カテゴリー別アーカイブ: CAS-UB

第二回技術書同人誌博覧会に出店します。

毎日お疲れ様です。
本日は電子出版サービスグループが担当します。

アンテナハウスが「アンテナハウスCAS電子出版」でプリントオンデマンド出版している技術書は、10冊以上あります。製品マニュアルを含めると倍くらいでしょうか。

「技術書」に関する少部数(同人誌)即売会が定期的に開催されるようになって、はや数年。

かの「技術書典」が初めて開催されてから、もう7回目を迎え、開催するごとに規模を増しているのを見て、実は技術者開発者って、自分の知識や技術を外に出したい、新知識や新技術を取り込みたい、意見交換したいんだなと思いました。

わたしですか?
わたしはPCでテレビが見られてネットサーフィンできればオールオッケー!ストレスなく使えていればよい、根っからのコンシューマ(一般消費者)です。

それはさておき、技術書に絞った同人誌即売会に新しい会が生まれ、12月14日、第2回目が開催されることになりました。

第二回技術書同人誌博覧会

技術書典(抽選)とは違い、早い者勝ちなので、我がアンテナハウスは申し込み開始日に電光石火の勢いで応募しました!
今月の半ばから入場チケットの申し込みが出来るようになるそうなので、そろそろサイトページができるころかもしれません。

売り子の社長が面白いことを言っていました。

技術書典は最近、時間を区切り、概ね午前中(~13時まで)は有料チケット購入者だけが入れるようにし、午後の時間帯は無料開場するという方針を取っています。
(技術書同人誌博覧会も同じ様式ですが、無料チケットになります。)

さて、売り上げ結果はというと、チケットを購入した人が会場を回っている時間帯のほうが大きく、逆に午後の無料開放時間帯、来場者数は多いですが、驚くほど売り上げが少なかったということでした。
売り子から見る「客」の質は、チケットを購入した来場者のほうが圧倒的に高かったことがわかります。よく考えればわかることですが、面白いですよね。。

今回の会も、同じ現象が起きそうです。
第二回技術書同人誌博覧会、12月14日(土)、プラザマーム(アンテナハウスブース:3階-た04)で開催です。
お見逃しなく!そしてご来場・ご来店をお待ちしております!

技術書同人誌博覧会公式サイト:https://gishohaku.dev/
一般参加のご案内:https://blog.gishohaku.dev/entry/gishohaku2-attend
@技術書同人誌博覧会 運営事務局


9月22日開催予定「技術書典7」のサークル情報公開! 

来月9月22日(日)池袋文化会館の2F/3Fで開催予定の技術書典7

日時 2019/09/22 (日) 11:00〜17:00
場所 池袋サンシャインシティ 展示ホールC/D
主催 TechBooster/達人出版会
一般参加 11時~13時のみ有料

昨日夕方よりサークル情報が公開になりました。

技術書典7 | サークルリスト

アンテナハウスCAS電子出版は、「き45D」が割り当てられました。

アンテナハウスCAS電子出版の頒布情報

今回の初出は『簡単!Markdown+CSSによる冊子本作り ー理論と実践ー』です。

本書自身Markdownで執筆して、AH FormatterでPDF化しています。

Markdownは原稿書きやすくていいですよ!

ぜひ、ご来場いただき、本書を手に取ってご覧ください。

(続き)
Markdown+CSS組版で冊子本(PDF)を作ってみる


IT技術書オンリーイベント「技術書同人誌博覧会」(7月開催)に参加します。

皆様、ご無沙汰しております。
電子出版サービスグループです。

ちょっと(大分)早いですが、7月開催の

IT技術書オンリーイベント「技術書同人誌博覧会」

に出展することが決まりました。このイベントは、エンジニアの登壇を応援する会が今回初めて開催するイベントになります。

先の「技術書典」では、応募者多数であっさり当落してしまい、リベンジ(?)です。こちらの応募は「先着順」で、告知から数時間以内に申し込みしました。

後で知ったのですが、なんとその日のうちに締め切りだそうで…。ものすごい人気ぶりです。

「技術書同人誌」。技術書典が回を重ねるごとに大きくなっていっているので、この博覧会もそんな感じになりそうです。そのうち「Japan IT Week」みたいになるのでしょうか。

技術者たちがいかに自分の持つ技術やそれにまつわる知識を世に出したいのか、共有したいのか見て取れます。または、手っ取り早く一箇所で自分が求める技術知識を吸収できる機会であり、新しい仲間と出会う機会でもあります。需要と供給が共に高い例とも見受けられます。

アンテナハウスも、PDFに代表されるXML技術をはじめ、PDFをうまく利用する技術や知識、製品の使い方などを様々な形で発信、技術の向上などに貢献(ついでに売り上げ増加)できれば最高です。

技術書同人誌博覧会

7月27日(土)午前10時から、「大田区産業プラザPIO」(東京・蒲田)で開催。
詳細は、公式ホームページで確認できます。

<<開催概要>>

日時:2019年7月27日(土) 11時開場(サークル開場10時)/17時閉場
会場:大田区産業プラザPiO(https://goo.gl/maps/vJV8nmqDvmmzoVWJA
主催:エンジニアの登壇を応援する会(https://portal.engineers-lt.info/
イベント公式ツイッター:https://twitter.com/gishohaku
参加者数:1000名(サークル参加者・一般参加者含む)※予定
頒布予定冊数:約10000冊(※参加者の申告による)


『JLA図書館実践シリーズ 37・38 図書館利用に障害のある人々へのサービス アクセシブルなEPUB版』販売中です。

お久しぶりです。
電子出版サービスグループの当番がやって参りました。

2018年12月20日、アンテナハウスオンラインショップから、CAS-UBで制作されたEPUBを販売しました。

JLA図書館実践シリーズ 37・38
図書館利用に障害のある人々へのサービス アクセシブルなEPUB版
(日本図書館協会障害者サービス委員会 編)

本書は、図書館の「障害者サービス」の基本テキストです。障害者サービスを「図書館利用に障害のある人々へのサービス」という幅広い概念でとらえ、図書館を利用する際の障害を取り除き、すべての人々が図書館サービスを受けられる環境づくりのために必要な考え方、ツール、資料、サービスの実践、さらには関係する制度・法規にも言及しています。(cas-supportブログより)

書籍の詳細は、アンテナハウスオンラインショップの販売ページにてご確認いただくとして、このEPUBの特長は、一般的なEPUBの特長のほかに、視覚障害者に少しだけ優しいという点です。

  1. DRMがかかっていないので、音声読み上げがスムーズです。
  2. 各所に挿入されている図や写真には代替テキストを用意しています。
  3. Windows最新Webブラウザ「Microsoft Edge」などで閲覧できるほか、プレクストークPTR3、MyBookⅤ(2019年1月以降対応予定)、Dolphin EasyReader、など、様々な機器、ソフトで再生できます。
  4. 紙の書籍と同じ「ページ」になっています。従って、「○○ページを見て」という意思疎通が可能です。

紙の書籍では上下巻構成となっていますが、EPUB版は合本です。電子書籍にご興味をお持ちの方は、少しだけお得なのでぜひ購入してみてください。紙版と見比べてみても面白いですよ。

なお、紙版については日本図書館協会販売部他、全国の書店、オンライン書店にて販売中です。
電子書籍(EPUB)は、アンテナハウスオンラインショップで販売中です。

  • アンテナハウスオンラインショップ 販売ページ
  • 電子書籍制作Webサービス:CAS-UB

『PDF Cook Book』を順次公開中

『PDF Cook Book』は、PDFの料理本『PDF CookBook』を簡潔にまとめたものです。
先日行われた『技術書典5』でも多くの方々にお買い上げいただきました。
現在はPDF Tool APIのWebページにてVol.1~Vol.3まで公開しております。

PDF CookBook Vol.1 ページ
PDF CookBook Vol.2 ページ
PDF CookBook Vol.3 ページ

PDFの料理本『PDF CookBook』は、PDF Tool APIで実現できる機能を目的別にわかりやすく解説しております。
また、すぐにでもご使用できるようにJavaでのソースコードも記載しています。

自社システム、及びアプリケーションへPDF加工・編集機能を追加したい場合や、エンドユーザー様へのご提案時に参考にしてください。

PDF Tool API V6

「Antenna House PDF Tool API」(PDF Tool API)は、PDFファイルの情報取得やPDFファイルの加工・編集を行うライブラリです。

PDF Tool APIに関する詳しい情報は、PDF Tool APIページ を御覧ください。

PDF CookBookに関する詳しい情報は、PDF CookBookのご紹介 を御覧ください。

PDF Tool APIを組み込んだブラウザベースでPDFを編集するデモサイトをお公開しております。詳しくは、PDF Tool API デモ を御覧ください。

〒103-0004
東京都中央区東日本橋2-1-6 東日本橋藤和ビル5F
アンテナハウス株式会社
◆ご購入に関するお問い合わせ(祝日を除く月~金曜日9:30~18:00)
TEL : 03-5829-9021
FAX : 03-5829-9023
E-mail: sis@antenna.co.jp
URL : https://www.antenna.co.jp/


プリントオンデマンド本で変わるソフトウエア製品のマニュアル提供形態

ソフトウエアの分野では利用者向けのドキュメントが重要な意義を持ちます。プログラミング言語やIT技術に関する本もそうですが、ソフトウエア製品を使うにも優れた技術ドキュメントが必須です。

技術ドキュメントが優れているかどうかで製品の販売額も変わってくるのだろうと思います。

さてそうしたドキュメントができたとして、ドキュメントを利用者の手元に届ける必要があります。ドキュメントの配布形態や配布方法は一昔前と比べて、抜本的に変化しました。

弊社のデスクトップ製品マニュアルの提供方法について、20年前と現在を比較してみますと:

20年前(1998)のソフト製品販売
・製品はCD-ROMに収容して紙マニュアルを同梱したパッケージで販売
・マニュアルは印刷製本して製品に添付

現在(2018)のソフト製品販売
・製品はオンラインショップからダウンロードしていただいたり、CD-ROMに収容して紙マニュアルを同梱したパッケージで販売(パッケージ版)
・マニュアルはPDF版を製品に同梱してPCにインストール
・Webマニュアルをホームページに掲載
・紙版をPODでアマゾン、hontoなどより販売(但し、一部製品)

製品の提供方法の変化としては、ダウンロード販売が増えてきたことがあります。

また、マニュアルの提供形態も、紙(アナログ)主体からデジタル主体へとシフトしました。デジタル版ではWebマニュアルとPDFになっています。

そしてアナログの紙は、以前はデフォルトで同梱でしたが、現在はオプションで有償に変更しています。

PDFを製品に添付しているにも関わらず、紙版が売れるのだろうか? という疑問をもたれる方が多いと思いますが、やはり紙を望まれる方が一定の割り合いでいらっしゃいます。次は、アマゾンなどより販売しているデスクトップ製品マニュアルです。最近の「CAS電子書籍」では、『瞬簡PDF書けまっせ7』のマニュアルが一番人気です。

昔は本の流通は、出版社⇒取次⇒書店といった経路を通していて、本として販売するためには結構沢山の部数を印刷・製本して準備する必要がありました。このため多品種少量な本の提供が難しかったのですが、近年はプリントオンデマンドで本の販売が簡単にできるようになり、提供形態の選択肢が増えたことが一番ありがたく感じます。

プリントオンデマンド(POD)の紹介

このようなドキュメント制作・配布形式の多様化は、弊社の「デジタル出版物制作Webサービス CAS-UB」です。

CAS-UBご案内Webサイト


CAS-UB:章見出しのPDF用CSSレイアウトカスタマイズ

皆さん、こんにちは。CAS-UB 営業担当です。

CAS-UB成果物の出力レイアウトは、予めテーマとして用意されているものから選択します。さらにそれをカスタマイズできます。今回はCAS-UBのPDFレイアウトカスタマイズとして「章見出し」のデザインをCSSでカスタマイズした事例を紹介します。

章タイトルをCSSでデザインする

PDFのレイアウトをカスタマイズするには、専用のCSS「styleset-pdf.css」ファイルが必要です。
先ずは空っぽのCSSファイルを作成しましょう[1]

章見出しのつくり

章見出しのレイアウトを変更するには、章見出しがどのようなレイアウト構成を持っているかを事前に把握しておく必要があります。

下の図を見ながら確認しましょう。

CAS-UBの記事編集画面の上部には、「タイトル」欄と、その横に「記事の種類」リストが並んでいます。

記事の種類が「本文:章」となっているとき、「タイトル」欄に挿入されているテキストがPDF出力したとき、「章見出し」になります。

次にCSSの構成を見ていきます。

EPUBに限らずPDF出力でも、「章」と設定されたタイトルには、デフォルトで「章番号」が付与されます(CAS-UB 生成画面より、PDFの「レイアウト設定」画面で変更が可能)。章番号を見出しに出す場合、これもCSSでカスタマイズすることができます。

PDF出力の場合のCSS属性は下記のとおりです。

項目 クラス属性 分類
章タイトル s-title-level1 ブロック
章番号 s-title-level1-number インライン
章タイトル・テキスト s-title-level1-text インライン

単純なものならば、この3つのクラス属性についてCSSを指定するだけで、見映えのする章見出しをデザインできます。

レイアウト設定例

章タイトル-縦組扉中央 章番号:黒地白抜き、章タイトル:白地黒抜き

章見出しのPDFレイアウトを予めCAS-UBの生成画面より、PDF:レイアウト詳細設定で設定しておきます。

  • 見出し番号レベル:1:章のみ(0:番号なし以外を選択)
  • 章扉の作り方:章扉を作り、その裏のページから節
  • 章扉の文字組方向:縦組
  • 章扉のタイトルの行進行方向の:中央
CSSコード
.s-title-level1{
font-weight: bold;
}
.s-title-level1-number{
padding:0.8em 0.8em 0 0.8em;
background-color:black;
border:1px solid black;
color:white;
}
.s-title-level1-text{
padding:0.8em;
border:1px solid black;
}

章タイトル-縦組扉なし、ライン

PDF:レイアウト詳細設定

  • 見出し番号レベル:1:章のみ(0:番号なし以外を選択)
  • 章扉の作り方:章は作らず、章は改ページで始まる
  • 章(見出しレベル1)>位置 レベル1:行頭寄せ
CSSコード
.s-title-level1{
font-weight: bold;
margin-top:-0.25em;
padding-top: 0.75em;
border-top:2px solid black;
border-right: 2px solid black;
padding-right:3px;
}
.s-title-level1-number{
background-color:black;
color:white;
}
.s-title-level1-text{
margin-top:1em;
}

PDF出力はEPUBと異なり、ユーザーが自由にCSSを設定することはできませんが、ある程度のデザイン力はありますので是非この機能を使ってみてください。

PDF出力用のCSS設定については、CAS-UBサイトの「サポート&ガイド一覧」より、CAS-UB PDF生成のためのガイド「第6章 見出しと本文にメリハリを付ける」をご参照ください。

CAS-UBサポート&ガイド一覧

[1] PDFのレイアウトカスタマイズ用のスタイルシートファイルはCSS(Cascading Style Sheets)の書き方を採用していますが、CSSそのものではなく、使えるプロパティの名前や値はCSSとは若干違いますのでご注意ください。


CAS-UB V5はレスポンシブなWebページ生成や、UBテキスト機能の公開などが目玉です。

出版物編集制作WebサービスCAS-UBは、2011年9月にサービスを開始してから、既に満7年を経過しました。この間、お客様の要望と自社での出版物制作の経験をもとにバージョンアップを重ねて参りました。Webサービスですのでバージョン番号を付けがたいのですが、社内の開発用サーバーで進化させてからまとめてクラウドを更新するという方法でバージョンアップをしています。

昨年は12月のバージョンアップでV5となりました。12月7日に追加した機能の一覧は次の通りです。

Webページを生成の強化

1.フレームによる目次の表示をレスポンシブ方式に変更

目次と本文を分割したindex-multiview.htmlを廃止して、目次のメニューアイコンを追加しました。目次のメニューアイコンを生成すると、広い画面のときは目次を左側に常時表示し、スマホや画面幅が狭いときはメニューアイコンのクリックやタップで目次をオーバーラップ表示します。

動画をこちらに用意しています:レスポンシブなWebページ生成

2.出版物全体を通しての全文検索機能を追加

全文検索機能を追加できるようにしました。目次に「全文検索」のリンクが追加され、クリックすると目次が全文検索画面になります。検索ワードを入力して[検索]ボタンをクリックすると、ヒットした記事と該当部分周辺のテキストが一覧されます。

3.WebページのレイアウトをEPUBとは別に自由にカスタマイズ

style_epub3web.css というファイルをスタイルシート画面にアップロードしておくと、Webページを生成したときに、すべてのファイルにリンクされます。この場合、style.cssはリンクされませんので、EPUBとはまったく別にカスタマイズできます。ユーザー・ガイドにWebページのカスタマイズ方法を追加しています。

4.タイトルページの追加

タイトルページを最初のページ(index.html)にできるようにしました。

5.生成設定をEPUB3と分離

従来は、Webページの生成設定はEPUB3の設定を適用していましたが、EPUB3と分離して、Webページ生成専用の設定をできるようにしました。

UBテキスト形式のダウンロードとアップロードを追加

「UBテキスト」は、CAS記法でマークアップして、出版物の構成を示せるようにしたテキストファイルです(UBはUniversal Bookの略)。「UBテキスト」では、出版物の構成とツリー構造を表現できます。各記事の内容は、CAS記法でマークアップします。

ダウンロード画面で、「UBテキスト」のダウンロードとアップロードをします。ダウンロード画面は、記事編集画面などの[その他のメニュー]のクリックで表示されるメニューの「ダウンロード」で表示されます。

バックアップ/リストア機能の操作性改善

1.バックアップファイルのリストアで、書誌情報もリストアできるようにしました。
2.[その他のメニュー]に バックアップ を追加しました。ホーム画面に戻らなくても、編集画面などからバックアップ画面に遷移できます。
3.出版物新規作成で、バックアップファイルをリストアして作成できるようにしました。

その他の強化強化と改善

1.記事編集画面のCAS記法入力支援ボタンを変更

[インクルード]ボタンを廃止して[引用]ボタンを追加しました。[引用]ボタンで、ブロック引用 と 整形済みブロック をマークアップできます。

2.画像画面の変更

画像画面で、各画像のファイルサイズと更新日時を表示するようにしました。

3.スタイルシート画面の変更

スタイルシート画面で、各ファイルのサイズと更新日時を表示するようにしました。

4.生成の一般設定の変更

PDFやEPUBの生成で、書誌編集画面でISBNが登録されていても、ISBNなしを選べるようにしました。

5.PDFの生成設定の複製を強化

PDFの生成設定の複製で、他の出版物の生成設定も複製できるようにしました。

FormatterClub
12月8日のFormatterClubでは主要な機能に絞って紹介させていただきました。

FormatterClubセミナーのプレゼン資料は次のSlideShareにて公開しています。
Slideshareデジタル出版物制作Webサービス CAS-UB V5による シングルソースパブリッシング(2017年12月8日)


セミナーのご案内:Formatter Club 2017 -冬-

今週末、2017年12月8日(金) 14:00~18:30 に、中央区月島区民館にて「Formatter Club セミナー」(無料)を開催いたします。

今回の内容も次のように盛りだくさんになっております。

・『デジタル書籍制作Webサービス CAS-UB』の新機能紹介

・『AH Formatter V6.5』の新機能紹介

『AH Formatter』の活用事例として、
・株式会社ウイング様による「ドキュメント出力管理システム(OPALUS)」のご紹介
・株式会社ニューキャスト様による「編集・制作の環境改善を実現する AH Formatter の活用事例」のご紹介

・『AH PDFXML変換ライブラリ』の利用例のご紹介

・DITA入門

まだお申し込み可能ですので、セミナーへご参加を希望される方は、http://www.kokuchpro.com/event/AH_winter/ からお申し込みください。詳細もそちらに記載しております。

 


CAS-UBの経過とV5の計画

今日は、アンテナハウスの出版物制作サービスCAS-UBのこれまでの経過と今後の予定について紹介致します。

CAS-UBのPRサイト

CAS-UBは2011年にサービスを開始して以来、既に満6年を経過しました。現在のバージョンはV4.0ですが、近々CAS-UB V5とするべく鋭意開発を進めております。

CAS-UBの目標は、本の制作やページ組版についての知識がない人が、原稿を書いただけであとはできるだけ自動的に一定品質の出版物を作成できることです。CAS-UBサービス開始時点では、印刷物のためのPDFの作成、および、EPUB3とKindle形式の電子書籍制作機能が大きなテーマでした。

当初はPDFを街のプリントショップに持ち込んで、プリントオンデマンドで本にしていました。2016年頃から流通によるプリントオンデマンドが実用的に使えるようになってきました[1]。そこで、CAS-UBで制作した本をアマゾン、楽天ブックス、hontoなどのオンラインストアで販売開始しました。

オンラインストアは少部数の本を、在庫を気にせず気軽に販売できるという長所がある版面、購入者が実際に手に取って内容や現物を確認してみることができない、という欠点があります。技術書典のようなイベントでは実際に手にとってご覧いただくことができるというのが良い点です[2]

さて、現在、V5の開発を勧めていますが、V5では主に次の機能を強化する予定です。

出版物オフラインテキスト形式(仮称)のインポートとエクスポート
現在のCAS-UBの編集作業は、ブラウザの画面で、クラウドサーバー上の出版物を対話的に操作します。出版物がいくつかの記事に分かれているとき、各記事のテキストを編集して保存し、次の記事に進む操作が必要ですが、これは若干まだるっこしく、また大きな出版物では通信の遅延が馬鹿になりません。そこで、編集中の出版物を丸ごとテキスト形式で取り出して、外部のテキストエディタで編集し、編集が終ったら戻すという出版物のオフラインテキスト形式を実用化します。実は、この機能は最初の頃からありましたが、今年になって販売済みタイトルのいくつかは、この方式で編集を実践しており、便利なことを実感しております。

現在、より使い易い物となるよう本機能を見直しております。

Webページ作成機能の強化
CAS-UBで編集した出版物はWebページとして作成できます。一年ほどまえから弊社の製品マニュアルの多くはCAS-UBで制作して、PDF、Windowsヘルプ(CHM)形式、Webページとして作成して公開しています[3]

特に製品マニュアルや一般に公開する出版物はPDFやEPUBのみではなく、Webページとして公開するのが大変効果的と感じています。

但し、現在のWebページ作成機能は、レスポンシブなWebページを生成できないなど、まだ不十分なものです。そこで、今回はWebページ作成機能をさらに強化してレスポンシブなWebページ作成もできるようにします。実用的に使っていただけるようなレベルを目指したいと考えています。

ご期待ください。

【参考資料】
[1] 流通によるプリントオンデマンドでの出版が現実のものとなった今、その活用の課題を考える。(2017年1月時点)
[2] 10月22日 技術書典3参加報告
[3] 例えば、XSL-FO の基礎 第2版 – XML を組版するためのレイアウト仕様


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