カテゴリー別アーカイブ: AH Formatter

[AH Formatter] Windows にインストールされていないフォントを使う方法

AH Formatter のあまり知られていない小技をひとつ取り上げたいと思います。

Windows にインストールされていないフォントを使う

AH Formatter Windows 版では、フォントを Windows にインストールしなくても利用することができます。実験的に利用したいフォントや、Windows にインストールしたくないフォントなどを指定しておくことができます。
次のようにします。

  1. 例えば、使いたいフォントを C:\MyFonts に用意します。
  2. 環境変数 AHF62_FONT_CONFIGFILE または AHF62_64_FONT_CONFIGFILE を確認してください。
    そのディレクトリに、次のような内容の font-config.xml というXMLファイルがあります。

    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
    <!-- DOCTYPE font-config SYSTEM "font-config.dtd" -->
    <font-config
        otf-metrics-mode="typographic"
        name-processing-mode="windows-name">
      <!-- add your font folder here -->
      <font-folder path="C:\Windows\Fonts">
      </font-folder>
    </font-config>
    
  3. このファイルに次のようなを追加してください。
    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
    <!-- DOCTYPE font-config SYSTEM "font-config.dtd" -->
    <font-config
        otf-metrics-mode="typographic"
        name-processing-mode="windows-name">
      <!-- add your font folder here -->
      <font-folder path="C:\MyFonts">
      <font-folder path="C:\Windows\Fonts">
      </font-folder>
    </font-config>
    
  4. もし、その font-config.xml が編集できないときは、別の場所に作って、環境変数を修正してください。

AH Formatter を再起動すると、C:\MyFonts にあるフォントを利用できるようになります。


海外出展レポート XML London 2015 その2

Tony Graham はこのカンファランスの XSL FO チュートリアルセッションで XSLT と XSL-FO の実践のためのコツとヒントについての発表も行いました。

およそ 400言語に翻訳されている世界人権宣言(UDHR)の様々な言語のユニコードテキストを用いて、FO を作成するサンプルなどを紹介しています。

発表資料はこちらからダウンロード可能です。
http://www.antenna.co.jp/AHF/ahf_jirei/pdf/2015/tips-and-tricks.pdf

トニーグラハムの経歴
Tony Graham は1991年よりマークアップに関わり、1996年からは XML に、そして1998年からはXSLT/XSL-FO に従事している。現在 W3C の Print and Page Layout Community Group の議長を務めている。以前は W3C の XSL-FO 仕様を策定する XML Print and Page Layout Working Group (XPPL) の招待エキスパートであり、また同時に XSLT のエキスパートであり、stf スキマトロン テスティング フレームワークの開発者であり、Antenna House focheck XSL-FO 検証ツールの開発者であり、XSpec および Juxy XSLT テストフレームワークのコミッターであり、「Unicode: A Primer」の著者である。
Tony の XML と SGML のキャリアは日本、USA、イギリス、アイルランドで培われ、また扱った言語は英語、中国語、日本語、韓国語で、教育界、自動車産業、出版、ソフトウェア、通信機器業界など様々な分野に関わっている。
2014年11月より、アンテナハウス(株)にシニア・アーキテクトとして勤務。 AH Formatter、 クラウドオーサリングサービス、その他関連製品に携わり、XSL-FO, XSLTのコン サルティングサービスを担当している。

US 営業グループ
アンテナハウス海外サイト
http://www.antennahouse.com/
http://rainbowpdf.com/


海外出展レポート XML London 2015 その1

6月6-7日、 ロンドンで XMLカンファランス (http://xmllondon.com/) が開催されました。弊社からは、アイルランド在住のTony Graham がプレゼンを行いました。

“RELAX NG(リラクシング)” と “Schematron(スキマトロン)” を組み合わせて XSL-FO のマークアップの妥当性をチェックする方法について、述べました。
RELAX NG は、構造的な検証を処理し、Schematron は RELAX NG では表現できない制約条件を処理します。

この機能は oXygen XML エデイタのアドオンとして、Schematron と RELAX NG を使って XSL-FO の詳細な検証を行う” focheck “として開発されました。focheck (オープンソース)は、GitHub よりご利用可能です。Oxygen の追加のアドオンフレームワークとしてインストールすることが可能です。もちろん、oXygen とは独立して focheck の RELAX NG と Schematron を使用することも可能です。

focheck – Validate XSL-FO and Antenna House extensions in oXygen or standalone
https://github.com/AntennaHouse/focheck

AH Formatter は、組版結果をより精度の高いものに仕上げるため、XSL 1.1標準の他に弊社独自の拡張機能を実装しています。この拡張機能の妥当性も RELAX NG と Schematron の組み合わせにより、チェックすることが可能となっています。

アドオンフレームワークの使用方法について、日本語のリードミーもご用意しました。是非お試しください。

明日はXML London で Tony Graham が行ったもう一つのプレゼンについてお伝えします。

US 営業グループ
アンテナハウス海外サイト
http://www.antennahouse.com/
http://rainbowpdf.com/


『第 19 回 国際電子出版 EXPO(eBooks)』出展のご案内

7月1日から国際電子出版EXPOが始まります。
ついこの間、Page2015を終えたばかりと思ってしまうのは、年寄りの証拠でしょうか…。

さて、今年の展示会は(も)、書籍編集・制作WebサービスCAS-UBと、そのバックグラウンドで機能するアンテナハウスの主力製品AH Formatterをメインに、PDFビューアやその他製品等を展示・紹介します。

メインは御馴染みですが、他にデモが可能なのは、Antenna House リグレッションテストシステム(PDF 高速自動比較ツール)です。地味に需要のある製品です。ご興味を持たれましたら、ぜひ弊社アンテナハウスブース(西ホール8-1)までお越しください!

今年はなんと、土曜日まで開催しています。
(毎年水曜日~金曜日までだった)
平日都合が付かない方、隣接するブックフェアのついでに覗ける方など土曜日を使ってご覧になってはいかがでしょうか。


CSS を組版に使うときに注意すべきこと(入門編)

こんにちは、『AH Formatter』のサポート担当です。
今回はCSSのお話です。
CSS3ではページの概念が追加され、html+cssでもPDF化や印刷時に見栄えのいい結果が得られるようになりました。
『AH Formatter』でCSSを組版されるお客様も徐々に増えてきました。

CSSはパッと見、とても簡単そうです。
書き方はこんな感じです。

セレクタ{
 プロパティ:値;
 プロパティ:値;

セレクタでスタイル付けしたい対象を指定します。
対象を決めて、どんなスタイルにしたいかをプロパティ名と値のセットで指定します。基本はこれだけ。
例えば、

p {
 font-size:10pt;
 color:red;
 }

のようにするだけです。
セレクタというのは、このようにタグを直接指定して使う要素型セレクタもありますが、
他にも様々な種類があります。
classセレクタ、idセレクタ、擬似要素セレクタ、属性セレクタなどです。
一般的にはclassを使うことが多いですが、複合して使うこともできます。
仕組みとしてはとても単純ですが、管理していくことが非常に難しい。
そして、何か問題があったときに原因箇所を探るのがこれまたもっと難しい。
何故かと言えば、

・スタイルの定義を複合的に指定できること
・同じセレクタで何度でも多重に定義できること
・スタイルには子要素まで継承されるものがあること
・スタイルには優先順位があること

などが理由です。

例えば、

<p id=”abc” class=”aaa bbb ccc”>Antenna House</p>

/* CSS */
/* 要素型セレクタ */
p {
color:red;
}

/* idセレクタ(p要素のみ) */
p#abc {
color:blue;
}

/* idセレクタ(要素特定なし) */
#abc {
color:green;
}

/* classセレクタ(p要素のみ) */
p.aaa {
color:yellow;
}

/* classセレクタ(要素特定なし) */
.bbb {
color:pink;
}

/* 全称セレクタ */
* {
color:black;
}

/* classセレクタ */
.bbb {
color:white;
}

こーんな感じでCSSは定義できます。
さて、ここで問題です。この場合何色で表示されるでしょう~か?

正解は、青(blue)です。
上記の場合、要素を特定したidセレクタが優先されます。
この優先度のルールを把握するだけでも大変です。
(さらに最優先される “!important” なんて厄介な奴がおります。)

このCSSで
“bbb”のクラスが2回定義されていること、気がつきましたか?
そう、”同じセレクタで何度でも”です。いいんです、CSSでは。
前の定義を残しつつ、ちょっと追加してレイアウト変更しよう、なんてことも可能ですが、
こうしてるうちにCSSはどんどん膨大なものになっていきます。

それから、この例ではid名やclass名に”abc”や”aaa”なんて適当に書いてますが、
名前付けルールも「自由」です。
なんでもいいんです。これってとても怖いことです。
こんな風に適当に付けてたらそのうち破綻するの、目に見えてますよね。
名前にしろ、多重定義にしろ、自由すぎるにも程があります。

だから、ちゃんとルールを決めてやりましょう、っていう方法論が
たくさん考えられています。
裏を返せば、それだけ皆さん破綻しないために苦労されているってことですね。

複雑化したCSSはトラブルの元、です。
開発もメンテナンスも(そしてサポートも)XSL-FOの数倍の時間を必要とします。
『AH Formatter』では、CSSの組版はシンプルな構造、シンプルなレイアウトをお勧めします。
マニュアルなどの複雑なレイアウトにはXSL-FOでの組版が向いています。

続きのお話はこちらです:CSS を組版に使うときに注意すべきこと(入門編その2)


“focheck” – XSL-FO と AH Formatter 拡張仕様の検証ツールを公開!

XSL-FO と『AH Formatter』拡張仕様の妥当性を検証する “oXygen” のアドオンとして、このたび弊社開発の『focheck』(オープンソース)が GitHub より利用可能になりました。
focheck – Validate XSL-FO and Antenna House extensions in oXygen or standalone

※ 『focheck』は、”oXygen XML Editor” 上で XSL-FO の詳細な妥当性チェックをするために “Relax NG(リラクシング)” と “Schematron(スキマトロン)” をバンドルしています。

※ 『focheck』は開発進行中の製品です。そのためまだすべての XSL-FO プロパティの解析や、XSL-FO 仕様の試験を終えていません。ご要望やお気付きの点がございましたら、なにとぞお知らせくださいますようお願い申し上げます。


XSL-FO の組版サンプルページを刷新(AH Formatter)

少し前になりますが、XSL-FO の組版サンプルページについて
組版サンプルの内容や公開ページなど全面的に見直し刷新しました。

詳しくは、次のサンプル集のページをご覧ください。
AH Formatter V6 サンプル集

ページの領域、文字の表示などサンプルを項目分けし、
項目それぞれで XSL-FO の基本仕様と『AH Formatter』の拡張機能を使用して作成したサンプルをご紹介しています。
また、各サンプルは入力元 FO ファイルと『AH Formatter』で組版出力した PDF を公開しています。

組版サンプルは随時拡充し、現在、週単位で更新しています。
『AH Formatter』をご利用のお客様や導入をご検討されているお客様など、
皆様にご活用いただけるよう更新を続けていきますので、ぜひお役立てください。

なお、サンプル集のページでは XSL-FO の組版サンプルの他に、
XSLT スタイルシートの紹介、”oXygen” のアドオン『focheck』、
DITA オープンツールキットと pdf5 プラグインなどの紹介もございますので合わせてご活用ください。


サイバーテック社と共催セミナー開催!!

2015年4月22日(水)に XML DB ベンダーのサイバーテック社と共催で「脱 Word・脱 DTP」をテーマにセミナーを開催します。

デザインより生産性、正確性が求められるマニュアルや規定集、教材などのドキュメントを効率よく管理、運用を行うソリューションをご紹介します。アンテナハウスは、XML DB で管理されている大容量の文書やマニュアルデータ の自動組版エンジン「AH Formatter」と、新旧の PDF 比較ツール「リグレッションテストシステム(PDF 高速自動比較ツール)」をご紹介いたします。

  • 効率良くドキュメントを作成したい
  • 改版されるドキュメントの管理をしたい
  • 多言語対応の必要に迫られている
  • 外注している組版を内製化したい

などの課題に対して改善をお考えの方は是非ご参加ください。

【開催概要】

  • 開催日時:2015年4月22日(水) 17:00~18:45(受付開始16:45~)
  • 開催場所:株式会社サイバーテック セミナールーム
    東京都新宿区新小川町 6-36 S&S ビルディング 3F
  • 募集人数:10 名(事前登録制)
  • 参加費 :無料
  • 詳細、申込み:下記 Web よりお申し込みください。
    http://www.cybertech.co.jp/xml/seminar/20150422.php

お問い合わせ先
アンテナハウス株式会社
S1 グループ
mail:sis@antenna.co.jp
TEL:03-5829-9021


AH Formatter V6.2 MR7 の追加機能の紹介

本日は、昨日公開された AH Formatter V6.2 MR7 で追加された機能についてご紹介いたします。

・フォント構築ファイルで指定したフォントを明示化

AH Formatter では Windows版に、グラフィカルユーザインターフェイス(GUI)が付属しており、
PDF を生成することなく組版結果を画面上で確認でき、組版や出力時の設定を行うこともできます。
GUI の中でフォント関連の設定を行えるページとして
・「組版オプション設定ダイアログ」の「フォントタブ」
・「PDFオプション設定ダイアログ」の「フォントタブ」
があります。
それぞれフォント選択のリストには、
Windows にインストールされているフォントと、
AH Formatter のフォント構築ファイル(font-config.xml)で指定したフォントが一覧表示されます。

AH Formatter V6.2 MR6 までは、
一覧から Windows のインストールフォントとフォント構築ファイルで指定したフォントを識別できませんでしたが、
V6.2 MR7 からはフォント構築ファイルで指定されているフォント名の末尾に “*” を付加して識別できるようにしました。

フォントリスト(「組版オプション設定ダイアログ」)


エラー “FO transformation is failed” とは(AH Formatter)

こんにちは。
AH Formatterのサポート担当です。

AH Formatter の Windows 版をご利用のお客様から
以下のようなエラーメッセージについてお問い合わせをいただくことがあります。

 8195 (2003):FO transformation is failed.
 セキュリティ設定で、このスタイルシートのスクリプトコードの実行は許可されていません。

このエラーメッセージの「セキュリティ設定で・・・」以降の部分は
AH Formatter ではなく、XSLT プロセッサから出力されているメッセージです。

Windows 版をお使いの場合、オプション設定による指定がなければ MSXML が選択されます。
このエラーメッセージは MSXML6 での XSLT 変換において出力されています。
MSXML6 ではセキュリティ関係等の変更が行われており、その影響によるものかと思います。
※ MSXML6に関しては次の URL をご参照ください。
 https://msdn.microsoft.com/en-us/library/ms754611(v=vs.85).aspx

このようなエラーが発生した場合、
MSXML プロパティを変更することによって解消される場合もあります。
まずは、AH Formatter のオンラインマニュアルの
「オプション設定ファイル」の「XSLTの設定」をご参照ください。

AH Formatter V6.2 ではオプション設定ファイルで MSXML のプロパティを指定することが可能です。
スクリプトコードの実行を許可する場合には、
 <msxml name=”AllowXsltScript” value=”true”/>
とすれば解決するでしょう。


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