇条書きレイアウトのための変数はこのくらいでしょう。従って、上にあげたレイアウトの設定が自由にできれば、箇条書きのレイアウトとしては十分ではないかと考えられます。しかし、Microsoft Wordの箇条書き関連のメニューをいろいろ調べてみると、必ずしも全部はうまく設定できないようです。次に少し試してみます。

まず、標準段落を用意します。

「標準」スタイルの段落

「標準」スタイルの段落

標準段落に箇条番号を付けてみます。

箇条番号を付ける

箇条番号を付ける

ダイアログに「番号の整列」と表示されていますが、この下の「新しい番号書式の定義」をクリックすると、番号書式のダイアログが表示されます。

番号書式を定義するとき、配置を指定できる

番号書式を定義するとき、配置を指定できる


これによって、箇条書きのラベルの番号の配置はできそうなことがわかります。「アウトライン」のコマンドの「新しいアウトラインの定義」ダイアログにも同様に箇条書きのラベルの番号の配置を選択するメニューがあります。しかし、箇条書きのラベルに記号を選択すると配置の指定は選択できなくなります。
新しいアウトラインの定義の番号配置メニュー

新しいアウトラインの定義の番号配置メニュー

とりあえず、上の「4.」の番号についてはできることが分かりました。しかし、記号のときの配置はできないようです。(やりかたが良くないかもしれませんね)。この箇条書きレイアウト問題は、まだよくわかっていないので、次回までもう少し探索してみたいと思います。

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月曜日連載! Microsoft Wordスタイル探索(17)―Word組み込みの箇条書きスタイルは使えない、その理由は?

Microsoft Wordには、組み込みのスタイルとして、「箇条書き」、「箇条書き2」、「箇条書き3」、「箇条書き4」、「箇条書き5」および「箇条書き継続行」、「箇条書き継続行2」、「箇条書き継続行3」、「箇条書き継続行4」、「箇条書き継続行5」が登録されています。

これらのスタイルは、推奨スタイルでないためスタイルギャラリーには表示されていません。「スタイルウィンドウ」オプションで表示するスタイルを「すべてのスタイル」に設定すると表示されます。

スタイルウィンドウに箇条書きスタイルを表示する

スタイルウィンドウに箇条書きスタイルを表示する

これらの組み込み箇条書きスタイルについて調べてみると、次のことがわかります:
第一  5つの組み込みスタイルは左インデント(行頭記号位置)が違うだけである。しかし、箇条項目の1行目の開始位置と2行目の開始位置が微妙にずれている(そろっていない)。
第二  箇条書き継続行は、箇条書き項目の中に新しい段落を追加するためのもののようだ。なお、箇条書き継続行の段落項目と次の箇条項目との空きが広がる。

第一と、第二の現象について次に詳しく調べてみます。その結論としてはWord(2019)に組み込まれている箇条書きスタイルは使わない方が良いと言えそうです。

実際の例を示します。最初は「箇条書き」と「箇条書き継続行」を適用した例です。

箇条書きスタイルと箇条書き継続行スタイルを適用した例

箇条書きスタイルと箇条書き継続行スタイルを適用した例

次は、「箇条書き2」と「箇条書き継続行2」を適用した例です。

箇条書き2スタイルと箇条書き継続行2スタイルを適用した例

箇条書き2スタイルと箇条書き継続行2スタイルを適用した例

箇条書き3以降は省略しますが、同様にインデントが少しずつ大きくなっています。

上の例を拡大してみると、各箇条書き項目の1行目と2行目の開始位置がすべて微妙にずれています。念のために箇条書きを設定した段落の設定値を確認するとぶら下げインデント2文字、タブ位置1.71文字となっています。

箇条書き項目の段落属性設定

箇条書き項目の段落属性設定

Word2019の箇条書きでは、ぶら下げインデントで箇条書きの行頭記号と箇条書きの段落先頭の空きを設定するようです。このとき、もしタブ位置がぶら下げインデントよりも行頭記号寄りに設定されている場合、箇条書きの段落先頭行の行頭位置がタブ位置になっています。

ぶら下げインデントとタブ位置の関係

ぶら下げインデントとタブ位置の関係

これを確かめるために、箇条書きの段落属性でタブ位置をクリアしてみます。

箇条書きの段落のタブ位置をクリアする

箇条書きの段落のタブ位置をクリアする

クリアした結果は次のようになります。

箇条書き段落のタブ位置をクリアしたときとクリアしないときの比較

箇条書き段落のタブ位置をクリアしたときとクリアしないときの比較

タブ位置をクリアした場合、箇条書きの段落の先頭行と2行目の開始位置がピッタリ揃うことが分かります。

次は箇条書き継続行です。箇条書き継続行は、箇条書きの項目が2つのブロックになる場合に、2つのブロックの行頭位置を揃えるために用意されているようです。しかし、これはブロックの区切りに強制改行(Shift+Enter)を入力することで、ほぼ同じ効果を生むことができます。

箇条書き継続行の代わりに強制改行を使う例

箇条書き継続行の代わりに強制改行を使う例

こうしてみますと箇条書き継続行スタイルを使う意義はほとんどないでしょう。

以上により、Word(2019)に組み込まれている箇条書きスタイルは使わない方が良いと考えられます。

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月曜日連載! Microsoft Wordスタイル探索(16)―箇条書きのタイプとそれに対応するWordの機能・表現方法

箇条書きについて、前々回(14)―箇条書きとはなにか?前回(15)―箇条書きの話、世間の箇条書きガイド(続き)で調べたことをまとめて、それをMicrosoft Wordでどのように表現するかを考えてみます。

いままで調べたことをもとにして、世間一般で使われる箇条書きをまとめてみます。

箇条書きのタイプは大きく項目列挙型と用語定義型に分けられ、さらに項目列挙型は項目に順序があるタイプと順序がないタイプに分けられます。また、箇条書きを表示する方法としては、垂直リスト(display)と文中(run-in)に分けられます。

これらを組み合わせると箇条書きを7種類のタイプに分けることができるでしょう。

箇条書きのタイプ

箇条書きのタイプ

この7種類についてMicrosoft Wordの機能はどのように対応しているのでしょうか。

Wordで箇条書きに対応する機能として、まず、リボン「ホーム」の段落グループには次の3つのボタンがあります。

段落グループの3つのボタン

段落グループの3つのボタン

このうち、左の「箇条書き」は図の分類では、「3」順序なしの一階層のタイプに対応します。中央の「段落番号」は「1」の順序付き一階層のタイプに対応します。また、右の「アウトライン」は、「2」「4」「5」の多階層の箇条書きに対応します。

一方、Wordには、「6」用語定義型の箇条書きを直接指定する機能はありません。これはあくまでも用語定義型の構造をもつ箇条書きを直接指定する機能はないということであり、用語定義型の箇条書きを作成できないということではありません。WordのWYSIWYG編集機能を使って用語定義型のレイアウトを作成し、カスタム版の用語定義型用スタイルを設定できるはずです。

また、Wordで「7」文中の箇条書きを作成するには、ListNumフィールドを使います。次の図は、垂直リストの箇条書きは、「段落番号」を使い、文中の箇条書きはListNumフィールドを使って設定したものです。

垂直箇条書きと文中箇条書き

垂直箇条書きと文中箇条書き

なお、図で分類した箇条書きの7パターンは箇条書きの構造的側面に注目した分類です。箇条書きを構造という点で明確に定義しているのはHTMLのタグです。しかし、HTMLでは文中(run-in)の箇条書きに直接対応するタグはありません[注]。

箇条書きというのはなかなか厄介ですね。

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[注] CSSのdisplay:inlineという指定を使えば、箇条書きの項目を横に並べることができますが、これは文中の箇条書きとはいえません。HTMLで文を表すのは「<p>」タグですが、箇条書きを表す「<ul>、<ol>」タグは、「<p>」タグの内容にできないためです。文中の箇条書きは、「<span>」タグを使って表現することになるのでしょう。
[注2]最初に公開した文書に誤りがあり、当日14時に更新しました。


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XSL-FO試行錯誤 索引でページ番号をmergeできるのは3ページから

XSL-FOの索引でページ番号が連続するとき、最初と最後のページ番号だけ表示して途中のページを省略するプロパティがあります。

  • 索引キーが連続するページに登場する
  • 索引キーのindex-classが同じである(index-classが異なるとマージ処理が指定されていても分離される)
  • merge-ranges-across-index-key-referencesプロパティ”merge”が設定されている

このときmerge-sequential-page-numbersmergeを指定いると、ページ番号表示が範囲形式にまとめられます。範囲形式のときに最初のページ番号と最後のページ番号の間の文字は<fo:index-page-citation-range-separator>で指定可能です。

仕様にも「3ページ以上のとき」とあり、2ページのときはとくに何もしません。

この機能は、索引に指定した語の登場ページを列挙するときに表示をまとめる機能であり、「トピックと語がほぼ一致するので、索引表示はトピックの範囲が分かるようにしたい」という要望のためのものでは「ない」ということです。
具体的には、筆者は「2ページ連続のときも範囲形式で表示したい」とFOを記述しようとして「そういう機能ではない」という指摘を受けました。

ちなみに「トピックの範囲を常に範囲形式で表示したい」というときはどうするかについては、「トピックは必ず2ページ以上となる」という制約を付けられるのであれば(見開き2ページを基本構成とするなど)、<fo:page-number-citation>を使えば良いでしょう。制約がないと、トピックが1ページの範囲のとき「3ページ-3ページ」のような表示になってしまうかもしれません。(<fo:static-content>内のマーカ参照でのこういった重複については、AH XSL Formatterではaxf:suppress-duplicate-marker-contentsという拡張仕様があります。)


索引 22–2–2 連続ページ番号の範囲表示 | XSL-FOの基礎 第2版

索引自体の記述例はサンプルFOをご覧ください。
https://www.antenna.co.jp/AHF/ahf_samples/sample-fo.html#page-set


電帳法の新令から読取る、残ってしまった曲者要件とは?

皆様もご存じの通り
インターネット版 官報 (特別号外 第30号)に次の記載があります。

上記URLは先頭の352ページから改ページして354ページまでご確認ください。

上記は「電子計算機を使用して作成する国税関係帳簿書類の保存方法等の特例に関する法律施行規則の一部を改正する省令」です。

皆様は両方押さえておられましたか?
なかなか、官報まで目を通すのは大変ですよね!

私も、この官報を見つけ分析するのに、少し時間がかかりました。
さて、改正された電帳法施行規則(新令)の「スキャナ保存」に係る要件を順番に見ていきましょう!

新令 第2条

「入力方式」:
旧令とほぼ同じ(業務サイクル/速やか(一般書類は適時入力))
「一定水準以上の・・」:
旧令と同じ

  • ▼200dpi以上256階調,カラー

が基本的に要件として残る

「タイムスタンプ」:
受領者等読み取り時の自署や特に速やかは撤廃された◎

  • ▼「一の入力単位」毎にタイムスタンプ付与

が要件として残る。条件付きでタイムスタンプ不要◎

「読取り情報の保存」:
  • ▼解像度、階調、大きさ情報の保存(確認)

が基本的に要件として残る

「ヴァージョン管理」:
  1. ▼①訂正削除を行った場合には、これらの事実及び内容を確認することができる
  2. ▼②訂正削除を行うことができない。

の何れかが要件として残る

「入力者の情報」:
  • ▼入力者に関する情報の確認。

要件として残る

「適正事務処理要件」:
撤廃◎
「帳簿との相互関連性」:
旧令と同じ

  • ▼請求書などの書類と帳簿の相互にその関連性を確認することができること

が要件として残る

「見読可能装置の備付け等」:
旧令と同じ▼
「システム関係書類の備付け」:
旧令と同じ▼
「検索機能の確保」:
条件付きでやや緩和(範囲指定、2つ以上の検索項目での絞込検索が要件から削除)
「所轄税務署などへの申請」:
撤廃◎

総合的に見ると
大きな撤廃は

  • 申請不要
  • 定期検査不要
  • 受領者等読み取り時の自署や特に速やかの不要
  • タイムスタンプ条件付きで不要
  • 検索要件条件付きでやや緩和

となります。

電帳法の新令から読取る残ってしまった曲者要件とは?

「一定水準以上の・・」:
▼200dpi以上256階調,カラーが基本的に要件として残る
「タイムスタンプ」:
▼「一の入力単位」毎にタイムスタンプ付与が要件として残る。
「読取り情報の保存」:
▼解像度、階調、大きさ情報の保存(確認)が基本的に要件として残る
「ヴァージョン管理」:
▼①訂正削除を行った場合には、これらの事実及び内容を確認することができる②訂正削除を行うことができない。の何れかが要件として残る
「入力者の情報」:
▼入力者に関する情報の確認。要件として残る
「帳簿との相互関連性」:
▼請求書などの書類と帳簿の相互にその関連性を確認することができることが要件として残る

以上の6要件が厄介な要件となります。

皆様は、これらの内容が読み取れましたか?

以上 参考になれば幸甚です。

【皆様へのお薦めウェビナー】

“改正”電子帳簿保存法と令和3年税制改正大綱より、電帳法抜本緩和をズバリ解説
日時:
2021年5月25日(火)16:00~16:45
概要:
財務省が公開している “改正” 電子帳簿保存法の新旧比較表と、令和3年税改正大綱の電帳法の抜本緩和情報を元に、把握できる要件を解説します。
内容紹介・お申込みページ:
https://www.kokuchpro.com/event/20210525/ウェビナーは終了しました。

是非ともご参加お待ちしております。


月曜日連載! Microsoft Wordスタイル探索(15)―箇条書きの話、世間の箇条書きガイド(続き)

月曜日連載! Microsoft Wordスタイル探索(11)―箇条書きは難しい?でも触れたとおり、Microsoft Wordの箇条書き関係の機能、箇条書きスタイルを理解して使いこなすのは結構難しいと感じています。考えてみると、その原因はいろいろあります。大きく分けると次のふたつになります。

  1. 普段、文章を書いたり読んだりするときの箇条書き(世間の箇条書き)と、Wordでの箇条書きの機能のミスマッチ
  2. Wordの箇条書き機能、箇条書きスタイルが整理されていなくて複雑になっている

箇条書きの探索を進めるために、まず最初に世間の箇条書きについて、前回(月曜日連載! Microsoft Wordスタイル探索(14)―箇条書きとはなにか?、Oxfordスタイルと、HTMLを見ました。

もう少し調べてみましょう。The Chicago Manual of Style (17th Edition)では、Lists and Outline Styleという項で箇条書きについてまとめています。
概要は次のとおりです。
・リストの項目は並列の要素で構成するべき
・先頭の番号や文字は省略可能
・近接する類似リストは同じ扱いにする
・リストには文章中(run-in)と垂直リスト(vertical-list)がある。短くてシンプルなリストは文章中の方が良く、組版で目立たせたり、長い、あるいは多段階のものは垂直リストが良い

この他、箇条書きでの大文字化や句読点のような英語特有のルールも記述されています。本書はサンプルがいろいろ掲載されており、結構充実しています。次は多階層の箇条書きのサンプルです。

Chicago Manualの多階層箇条書きのサンプル(p.415)

Chicago Manualの多階層箇条書きのサンプル(6.132 Vertical lists with multiple levels (Outlines). p.415)

Chicago Manualには箇条書きにすべきでない例として次の説明があります。
「箇条書きの項目が非常に長い文、あるいは複数の文から構成されるとき、(中略)項目は通常の段落テキストのように組版し、段落先頭に番号をつけて組版できる」(p.415)

日本語では、「JIS X 4051日本語文書の組版方法」の8.4 箇条書き処理の規定があります。概略を紹介します。

箇条書きには用語定義型箇条書きと項目列挙型箇条書きの2種類があり、
用語定義型
用語と定義の構成として用語の直前で改行する。用語と定義は同行にするか、用語の終わりで改行するかの選択ができる。用語のフォントの既定値は角ゴシック。用語と定義(改行するとき)の段落字下げは定義の記述の文字サイズの全角アキ。用語の終わりで改行しない場合、用語と定義の記述との字間を定義の記述の1文字分のアキとする。
項目列挙型
順序付き列挙と順序なし列挙がある。箇条項目はそれぞれラベルと箇条内容で構成する。箇条項目は改行にする。順序付きのときのラベルは横書きならアラビア数字、縦書きのときは漢数字を既定値とする。また順序なし列挙のラベルはビュレットを既定値とする。ラベルは箇条内容の2文字分領域に、縦書きでは下、横書きでは右に揃えて配置するのを既定値とする。順序ラベルと箇条内容は、箇条内容の文字サイズの全角アキとする。

JIS X 4051で規定する箇条書きの種類はHTMLの箇条書きの種類と似ています。しかし、OxfordやChicagoのような段落内に配置する(run-in)箇条書きが規定されていません。

JIS X 4051を除く手元の日本語組版関係のガイドブックでは箇条書きについてのガイドはあまり詳しくありません。例えば、『原稿編集ガイドブック』は「箇条書きは番号を付けるか、付けないか、付けるとすればどのような番号にするかを決める」(p.78)というガイドのみです。ちなみに本書のページは、全般的に箇条書きの項目なのか、見出し番号なのか、番号付き段落なのかが区別しにくくなっています。

原稿編集ガイドブックのページは、番号(記号)付き見出し、番号(記号)付き段落、番号(記号)付き箇条書きの区別が分かりにくい

原稿編集ガイドブックのページは、番号(記号)付き見出し、番号(記号)付き段落、番号(記号)付き箇条書きの区別が分かりにくい

『文字組みの基準』には箇条書きについての記述がありません。ちなみに、本書の中の次の箇所は箇条書きにあたりそうです。

『文字組みの基準』p.1より

『文字組みの基準』p.1より

『文字組みの基準』p.24より

『文字組みの基準』p.24より

『文字組みの基準』の著者達は上の2か所にどういうルールを適用しているのでしょうか? もしかすると、箇条書きを意識していないのかもしれませんね。

参考資料
Lists and Outline Style “The Chicago Manual of Style (17th Edition)” The University of Chicago Press, 2017 pp. 411-416
JIS X 4051:2004 日本語文書の組版方法 平成16年3月20日改正 日本規格協会 発行
『原稿編集ガイドブック』日本エディタースクール、2010年5月10日第6刷
『文字組みの基準』藤野薫(代表編者)、日本印刷技術協会発行、2013年3月8日初版第4刷


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月曜日連載! Microsoft Wordスタイル探索(14)―箇条書きとはなにか?

今回は月曜日連載! Microsoft Wordスタイル探索(11)―箇条書きは難しい?(本文では「前回」と略きします)の続きです。

前回は、思わず「Microsoftは箇条書きという言葉さえも独自仕様にしてしまう」と書いてしまいましたが、世間一般で箇条書きという言葉をどのように使っているかをもう少し調べてみます。“Oxford Style Manual”では15.1 Lists(リスト)の説明が日本語の箇条書きについての説明にあたります。簡単に要約すると次のとおりです。

1.リストは関係する要素を整理したもので、文章中に配置したり、行単位で配置される。
2.リストの項目の共通項を文章で明確にすべきである。また、文法的に整合していて、バランスがとれていること。
3.リストが文章中にあるとき、run-onまたはin-textという。各項目を改行して表す(display)こともできる。
4.改行する(display)リストには3種類ある。
(1) 番号または文字でマークするリスト
(2) 黒丸(bullet point)でマークするリスト
(3) マーカーのないシンプルなリスト
5.リストの要素をテキストから参照するとき、または順序または階層を示すことが望ましいとき、番号を付けると意味が明確になる。
6.番号や黒丸のないシンプルなリストとして改行表示することもできる。

なお、冠詞の使い方、行頭の大文字と小文字、区切りのカンマとピリオドの使い方に関するガイドも記載されていますが、英語特有なので省略しています。詳細は原文を参照してください。

上でbullet pointを黒丸と訳しています。しかし、bullet pointを箇条書きと翻訳することもあるようなので、Microsoft Wordのリボン「ホーム」の段落グループにある「箇条書き」コマンド(次図)はbullet pointを翻訳したものかもしれません。

箇条書きコマンド

箇条書きコマンド

ちなみに、HTMLではどうかというと、HTML5仕様のタグの定義は次のようになっています。
・HTML5では、リストの項目を<li>要素で表す。<li>要素は、次の3つの親の子供となる。
・<ul> 順序のないリストのブロックを表す
・<ol> 順序のあるリストのブロックを表す。項目の入れ替えで文章の意味が変わる
・<menu> 各項目がコマンドのブロックを表す。

HTML5ではもう少し複雑な構造をもつリストとして定義リスト(<dl>)があります。
・<dl>は<dt><dd>から構成されるブロックを表す。
・<dt>で対になる<dd>に対する説明書き
・<dd>対応する<dt>要素の内容

HTML5のタグは、体裁はまったく無視して、テキストの構造だけを表現するものです。それだけに意味としては理解しやすいと考えますが、いかがでしょうか。

参考資料
15.1 Lists “New Oxford Style Manual” Oxford University Press, 2016 pp. 299-303
HTML5 https://html.spec.whatwg.org/multipage/grouping-content.html#grouping-content


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月曜日連載! Microsoft Wordスタイル探索(13)―自動生成目次の見出しに番号がついてしまう。番号が付かないように変更するには?

明日は、ちょっと一息・アンテナハウスウェビナー「ゼロから学ぼう! Microsoft Wordのスタイル機能・シリーズ -主にアウトラインと見出しスタイルについて-」です。

明日のデモの準備で「目次の自動生成」をしていたところ、自動生成した目次の「目次」という見出しに番号がついてしまいました(次の図)。

目次を自動生成すると「目次」に番号がついてしまう

「目次」に番号がついたため、もともと文書中にあったすべての「見出し」の番号も自動的に変更されています。これはちょっとまずいので、「目次」の見出しに番号がつかないように変更してみます。 

まず、なぜこのようになるのか、原因を探ってみます。

上の目次を作るに際して、リボン「参考資料」の「目次」メニューで「自動作成の目次2」コマンドを実行したのですが、そのプレビューで「目次」に番号が入っているのが確認できます。

目次の自動生成のメニュー

目次の自動生成のメニュー

自動生成される目次の「目次」という見出しは、どうやら「目次の見出し」というスタイルが適用されるようです。そこで、リボン「ホーム」のスタイルウィンドウを開いて、「目次の見出し」の設定を確認すると、「目次の見出し」で基準とされているスタイルは「見出し1」になっています。

目次の見出しのスタイルは「見出し1」を基準としている

目次の見出しのスタイルは「見出し1」を基準としている

スタイルギャラリーで確認すると、この文書では、見出し1スタイルにはアウトライン番号が自動的につくようになっています。「目次の見出し」スタイルは見出し1スタイルの設定を継承しているためアウトライン番号がつくようです。

見出し1スタイルは、見出し用のアウトライン番号がつくようになっている

見出し1スタイルは、見出し用のアウトライン番号がつくようになっている

そこで、「目次の見出し」スタイルの設定を変更します。スタイルウィンドウで「目次の見出し」を選択し、右クリック・メニューの「変更」をクリックして、「スタイルの変更」ダイアログを表示します。そこで、基準にするスタイルを「見出し」から「標準」に変更します。

基準にするスタイルを「見出し1」から「標準」に変更

基準にするスタイルを「見出し1」から「標準」に変更

序でに、フォントサイズを16ポイントから12ポイントに、フォントを明朝からゴシックに変更します。

あらためて、目次の自動生成すると次のように「目次」は番号なしとなりました。これでOKです。

今度は自動生成した目次の「目次」という見出しに番号がつかない

今度は自動生成した目次の「目次」という見出しに番号がつかない


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