カテゴリー別アーカイブ: 使用方法・利用例

Formatter で MathML を PDF にしてみる

弊社の AH Formatter は世界中で愛用されている XML 自動組版エンジンですが、今回はちょっと違った使い方をしてみます。
ただマニュアルに書かれた使い方ではないので、あくまでも自己責任ということで…

MathML を画像ファイルや PDF にしたいという話はたまに聞くのですが、これを Formatter を使ってやってみます。

まず Formatter の GUI を立ち上げます。

formatter01

ここに MathML で書かれたファイルをドラッグアンドドロップすると

formatter02
こんな感じに可視化することができます。Formatter って MathML のビューアとしても使えるんですね。

最後にファイルメニューから「PDF出力」を選ぶと、表示されたままのイメージで PDF 保存できます。

formatter03

GUI を使わずにコマンドライン インターフェースを使ってもできるみたいです。
ahfcmd -d sample.mathml -o sample.pdf

通常は MathML にリンクを張った XSL-FO を作って、それを Formatter にレンダリングさせなければならないのですが、XSL-FO を作らなくてもいいなんて、超便利。
繰り返しになりますが、公式な使い方ではないのでご注意を。


日本語ワープロのFDDデータ変換サービスのご紹介

日本語ワープロ専用機のデータを変換することができる弊社ソフトウェア『リッチテキスト・コンバータ20』『同 パーソナル』(以下、本製品)は 2016年12月20日をもって販売を終了させていただきました。長い間、開発・販売をしてきましたので、いまだに問い合わせをいただくことがあります。

様々な事情から、残された日本語ワープロのFDDデータを見る必要があるのだろうと思われますが、FDDの入手が年を追うごとに難しくなると同時に、Windows OSがFDDをサポートしなくなり、既存のユーザー様が本製品を継続してご利用いただくこと自体、厳しくなってきております。

本製品の販売は終了いたしましたが、変換サービスは現在も行っております。もし、お手元のPCで本製品が動作しなくなった、あるいは急に日本語ワープロのデータを変換したいといった場合、ぜひ変換サービスの利用をご検討ください。

なお、本サービスに使用しております機器の状況によっては、サービスの継続が困難になることも予想されます。その節はどうぞご容赦ください。


「PDF CookBook」と「製品ナビゲータ」

S1 営業グループでは、今年に入り新しい事をいくつか始めております。
そちらをご紹介いたします。

1.「製品ナビゲータ」のご紹介

製品ナビゲータは、今までにいただいた弊社製品、及びその利用方法へのお問い合わせをQ&A 方式で公開しております。特に多いのが、PDF を利用する際のお問い合わせです。PDF に関しては、既に作成するためだけでなく、「既存の PDF を如何に利用するか」がメインテーマとなってきています。弊社では、主に自社製の PDF 関連ライブラリーを多数所有しておりますので、その組み合わせで色々なご要望にお答えできます。
是非、ご一読ください。

2.「PDF CookBook」のご紹介

前項に関連して、PDF の利用方法を料理方法に見立て、様々な問題を具体的に解決するための指南本です。既に第一巻が出版され弊社オンラインショップやアマゾン等で販売されております。
掲載内容は、大きく分けますと「第1章 PDF 文書のページ」「第2章 PDF 文書の本文描画」となっており、それぞれの章で PDF の加工や編集に関する内容を Java プログラムのサンプル付きで説明しております。中身は、プログラマーのみならず、営業や企画担当者でも咀嚼しやすい内容となっております。きっと、エンドユーザ様へのご提案にもお役立ちするものと思っております。
また、2018年 5月 9日から開催される「第 27 回ソフトウェア&アプリ開発展」(通称 SODEC)で弊社ブースへお越しいただきお名刺の交換をしていただければ「PDF CookBook 簡易版」をご提供いたします。

以上です。

今回ご紹介したコンテンツ以外にも、様々なコンテンツを準備しています。
ご期待下さい!


建築図面の電子化とPDFServer

いわゆる建築図面(設計図書)は建築士による記名/押印をした状態で15年間の保存が必要で、PDF変換した図面でも電子署名を付与することで対応可能だったのですが、法的理解が進まないなどで実際にはほぼ行われていない状況でした。
しかし、昨年12月(先月改訂)には下記の様なガイドラインも公開され、これらの状況を変える流れができています。

参考:建築設計業務における 設計図書の電磁的記録による作成と保存のガイドラインVer. 1.1

PDFServerにはCAD変換オプションがあり、CADソフトウエア無しでAutoCADやJwCADの図面ファイルを高速/高精度なPDF変換を実現しています。
このPDF変換は図面ファイルを、直接解析することでPDFへ変換(ドライバ不要)していますので、こちらの変換サンプルの様に、オリジナル図面のレイヤーを活かした変換もできます。

これらとPDFServerの「フォルダ監視による一括変換」や「コマンドライン」を組み合わせていただくことでより効率的な図面のPDF変換を行っていただくことが可能になります。

また、「生成した図面のPDF」への電子署名と保管には、弊社製品の『ScanSave』がご活用いただけますので合わせてご検討ください。


PDF Server には30日間、製品と同じ機能を全てご利用いただける体験版を用意しております。
体験版のお申し込みはこちらからお願いします。

製品ページ:

製品お問合せ:システム営業グループ
TEL:03-5829-9021  e-mail:sis@antenna.co.jp


PDFの時短のちょい足しレシピ:「印刷」からのPDFの作成で

Antenna House PDF Driver 7.5 プリンタードライバー

Antenna House PDF Driver 7.5 PDF作成プリンタードライバー

昨年2017年の10月に新バージョンを販売開始しました『瞬簡PDF 作成 8』。この製品に同梱されているPDFを作成するドライバー『Antenna House PDF Driver 7.5』について、以前のブログで白黒のPDFに変換できるようになったことを紹介しました。

瞬簡PDF 作成 8 の新機能:白黒のPDFの作成

このほかにちょっと地味ですが、便利なオプション設定を新たに追加していますのでご紹介します。

それは、アプリの「印刷」からPDFを作成するときに、すでに出力先に同じ名称のファイルがあった場合に、ファイル名の最後に連番を付けるというものです。

Driver 7.5 印刷設定:連番を付ける

Driver 7.5 印刷設定:連番を付ける

以前のバージョンまでは、出力先にすでに同じ名称のファイルがあった場合のオプションとして、上書をするか/しないかの設定がありました。

例えば、PDF作成時に人による操作を極力なくす場合、「Antenna House PDF Driver」の印刷設定で、保存方法を「出力先フォルダを指定する」にしておくことで、ファイルの保存ダイアログを表示しないで自動的に指定したフォルダーに文書のファイル名で保存されます。

この時に先の「上書きをする」が設定されていれば、同じファイル名のPDFがあっても上書して保存されるため、「印刷」ボタンを押してしまえば、その他の操作をすることなくPDFを出力することができます。(上書きをしない設定の場合は、確認ダイアログが表示され、上書するかしないかを選択することになります。)

ただし、同じファイル名のPDFがあっても上書きされたくない場合もあるかと思います。
また、上書きしてもよいが、そのPDFを開いていた場合は、上書きすることができないため名前を付けて保存するダイアログが表示することになります。

そこで、今回追加した「連番を付ける」オプションを設定することで、上書きすることなく新しいPDFとして作成されるので、「印刷」ボタンをクリックするだけで次々とPDFを保存することができるようになります。

利用例 1

Webのニュースページやブログ記事は、トップページなどはページは固定だけど毎日内容が更新されるようなページが多いと思います。これをPDFとして保存したい場合、同じページの場合はPDFのファイル名も同じになることが多いので、連番を設定することで毎回ファイル名を付けなおすことなく毎日簡単にPDFとして残すことができます。

ブログの記事のPDFを連番で保存

ブログの記事のPDFを連番で保存

利用例 2

Webブラウザで帳票や、動的に表示される一覧などをPDFとして出力したい場合、ファイル名が同じになって上書きされては困るし、いちいち番号を手入力するのは大変なので、連番を設定することでファイル名を手入力することなく作業効率をアップすることができます。
お仕事などでルーチン作業のような状況でPDFを作成する場合に、時短の手助けになるのではないでしょうか。

ちょっとした機能の追加で「時短」ができるようになりました。

ぜひ、使ってみてください。
今回ご紹介した『Antenna House PDF Driver 7.5』は『瞬簡PDF 作成 8』以外にも、『瞬簡PDF 編集 7』、『瞬簡PDF 統合版 10』にも同梱しています。

瞬簡PDF 作成 8 の製品紹介ページ
瞬簡PDF 編集 7 の製品紹介ページ
瞬簡PDF 統合版 10 の製品紹介ページ


PDF Viewer SDK V3.5 をリリースしました。

『Antenna House PDF Viewer SDK V3.5』をリリース。
PDF ページのテキストやパス情報の取得、PDF ページの SVG ファイルへの変換などさまざまな機能を追加しました。

『Antenna House PDF Viewer SDK V3.5』では以下の新機能を追加しております。

  • PDFViewerAPI
    PDF ページの指定範囲について、

⦁  パス情報を取得( 直線やベジェ曲線の座標、ストローク/フィル等描画の種類 )
⦁  文字情報を取得( 文字の矩形領域・フォントサイズ・フォント名等 )

  • PDFViewerCtrl

⦁  PDF ページの指定範囲を SVG ファイルに変換
⦁  PDF ページの指定範囲の文字情報を取得( 文字の矩形領域・フォントサイズ・フォント名等 )
⦁  PDF 表示において綴じ方の指定
⦁  ユーザーが指定したテキストをハイライト。ハイライト色の変更も可能
⦁  PDFPageViewCtrl のカーソル制御を抑止して、独自のカーソルの設定が可能
⦁  サムネイルコントロールで右クリックメニューのカスタマイズが可能

ここでは、新機能の一部についてご紹介します。他の新機能について下記のページで詳しく説明しておりますので、ぜひこちらもご覧ください。
https://www.antenna.co.jp/oem/ViewerSDK/function_V35.html

文字情報の取得


文字の情報を取得する例です。文字の矩形を取得して赤い枠で表示しています。

PDFViewrAPI

PDF ページの指定範囲を SVG ファイルへ変換


指定した範囲を SVG ファイルに変換する例です。見開きにわたって範囲指定します。

PDFViewrCtrl

 

指定範囲を SVG 出力した結果を Edge で表示しています。

PDFViewerCtrl Edge

『Antenna House PDF Viewer SDK V3.5』は、独自の PDF リーダーの開発に利用できる Windows 向けの SDK です。PDF の表示や画像ファイルへの変換に加えて、プログラムからの自動印刷や、テキスト抽出にも利用できます。

また、注釈やページ移動など PDF 編集ができる GUI コントロールを提供しております。コントロールを組み込むことで簡単に PDF の表示・編集機能をお客様のアプリケーションに追加できます。開発には、アクロバットやアドビリーダーは必要ありません!

詳しい機能についてぜひ製品ページをご覧ください。
製品ページ:
https://www.antenna.co.jp/oem/ViewerSDK/

評価版をご用意しております。ぜひこの機会にお試しください!
評価版のお申し込み:
https://www.antenna.co.jp/oem/ViewerSDK/trial.html

お問い合わせ:
SDKは OEM販売 となります。OEMご相談窓口 へお問い合わせください。


瞬簡PDF 書けまっせ 7 の修正テープ機能

『 瞬簡PDF 書けまっせ 7 』 をお使いになる用途の一つとして、PDF 内にある文字を書き換えるといったものがございます。

その場合の操作手順としては

  • 対象の文字を修正テープで消す
  • その上にテキストボックスを配置する
  • 文字を入力する

このようなものになりますが、『 瞬簡PDF 書けまっせ 7 』には、2つの「修正テープ」が用意されています。「ホーム」メニューの「修正テープ」アイコンの横に▼のような矢印がありますのでこれをクリックします。

修正テープの選択

修正テープの選択

すると「修正テープ(墨消し)」と「修正テープ」の2つが選択可能になります。

「修正テープ(墨消し)」は PDF 内の選択された箇所を完全に削除する機能となります。この機能で範囲を選択した上で PDF に出力すると、範囲内の文字や画像がPDFから完全に削除されます。

一方「修正テープ」は PDF 内の選択された箇所の上に画像を配置して文字や画像を隠す機能になります。この機能で範囲を選択して PDF に出力すると、範囲内に文字や画像を覆い隠すような形で画像が配置されます。

修正テープの結果

修正テープの結果

知っておくと便利な機能ですので、用途に合わせてお使い下さい。


瞬簡PDF 書けまっせ 7 のリボン表示

時折、サポートセンターへ『 瞬簡PDF 書けまっせ 7 』 のリボン表示が崩れてしまうというお問合せがございます。

これは多くの場合、OS のディスプレイ設定で、サイズを 150% や 200% 等に変更していたことが原因で発生する現象となり、バージョン 7.1.0 で修正を行っています。

しかし、Windows10 ではそれでも改善されない場合があります。
そんな時は『 瞬簡PDF 書けまっせ 7 』のメインプログラムのプロパティで設定を変更することで改善されます。

詳細な手順は下記にてご案内しておりますので、お困りの方は一度お試し下さい。

https://www.antenna.co.jp/support/faq/kpd/faq.html#q209


「Antenna House AHPDFXML 変換ライブラリ V2.0」の出力例 (フォント情報)

「Antenna House AHPDFXML 変換ライブラリ V2.0」は、PDFファイルの内部データを、XML(Extensible Markup Language:拡張可能なマークアップ言語)形式に変換するプログラムです。
このライブラリが出力するXML形式を「AHPDFXML形式」と呼びます。
PDF解析技術により文書構造を生成して、再利用に適したXMLデータを出力します。

今回は”フォント情報”がAHPDFXMLに出力される例を見てみます。
変換元PDFファイルのスクリーンショットです。
サンプルは、文字列”材料(3人分)”です。

ahpdfxml_pdf_0205

上記のPDFをAHPDFXML形式に変換したXMLの内容は次の通りです。

ドキュメントXMLの内容です。

文字は複数の ahp:run に分割されています。これは元の PDF 内で、文字の配置が分かれているためです。
どの文字も、スタイルXMLを参照するIDは ahp:s-id=s5 となっています。

スタイルXMLの内容です。

ahpdfxml_xml_0205b

  • フォント名 ahp:name=MS-Mincho
  • フォントサイズ ahp:size=18.000000
  • 強調表示 ahp:bold=true
  • 文字色は赤 ahp:color ahp:rgb=#f00000
  • 強調表示 ahp:bold=true
  • 下線は1本線の赤 ahp:border-b ahp:border-type=single ahp:width=1.000000 ahp:color ahp:rgb=#f00000

PDFファイルの中に含まれる文字やフォント情報を取り出すことができます。

XMLで表現することによって、データの扱いが容易になります。
XMLのメリットを最大限に活かしてPDFデータを活用できます。
弊社ウエブサイトより評価版の申し込みが可能です。是非ご評価ください。

製品に関するご質問は
sis@antenna.co.jp(SYSTEM担当)
または
oem@antenna.co.jp(OEM担当)
まで、お気軽にお問い合わせください。

評価版のお申込
評価版のお申込ページ

Webページ
https://www.antenna.co.jp/pdfxml/


「Antenna House AHPDFXML 変換ライブラリ V2.0」の出力例 (画像情報)

「Antenna House AHPDFXML 変換ライブラリ V2.0」は、PDFファイルの内部データを、
XML(Extensible Markup Language:拡張可能なマークアップ言語)形式に変換するプログラムです。
このライブラリが出力するXML形式を「AHPDFXML形式」と呼びます。
PDF解析技術により文書構造を生成して、再利用に適したXMLデータを出力します。

今回は”画像情報”がAHPDFXMLに出力される例を見てみます。
変換元PDFファイルのスクリーンショットです。
サンプルは、画像”野菜のかご盛り”です。

ahpdfxml_pdf_0202

上記のPDFをAHPDFXML形式に変換したXMLの内容は次の通りです。

ドキュメントXMLの内容です。

ahpdfxml_xml_0202a

  • イメージフレーム ahp:frame-type=image
  • 領域の座標 ahp:l ahp:r ahp:t ahp:b
  • カタログXMLを参照するID ahp:file-id=f1

カタログXMLの内容です。
ahpdfxml_xml_0202b

  • 外部ファイル名 ahp:href=pdf2tmp_0.bmp
  • 画像はBMP ahp:file-type=BMP
  • 参照されるID ahp:id=f1

AHPDFXMLの出力先フォルダのスクリーンショットです。
画像ファイル pdf2tmp_0.bmp が出力されているのがわかります。

ahpdfxml_ss_0202

PDFファイルの中に含まれる画像を取り出すことができます。

XMLで表現することによって、データの扱いが容易になります。
XMLのメリットを最大限に活かしてPDFデータを活用できます。
弊社ウエブサイトより評価版の申し込みが可能です。是非ご評価ください。

製品に関するご質問は
sis@antenna.co.jp(SYSTEM担当)
または
oem@antenna.co.jp(OEM担当)
まで、お気軽にお問い合わせください。

評価版のお申込
評価版のお申込ページ

Webページ
https://www.antenna.co.jp/pdfxml/


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