OCRのよもやま話

先週はNHKテレビのニュースで電子出版EXPO(7/4~7/6)についての話題が何度も取り上げられていました。ニュースを見られた方も、また直接会場に足を運ばれた方もたくさんおられたことでしょう。
弊社でも電子書籍関連の製品とサービスを出展しておりましたが、ご覧になられたでしょうか?
7月の第16回国際電子出版EXPOに、電子書籍関連製品とサービスを出展します。

さて、近年はスマートフォン(スマホ)やタブレット端末が急速に普及し、電子書籍や関連する技術・サービスへの関心も再び高まっているようです。
デジタル化されたデータを扱うといったら、これまではパソコンが主な手段でしたが、大きさや起動に時間がかかるなどの制約があり、いつでもどこでも気軽に使えるというものではありませんでした。

これを劇的に解決したのが、スマホやタブレットなど携帯性に特化した、まさに手のひらの上にのる「コンピュータ」の登場でした。
ハードウェアの進化でパソコンに近い処理性能が与えられてサクサク動作するのもさりながら、何よりインターネットへの接続が簡単にできる(というか、接続を意識することもないほど当たり前につながっている)ことが普及の大きな推進力となっているように思います。
これにより、単に個人の趣味的な使用にとどまらず、ビジネスシーンにおいてもパソコンを駆逐する勢いでスマホやタブレットの活用範囲が広がり続けているのは、皆さんもご存じの通りかと思います。

デジタルなデータを気軽に持ち出し、閲覧できる環境が広く整ってきたことで、電子書籍と同じようにこれまでややもすれば滞りがちだった企業内におけるペーパーレス化(紙文書のデジタルデータ化とその活用)にも拍車がかかることが予想されます。

前振りが長くなってしまいましたが、今週は、やや強引ながら電子書籍など紙を代替するデジタル化技術に欠かせないOCR技術について、これまであまりパソコンに縁のなかった方や、OCRという言葉にあまり馴染みのない方を対象にお話してみたいと思います。