DITA Festa 2013

おはようございます。海外営業グループからの報告です。
2月6日のDITA Workshopの開催に引き続きまして、2月7日は  DITA Festa 2013の第一日目が開催されました。アメリカのComtech Services社の代表であるJoAnn Hackosさんに再びお時間を割いていただきました。
DITAの導入は情報制作・出版プロセスの変革ともなり、様々な落とし穴もあって、導入ステップは注意深くすすめなければなりません。 これまでComtech社が実践した多数の経験に基づいて、成功するDITA導入プロセスと留意点についてお話を伺うことができました。
ツールを手に入れたらもう大丈夫だと思わないこと。DITA Open Toolkitはただの出発点であって、これで何でもできるわけではないこと。文書モデル作成の大切さ、既存の文書のうち何をリライトするのか、DITA用変換可能なのか、慎重に決めていかなくてはならないこと。そうするとそれを指揮決定するInformation Architectの存在は非常に重要になってきます。
プロジェクトを進める上で、企業からの協力、人材、トレーニングの必要性、マネジメント、適切なツール等が欠如していては導入の過程でつまずいてしまいます。落とし穴をしっかり認識して十分に準備をしていけば、必ず成功に導く事ができるということです。
参加者は、200名定員の会場をほぼ埋め尽くすほどの人気で、予想通り、Good Questionsが時間の許す限り出されました。中でも、Information Architectにはどうやったらなれるのかなど、現状の日本における切なる需要をなんとかしたい質問等がありました。お隣中国で近々、60名のInformation Architectを養成する講座を行う予定とかで、大変刺激になりました。

休憩の後は、(休憩といってもJoAnnさんは休憩してはいられませんでした。名刺を持った参加者の皆様が列を作っていましたので。)Antenna House からの海外DITA最新導入事例 DITA Europe2012の視察報告です。昨年秋のDITA Europeに参加し、聴衆してきた最新情報の中から、選りすぐりの事例を発表しました。

  • NokiaがDITA 1.2をフルに使いこなし、コンテンツ再利用率90%を実現した手法
  • 英国の王立薬学会が「英国国民医薬品集(BNF)」をDITAベースのプロセスに移行した理由と方式
  • DITA仕様の今後の動向(DITA1.3開発進捗、またDITA簡素化の検討など)

会を重ねるごとに、日本でのDITAへの関心の高まりを実感いたします。

■アンテナハウス海外サイト
http://www.antennahouse.com/
http://rainbowpdf.com/