PDF Server V3の設定について

 PDF Server V2.xまではシステム全体の設定を行う「PDF Server 設定」と変換の設定を行う「タスク設定」がありました。V3では設定全体ではほぼ変わりませんが、従来の「タスク設定」は「タスク設定」と「変換設定」の2つに分離しました。
 PDF Serverは単体で使われるよりはいろいろなシステムの中に組み込んで利用されるお客様が結構いらっしゃいます。そのため、V2.3からは利便性を考えて「コマンド」形式のPDF Serverの提供を開始しました。これはV3になっても同様です。そのため、PDF Serverでは「フォルダ監視変換」と「コマンド変換」の2種類が利用できます(ただし、コマンド形式はプロフェッショナル版のみです)。従来のタスク設定は「フォルダ監視変換」のみだったため特に不便はありませんでしたが、コマンド形式で運用すると不要な設定がかなり出てきます。そのためタスク設定を「フォルダ監視変換」のみでしか利用しないものを「タスク設定」とし、実際のファイル変換に関係する設定を「変換設定」として分離しました。
 「フォルダ監視変換」では「タスク設定」と「変換設定」を利用しますが、「コマンド変換」では「変換設定」のみを利用します。
 「タスク設定」はコントロールセンターから行う事が出来ます。主にフォルダ設定とファイルの処理の仕方や分割・結合の設定になります。今まで違いタブでの設定になりますが、内容的にはほとんど変わりません。

 「変換設定」はコントロールセンターから行う事が出来ますが、個別に行う事も出来ます。「スタートメニュー」から「Antenna House PDF Server V3」→「設定編集ツール」で変換設定を行う事の出来るプログラムが起動します(コントロールセンターから「変換設定」を行う場合もこのプログラムを起動しています)。設定自体はほぼ今までと同じような感じなので、利用された事のある方は特に迷う事もないと思います。

 ただ、タスク設定の仕様を変更した事により、以前のV1.xやV2.xのタスク設定を取り込んで変換する事が出来なくなってしまいました。その点だけは申し訳ないと思っていますがご了承ください。
 「PDF Server 設定」は基本的にV2.xと変わりません。タイムアウトがアプリケーション変換のみになった事と、ログファイルの削除と作業フォルダを指定できるようになった事ぐらいでしょうか。エラーメールはPDF Serverの稼働監視時と変換エラーを監視している時のみ送信します。変換エラーはV2.xと同じですが(タスク一覧にも表示されていますし)、稼働判定は大幅に変更しました。V2.xに比べて誤送信は減りましたが、稼働監視している時にユーザーが手動で「PDF Server サービス」を止めた時も「システム停止」と判断するため、注意が必要です。これは「PDF Server サービス」の動作状況だけでは「任意」なのか「トラブル」なのか判断がつかない為です。手動で止める時は一旦監視を停止するか、監視時間を少し長めにする事をお勧めします。
 明日はログビューアとPDFコンバーターについて少し説明します。